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世界各国、【感染割合】と【死亡割合】、及び直近4週間の感染被害の傾向 (2022年 7月13日現在)

2022-07-15 16:10:52 | COVID-19 世界状況

COVID-19 Percentage of Infected and Dead per population by Country,  As of July 13, 2022

世界各国別に 人口の 何%が感染したかを示す【感染割合】と 何%が亡くなったかを示す【死亡割合】の一覧表です。 更に、表の下半分には、直近の 4週間での 感染者と死亡者数の増加度(%)を記載しており、直近の感染被害の深刻度を示しています。


『 感染割合 と 死亡割合 』 Infected Rate and Death Rate

【感染割合】とは、各国の累計感染者数を人口で割った値(%表示)です。この値が大きい程に、感染経験者が多い事を示しており、大きい程に“集団免疫” の値が高い国だと推定が可能になります。また、【死亡割合】とは、各国の累計死亡者数を人口で割った値(%表示)です。この値が大きい程に、死亡を防げなかった割合を示すと同時に、国が失った人の多さ、損失の大きさを表しています。

【感染割合】を見れば、欧州諸国の多くが 30%以上を記録し、3人に1人は感染経験者です。また、デンマークやポルトガルでは 50%以上と更に高く、“集団免疫” の期待が高く、感染への恐れを持たない人も多い事が分かります。一方、日本を始めとして、【感染割合】が 10%以下の国々は “集団免疫” への期待は薄く、感染する恐れも多い事が分かります。従って、【感染割合】が高い欧米各国での感染対策や経済回復の政策を、そのまま【感染割合】が低い国に当て嵌める事は危険性が高い事を示しています。
  
また、各国の累計死亡者数を人口で割った値・【死亡割合】(%表示)を見れば、【死亡割合】は【感染割合】が高い国々が比較的高い事も分かります。ただ、医療や保健体制などの違いからか、完全な相関関係がある訳ではなく、ブルガリアやペルーでは、【感染割合】は低くても【死亡割合】が深刻な事を示しています。


『 直近4週間、感染増加度 と 死亡増加度 』  Increase in Infections and Death in the Last 4 weeks 

【感染増加度】は、直近4週間に増えた感染者数を累計感染者数で割った値(%表示)です。この値が大きい程に直近の感染の深刻さを示しています。また、【死亡増加度】は、直近4週間に増えた死亡者数を累計死亡者数で割った値(%表示)です。この値が大きい程に直近の死亡者の多さを示しています。

この直近4週間の感染被害状況を見れば、台湾の感染被害が世界の中で飛び抜けて深刻である事をはっきりと示し続けています。また、オーストラリアとニュージーランドも、台湾と同様に、2ヶ月以上に亘って、感染者数と死亡者数が増えた割合が高く、深刻な状況を示し続けています。しかし、どの国々も、経済・観光政策へ向けて舵を切っているためか、これらの情報の積極的な発信はありません。さらに、マーシャル諸島では、この一か月間に、世界で最も深刻な感染者増加に見舞われている事をはっきり示しています。

 


※ 情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です
※ OCHA発表のデータの内、「夏季オリンピック」「冬季オリンピック」「南極大陸」「トンガ」「北朝鮮」の情報は掲載していません


Source:#OCHA  ( https://www.unocha.org/ )
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新型コロナウイルス 国別・日別「死亡者数」と「人口あたり死者数」一覧(2022年7月13日現在)

2022-07-15 10:48:30 | COVID-19 世界状況

COVID-19 Deaths and Number of Deaths per 100 Million by country and day, As of July 13, 2022

『 世界の主要地域別・死者数の推移 / COVID-19 Deaths by major region 』

6月初めから、世界的な感染拡大が一気に進む中、当初、「死亡者数」は微増にとどまっていました。しかし、感染拡大後 4週間経って、一気に亡くなる人が急増しています。 さらに、感染拡大の始まりとなった 欧州5ヶ国 での「死亡者数」も増えていますが、北米2ヶ国 や それ以外の国々でも死亡者が増えており、ワクチン接種率や集団免疫の高さに関係なく、全世界で死亡を防ぐ対策が必要な事を示しています。
  


今回、世界的な感染拡大の原因となっている “BA.5 株” では、感染力は高いと言われ続けていますが、グラフを見る限り、“致死率” についても低くない事が推測できます。
今年1月、“オミクロン株” による世界的な一気の感染拡大で多くの方々が亡くなりましたが、その際に死亡者数増加のグラフは急な勾配を残しています。そして、今回の死亡者数増加のグラフ勾配を見る限り、1月から2月の時と同様に、世界で一気に死亡者数が増加する懸念が強まっています。

更に、ワクチン接種回数や集団免疫効果の高い国でも感染拡大と死亡者数増加を招いていますので、特に、集団免疫効果の低い日本の場合は、欧州など他国以上に、死亡者数抑制の為の対策が今、必要です。




『 国別・日別、死亡者数一覧 / Deaths by country and Day 』






『 人口あたり死者数、国別・日別一覧 / Deaths per 100 Million People by Country and Day 』

人口が異なる国の死者数を比較して話題にする事ほど無意味な事はありません。人口あたりの死者数【死亡密度】を見れば、各国の被害状況がはっきりと理解できます。【死亡密度】の数値に合わせて欄を色分けしてあるので、深刻な状況に陥っている国や地域などがはっきりと識別できます。

現在、世界で最も深刻な【死亡密度】(人口あたりの死者数)を記録しているのは台湾です。人口1億人あたり、連日 300人を超える人が亡くなり続けるなど、メディアは報道する事はありませんが、あれほどに感染予防に成功した地域で何が発生しているのかを確認して、その情報を多くの国や人々で共有すべきでしょう。
また、台湾と同様に、5月以前から高い【感染密度】と【死亡密度】を記録し続けている、、オーストラリアとニュージーランドでも、相変わらず 感染や死亡の両面で深刻な状態が続いており、仮に、“BA.5 株” の感染が広まった際には、更に深刻な状態を招く恐れもあり、台湾を含めて、行政は渡航制限などの対策が必要に思われます。

 



※ 情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です
※ OCHA発表のデータの内、「夏季オリンピック」「冬季オリンピック」「南極大陸」「トンガ」「北朝鮮」の情報は掲載していません

Source:#OCHA  ( https://www.unocha.org/ )

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