COVID-19, New Infections and Number of Infections per 100 Million People by Country and Day worldwide, As of May 11, 2022
『 世界全体での新規感染者数 / Changes in the number of new Infections worldwide 』
世界全体での感染死亡者数は、2022年1月、“オミクロン株” の影響による一気の増加以降、順調に減少を続けています。直近の一週間で米国で若干の増加はありましたが、それ以上に世界全体での減少が大きく進んでいます。ただし、グラフを見て分かる通り、大きな問題点が更に顕在化して、より大きな声で提起される段階に入っていると言えます。それは、世界全体の「新規感染者数」と「死亡者数」に占める、「欧州5ヶ国」と「北米2ヶ国」の割合が異様に高い事です。
『 先進の欧米7ヶ国で感染死亡者数の 1/2 以上 』 More than half of infected deaths in 7 Western countries
グラフを見ても明らかですが、「新規感染者数」では 約半数を 欧米7ヶ国での新規感染者が占め、「死亡者数」においては 欧米6ヶ国での死亡者数が半分以上を占めています。欧米7ヶ国の人口は 合計で約 7億人ですから、世界の先進国と呼ばれる国に住む、世界の約 1/10 の人々によって、世界全体の「新規感染者数」と「死亡者数」を占めているのです。パンデミック発生後の行動規制をいち早く導入して、最も有効性が高い mRNA ワクチンの開発会社のある国であり、率先してそれらの接種を進めてきた国々であるにも関わらず、抑制に最も失敗した国々だと言える状態です。
しかし、政治と経済力、情報発信力で世界をリードするそれらの国々は、自らの対応の不備を報告する事はなく、この状況に陥っている原因の解明をせず、世界経済に与え続けている影響への言及もなく、常に自らを被害者としての立場を崩す事はないでしょう。
この様な状況、世界的な力のバランスの中で大きな影響を受けながら、世界各国の政府は政治的安定と経済的な安定を求めつつ、一連の “ 感染対策と被害対策 ” を行なっており、当然、ウイルスに対して最適な感染対策では有り得ず、私たち一人ひとりにとって最適な感染対応が確実に得られるとは期待できません。
この様な状況だからこそ、世界各国で行なわれてきた感染対策と現在の状況を冷静に把握して、自らが最適と判断できる対応を進める事が大切でしょう。
『 新規感染者数一覧 / New Infections by Country and Day 』
『 【感染密度】国別・日別一覧 / New Infections per 100 Million People by Country and Day 』
人口が異なる国の死者数を比較して話題にする事ほど無意味な事はありません。人口あたりの死者数【死亡密度】を見れば、各国の被害状況がはっきりと理解できます。【死亡密度】の数値に合わせて欄を色分けしてあるので、深刻な状況に陥っている国や地域などがはっきりと識別できます。
なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です
Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/ )
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