シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

ソウル・景福宮隣に韓国文化体験空間造成へ 

2015年08月20日 15時32分49秒 | Weblog
2017年以降、韓国を訪れる外国人はソウル・景福宮隣にある複合文化空間「Kエクスペリエンス(仮称)」で韓国文化を総合的に体験できるようになる。また、ソウル・オリンピック公園に韓流アーティストのコンサートを楽しめる1万5000席規模のK-POP公演場が造成される。
 文化体育観光部(省に相当)の金鍾徳(キム・ジョンドク)長官は18日、こうした事業を柱とする「国政2期、文化隆盛の方向と推進計画」を発表した。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が5年間の任期の折り返しを迎え、政権が掲げる四つの国政基調の一つである「文化隆盛」をあらためて整備し、推進する。計画には▲文化を通じた「コリア・プレミアム」の創出▲伝統文化の再発見と新たな価値の創出▲文化創造融合ベルトの産業化▲国民生活における文化の拡散―がビジョンとして盛り込まれた。
■韓国文化の体験空間と大規模K-POP公演場を造成
 計画によると、ソウルの麻浦区上岩洞(文化創造融合センター)、清渓川(文化創造ベンチャー団地)、東大門区清涼里洞・洪陵(文化創造アカデミー)、京畿道の一山(Kカルチャーバレー)など、過去に計画された文化創造融合ベルトの拠点に、ソウル市鍾路区ソンヒョン洞(Kエクスペリエンス)、オリンピック公園(K-POP公演場)という2カ所の拠点が新たに加わることになった。
 かつて米国大使館の職員宿舎だった敷地に造成されるKエクスペリエンスは、韓国文化を体験したい外国人観光客らにとって外せないスポットになりそうだ。造成を手掛ける大韓航空は、米ロサンゼルスの「ライブ」や東京の「六本木ヒルズ」などをベンチマーキングし、複合的な文化空間にするとしている。
 また、480億ウォン(約50億円)を投じてオリンピック公園の体操競技場を改装し、K-POP公演場も建設する。鉄骨構造の屋根と可変型のステージ、最先端の音響・照明設備を備え、K-POP公演を常時開催できる韓国初のアリーナ(円形)公演場となる。
■国家ブランド「トゥルー・コリア」開発
 併せて、伝統文化を基盤に韓国のアイデンティティーと重要な価値を盛り込んだ「トゥルー・コリア」(True Korea)という国家ブランドを年内に開発する。これに向け6月まで公募展を実施したところ、2万2000点の写真、絵画、映像が寄せられた。このブランドを世界に発信する韓国文化院の数は、今年の28カ所から17年には33カ所に増える。
 韓流の普及を後押しする「文化領土の拡張」にも取り組む。南米、中東、アフリカなど、韓流が普及していない市場では企業の活動をサポートして韓流コンテンツの配給などを拡大し、東南アジアなど成熟した市場では韓流を消費財輸出と絡めて付加価値を高める考えだ。
 このほか、ポップカルチャー一辺倒だった韓流の幅を広げ「韓国人文学」の普及につなげる策も推進する。韓国が持つ国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界記憶遺産のグローバル化や、漢文で書かれた韓国古典作品を韓国語に直して他言語に翻訳する事業を拡大する。また、海外の文化院に「アリラン(朝鮮民謡)広報館」を設置するなど、韓国を代表する「キラーコンテンツ」を生み出す取り組みも進める。
■国民の文化享受の機会を拡大
 国民が今よりもっと文化を享受できるよう、現在は毎月最終水曜日に開催している「文化がある日」プログラムを拡大し、これとは別に企業や学校などが自主的に運営する「文化がある日・プラス(+)」事業も実施する。このほか、シルバー世代を対象にした「1人2技(文化芸術とスポーツで一つずつ技を持つ)」キャンペーン、年配世代の経験と知恵を学ぶ教室など、世代ごとの文化プログラムも増やす予定だ。
兪碩在(ユ・ソクチェ)記者
韓国大手新聞 朝鮮日報15年8月19日記事抜粋




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