シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

中国の金永煥氏拘束:「逮捕の背後には北朝鮮の存在」

2012年05月19日 11時43分38秒 | Weblog
韓国大手紙・朝鮮日報12年5月17日記事抜粋
転向後、北の人権保護のため闘い北が目の敵に
 「中国の公安(警察)当局に逮捕され、50日間にわたり拘禁されている金永煥(キム・ヨンファン)氏は、北朝鮮で金日成(キム・イルソン)主席に会い、直接教示を受けた人物。その金永煥氏が金日成主席を裏切り、北朝鮮の人権運動に立ち上がったことは、北朝鮮にとってあり得ないことだろう。北朝鮮は金永煥氏を『処断対象』として鋭意注視し、中国の公安当局に逮捕を強く要請した可能性が高い」
 金永煥氏と10年以上、共に活動してきた韓基弘(ハン・ギホン)北朝鮮民主化ネットワーク代表は5月16日、本紙のインタビューで「中国での金氏逮捕の背後には北朝鮮の存在がある」と述べた。
 金永煥氏は1982年にソウル大学法学部に入学、学生運動に加わった。86年には「ソウル救国学生連盟事件」で逮捕され、国家保安法違反の疑いで3年6月の有罪判決を言い渡された。その後89年に地下組織「反帝青年同盟」に加入、同年7月には朝鮮労働党に入党した。91年5月には潜水艦に乗り込み、北朝鮮に密出国した。
 韓基弘代表は「当時、金永煥氏は17日間にわたり北朝鮮に滞在したが、その間に金日成主席や金正日(キム・ジョンイル)総書記が主体思想により住民たちを抑圧する独裁者だということに気付いた。それ以来金永煥氏は、北朝鮮住民の人権を守る活動家に転向、中国で脱北者を支援する活動などを展開しており、北朝鮮にとっては目の上のたんこぶのような存在だったはずだ」と語った。そして「金永煥氏は2000年代初めに胃がんの手術を受け、健康状態は良くない。韓国政府は人道的な見地でから同氏の釈放に積極的に取り組むべき」と訴えた。
 その上で「金永煥氏は『主思派(主体思想派)を信奉する』という過ちを犯したが、その後、実情を目の当たりにし、思想転向した。今も幻想にとらわれている従北(北朝鮮追従)主義者たちは、誰よりも北朝鮮をよく知る金永煥氏がなぜ北朝鮮民主化運動に立ち上がったのかを考えなければならならない」と強調した。
 北朝鮮人権団体は同日「金永煥氏ら4人が今年3月に中国国家安全部に逮捕された際、北朝鮮の国家安全保衛部が介入していた」と主張した。北朝鮮拉致被害者家族会の崔成勇(チェ・ソンヨン)代表は、平安北道新義州の消息筋の話として「金永煥氏一行の逮捕は、中国の情報機関と新義州保衛部反探組の合作。保衛部は金永煥氏を北朝鮮に連行しようとしたが、中国が反対して中国国内で収監することでひとまず決着した」と話した。
北朝鮮事情に詳しい消息筋は「中国国内の北朝鮮人権活動家たちは、数年前から脱北者を北朝鮮に送り込み、金日成像の破壊・放火・北朝鮮政権を非難するビラまきなどを行っていたという情報がある」と話している。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。