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世界の新型コロナウイルス禍、国別・日別 新規感染者数一覧(12月22日現在)/ COVID-19 new cases by country and day, As of December 22

2021-12-24 19:26:25 | COVID-19 世界状況

『 英国と米国などを除き、全世界の感染状況は安定 』

COVID-19 new cases by country and day, As of Decemberr 22, 2021
東欧から西欧、北欧や南欧へと伝わってきら感染の “波” は、新規感染者数だけで見ると、英国と米国などを除けば、拡大の勢いは止まっています。
   

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従って、“オミクロン株” による影響を含めて、世界の殆どの国での新規感染者数の増加は抑制され、徐々に減少へと転じようとしています。
一方、国民の視線に立てば、最も避けるべきはCOVID-19 によって重症化して死亡する事ですから、「人口あたりの死亡者数」 を各国で比較しなければ本当の被害は見えてきません。

 

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「人口あたりの死亡者数」を見れば、米国とドイツでの死亡者率が上昇しており、特にドイツでは深刻な状況を招いている為、追加接種までの期間を 6ヶ月から3ヶ月への短縮と、来年2月以降からワクチン接種の義務化の検討を急ピッチで進めている理由がここにありそうです。昨年のベルギーと同様に、新政権へと代わる次期には感染被害が一気に増える傾向があると言えるのかも知れません。
一方、英国やスペイン、フランスなどでは、新規感染者数は過去最多記録を更新する程に増えていますが、死亡者率を意外な程に抑えている事が判ります。 ここの、英国が国民への厳しい行動規制や接種義務化などを行なおうとしない理由がありそうです。 同様に、フランスでも充分に抑えていますが、来年の大統領選に備えて国民の ワクチン接種や行動規制への反発解消の為に、記録的な新規感染者数を記録した英国からの渡航制限を速やかに発表したのでしょう。しかし、グラフを見る限りは、不要な政策だと言えるでしょう。
ただ、東欧へと目を移すと、新規感染者数の増加傾向以上に、死亡者数が増えている事が見えてきます。ポーランドやロシア共に深刻な状況に陥っており、グラフには記載していませんが、ウクライナではもっと深刻な状況を記録しており、世界も私達も、新規感染者数ではなく死亡者率で被害を捉える様に基準を改める必要があります。

ここで、死亡者率に影響を与える要因として、各国の「ワクチン完全接種率」をグラフで表示します。

 

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英国、ドイツ、フランス共に 完全接種率 70%を達成しており、一方、米国は 約60% ほどした達成できていない為、新規感染者が比較的多い上、英国などの保健医療体制の違いと相まって、死亡者率が抑え切れていないと推察されます。
一方、米国と同程度の完全接種率を達成しているポーランドは、完全接種率の違いとは別に、恐らくワクチンの種類が異なる事も要因にあるかも知れません。高い感染防止効果が報告されている “mRNA 型ワクチン” のメーカーを国内抱える米国と、それとは異なる従来型の防止効果は高くないワクチンを採用している国とでは重症化率に違いが大きく出ると推察されます。

一方、ワクチンだけで説明できないのが 南アフリカです。ワクチンの完全接種率は低いものの、新規感染者率や死亡者率はさほど高くありません。人口密度や都市部での人々の密集度や移動量の違いや、「イベルメクチン」を始めとする 感染症に対して様々な薬を民間療法として使っている実状が良い結果を生み出していると思われます。


最後に、世界各国での「オミクロン株」の発生・確認率を図示します。 ただし、ウイルスによる感染症の診断には知識と技能が必要な上、オミクロン株などの変異株の特定の為にはゲノム解析を別途行なう必要がある為、多くの国々ではオミクロン株は確認されないままで経過すると思われます。

 

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『 世界の国別・日別、新規感染者数 』

New infection case transition table by country and day

 

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全世界での新型コロナウイルスによる感染状況は、「新規感染者数」で見るかぎり、英国と米国などの数か国で拡大しているに留まり、それ以外の大半の国々では安定した状態が続いていると言えます。
メディアは “オミクロン株” による脅威を連日伝えていますが、11月24日、“オミクロン株” の発見報告を契機にして、主な国々で ワクチン接種政策を前倒しで進めるなどの積極政策を採った事が良い結果に結びついていると思われます。
ただ、ワクチンが存在しなかった 1年前とは異なり、ワクチン接種者が増えて、重症化を抑える免疫力が高まってきた今、昔ながらに新規感染者数で被害レベルを量るのは間違いになりつつある事を自覚する必要があります。
今後は、人口あたりの重症者や死亡者の人数も一緒に見る必要があります・


なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です

Source:#OCHA
 ( https://www.unocha.org/ )
#COVID19
#オミクロン株


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新型コロナウイルス、都道府県別、週間対比・感染被害一覧表 ( 12月17日現在 )

2021-12-19 19:25:41 | COVID-19 国内状況

  
この一覧表は、各都道府県別に、前週と比較して新規感染者が増えた増加率や、人口あたりの新規感染者や治療中患者数の増加率、人口あたりの死亡者数の増加率など数値で表し、感染被害の深刻度を他の都道府県と比較して理解する助けになります。
さらに 被害と影響が悪い箇所は黄色で欄を塗り、良い結果を出している箇所は薄いピンク色で欄を塗って識別しているので、各都道府県別の医療体制などを勘案すれば、医療機関などが直面している状況や、住民の人々が感じている恐れの度合いも推定する事が出来ます。


『 都道府県別、感染被害一覧 』

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現状は、日本国内、各都道府県共に感染状況が落ち着いた状態と言えます。
ただし、群馬県では引き続き小規模の感染拡大を起こしている他、新潟県や岐阜県でも重症になる人や亡くなる人が増えた結果を残しているなど “変化” が起きており、単に感染症状が表われた感染者の確認を待つのではなく、広域で “下水PCR検査” を行なって、感染の有無や “オミクロン株” の有無の確認を行政自ら行なうべきでしょう。

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『 都道府県別、治療中患者数、重症者数、死亡者数 』

 

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出典 : 厚生労働省

#COVID19
#デルタ株


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全日本 新型コロナウイルス 治療中および重症患者数など、一週間毎の増加数動向 (12月17日現在)

2021-12-19 19:08:06 | COVID-19 国内状況

『 遅れているワクチン接種と広域検査政策 』

国内では、ほぼ感染の “波” は収まりつつあり、多くの人は水際対策を万全にすれば現在の状況を暫くは続けられるし、安心して年末年始を迎えたいという気持ちになっていると思います。また、政府も “オミクロン株” や “水際対策” に絞った話題を提供して、それ以外の余分な情報を国民に与えないように気を遣っている様にも見えます。

 

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一方、世界各国が、“オミクロン株” の発見報告以降に行なった ワクチンの “追加接種” 政策と較べると、日本の “ワクチン接種” 政策は一歩も二歩も遅れている印象は否めません。
   

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特に、英国などで “追加接種” を急いでいる理由は、単に新規感染者数が過去最多を記録している事だけではなく、ワクチン接種によって重症化や死亡率を大幅に下げる効果を確認しているからだ。そして、EU各国で起きている様な 国民への行動規制やワクチン接種義務化に対する反対デモ活動を避けながら、素早い経済回復を実現する為にはワクチン接種が最も有効という実績があるのです。

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が、ワクチン入手手配で遅れた日本政府は、2回目接種からの追加接種までの期間を「基本8ヶ月」とする他なく、モデルナを混合接種ワクチンとして追加の認可して、医療従事者や高齢者などに限り 6ヶ月と7ヶ月へと短縮する方策しか残されていなかった。
せめて、ワクチン接種に対して正しい情報を丁寧に届け、速やかなワクチン接種を実現させる為にも、感染被害が抑制されている今こそ、せめて広報活動に力を入れるべきでしょう。



更には、変異株“オミクロン株” の広域感染調査の為に、“下水PCR検査” を徹底して行なう必要があります。
新型コロナウイルス感染の有無は抗体検査で確認できますが、“オミクロン株” であるか否かは より詳しいゲノム解析を伴った PCR検査が必要で、11月24日に南アフリカ政府によって発見報告以前に世界各国に “オミクロン株” は広がり、症状が悪化しないまま、“オミクロン株” とは解析されないまま感染は広がっていると想定するべきです。
そんな感染状況を把握するには、感染確認車や濃厚接触者の確認するだけでは不十分で、広域で下水PCR検査によって “オミクロン株” 感染者の存在を確認する必要があります。 そして、そんな 下水PCR検査によって米国各州では 感染者確認以前に “オミクロン株” が市中に存在している事を確認して、それに応じた対応を採っているのです。

参考サイト【 CDC:米国疾病予防管理センター 】
https://www.cdc.gov/healthywater/surveillance/wastewater-surveillance/testing-methods.html

 

『 直近一週間で、7人の方が亡くなり、重症者数は 1人増えて 26名に 』

日本では、新型コロナウイルスで亡くなった人の人数と重症となっている人の人数とを比較してみる限り、先週から様相が悪化して、重症から回復する人より死亡する人が増えていく兆しがあります。
10月以降、亡くなる人の人数と重症とされた人が減る人数とがほぼ同数という、あまり芳しくない状況が数週間以上続いていましたが、この3~4週間は、亡くなる人の人数は減らず、重症の人の人数も減らないという更に良くない状況へと変化している事がはっきりしています。

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更に、このグラフから推測できる事は、7月中旬以降、65歳未満の働き世代の人々への 2回のワクチン接種が達成されない期間、重症となっている方が最も増えている事がはっきりしています。 各国の医療機関が 2回のワクチン接種から 3週間経過すれば、重症化を抑える大きな効果が確認されていると報告しており、約90%の完全ワクチン接種率の65歳以上の方々の重症化は抑えられたものの、間に合わなかった方へ影響が出た結果と思われます。
この結果からも、日本でもワクチン接種政策を積極的に進めるべきですし、65歳未満の方々への啓発活動と一日も早い接種が強く望まれます。

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出典 : 厚生労働省

#COVID19
#デルタ株
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新型コロナウイルス、国別・人口あたり新規感染者数(12月15日現在)

2021-12-17 17:39:46 | COVID-19 世界状況

COVID-19 cases per population by country, as of December 15, 2021
世界各国の感染状況は、人口あたりの新規感染者数【感染密度】で比較しなければ、その被害の深刻さの判断は出来ません。この一覧表は、各国の【感染密度】(人口1億人あたり日別・新規感染者数)で、深刻度が高くなっている程に欄を濃い色で塗り分けています。


『 世界の国別・日別、感染密度推移一覧表 』
New infection case per popuration by country and day

全世界での新型コロナウイルスによる感染状況は、欧州で感染爆発と言える程の感染拡大が起きていますが、それ以外の地域では目立つ感染拡大はありません。そして、その中東(西アジア)から東欧、西欧へと伝わってきた感染の波は、東欧諸国から徐々に抑制されています。

その感染拡大のペースが落ちた要因は、中東地域が抑制されたのに続いて、ポーランドやウクライナ、ロシアなどでも減少に転じています。そして感染中心地となった欧州各国で、過去最多の新規感染者数報告が続いていた オーストリアやベルギーでは減少に転じて、ドイツに於いては拡大を抑えつつある状況で、英国やフランス、ポルトガルなどで新規感染者数の拡大が続いているのに留まっています。

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一方、オミクロン株で話題になっている南アフリカでは、ワクチン接種率が 30%程度に留まっているにも関わらず、報告された数値を見る限りはさほど深刻な状況には陥っていません。また、メディアによる報道が盛んな米国は、60%台のワクチン完全接種率が大きな要因と思われる高い感染率は続いていますが、オミクロン株自体による深刻な影響は見られません。
最後に、今後注目すべき事は、“死亡者率” (単位人口あたりの感染死亡者数)であると 英国のグラフが示している事を伝えます。
というのも、英国は世界各国の中でも高い【感染密度】を記録し、新規感染者数は過去最多数を報告する程に拡大を続けているにも関わらず、積極的な “ワクチン追加接種” 政策を行なって、感染者の死亡率を低く抑えているからです。それによって、厳しい行動規制や感染対策を緩和して、経済回復へと一気に舵を切り、オミクロン株で各国が入国規制を行なっている南アフリカからの渡航者に対しても厳しい制限政策を採っていない程です。

恐らく、世界各国は英国での政策と結果を吟味して、高い “ワクチン接種率” の実現と経済回復を図り、ワクチン接種多数派の国民の生活を改善していくと思われます。
その様な流れの中、各国間での “ワクチン” 獲得競争が厳しさ増す事が予想されます。経済的・政治的に入手が困難な東欧やアフリカ諸国、中米・南米の諸国での窮状が今後も続く事が懸念される事を忘れてはならないでしょう。

 

『 今後は、新規感染者数と同時に、人口あたりの死亡者数の確認が必要 』

なお、昨年末、欧州各国で感染爆発が発生した時と今回と異なるのは、欧州各国は昨年の様な厳しいロックダウンを行なわないと見られる点です。
その理由は、国民生活の不安要素や経済損失を減らす事ですが、同時にワクチン接種によって、昨年より遥かに重症化や死亡率を減らしているからです。そして、ワクチン未接種者が新規感染者数を押し上げる原因になっていると判断して、未接種者への接種促進と、追加接種の政策を進めている点が昨年と大きく異なる点です。
従って、今後は単に新規感染者数だけに注目して被害レベルを判断するのではなく、重症者数や単位人口あたりの死亡者数で被害レベルを解析する必要がありそうです。 その解析を行なう事によって、各国の感染対策の有効性がより正確に判断できるでしょうし、日本の政策にも活かせると思われます。

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なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です


Source:#OCHA  ( https://www.unocha.org/ )
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#オミクロン株


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世界の新型コロナウイルス禍、国別・日別 新規感染者数一覧(12月15日現在)/ COVID-19 new cases by country and day, As of December 15

2021-12-17 16:54:38 | COVID-19 世界状況

『 世界的感染拡大の動きは減速、2週間以内に減少に転じると予測 』

COVID-19 new cases by country and day, As of Decemberr 15, 2021

中東(西アジア)から東欧、西欧へと伝わってきた感染の波は、徐々に世界全体の新規感染者数の増加ペースが落ちて、ピークを迎える前段階です。

 

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その増加ペースが落ちた要因は、中東地域での新規感染者数が抑制されたのに続いて、ポーランドやウクライナ、ロシアなどでも新規感染者数が減少に移っている事が最大の要因です。

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そして感染中心地となった欧州各国で、過去最多の新規感染者数報告が続いていた オーストリアやベルギーでは減少に転じて、ドイツに於いては拡大を抑えつつある状況で、英国やフランス、ポルトガルなどで新規感染者数の拡大が続いているのに留まっています。

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一方、オミクロン株で話題になっている南アフリカでは、ワクチン接種率が 30%程度に留まっているにも関わらず、報告された数値を見る限りはさほど深刻な状況には陥っていません。また、メディアによる報道が盛んな米国は、60%台のワクチン完全接種率が大きな要因と思われる高い感染率は続いていますが、オミクロン株自体による深刻な影響は見られません。
 
 
最後に、今後注目すべき事は、“死亡者率” (単位人口あたりの感染死亡者数)であると 英国のグラフが示している事を伝えます。
というのも、英国は世界各国の中でも高い【感染密度】を記録し、新規感染者数は過去最多数を報告する程に拡大を続けているにも関わらず、積極的な “ワクチン追加接種” 政策を行なって、感染者の死亡率を低く抑えているからです。それによって、厳しい行動規制や感染対策を緩和して、経済回復へと一気に舵を切り、オミクロン株で各国が入国規制を行なっている南アフリカからの渡航者に対しても厳しい制限政策を採っていない程です。
   
恐らく、世界各国は英国での政策と結果を吟味して、高い “ワクチン接種率” の実現と経済回復を図り、ワクチン接種多数派の国民の生活を改善していくと思われます。
その様な流れの中、各国間での “ワクチン” 獲得競争が厳しさ増す事が予想されます。経済的・政治的に入手が困難な東欧やアフリカ諸国、中米・南米の諸国での窮状が今後も続く事が懸念される事を忘れてはならないでしょう。


   

『 世界の国別・日別、新規感染者数 』

New infection case transition table by country and day

 

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全世界での新型コロナウイルスによる感染状況は、欧州で感染爆発と言える程の感染拡大が起きたのが原因ですが、その感染拡大の波は収まりつつあります。
それ以外の地域、例えばアフリカ諸国や米国では急激な感染拡大が起きているとは言えず、オミクロン株の発見発表によるワクチン接種の加速政策の働きもあり、世界全体では2週間以内に感染拡大のピークを過ぎると予測されます。


なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です

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