シニア花井の韓国余話

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中国、離於島に官公船派遣し領有権挑発 

2011年07月31日 20時40分27秒 | Weblog
(韓国大手新聞、東亜日報 11.7.27記事抜粋)
済州道馬羅島(チェジュド・マラド)南方の離於島(イオド)付近で、船舶の引き揚げ作業をしていた韓国船舶に対して、中国が「領海を侵犯した」として作業の停止を要求したことが7月26日までに明らかになった。韓国が2003年に離於島に海洋科学基地を建設した後、中国が巡視船でこの一帯を巡察したことはあるが、官公船を送って離於島に対する領有権を主張したのは初めて。
7月23日、外交通商部によると、韓国の曳船とバージ船の業者は4月から、離於島の西南0.8キロの海上で暗礁に乗り上げて沈没した5万905トン級の石炭バルク船「オリエンタルホープ」の引き揚げ作業を支援していた。同船舶は、済州島にオフィスを置くN社の所有で、オランダ業者が引き揚げ作業をしていた。
中国は、6月13日と7月2日と5日、官公船を沈没海域に送り、引き揚げ作業を支援していた韓国船舶に無線通信で「許可も受けず中国領海で引き揚げ作業をしている」とし、作業を中止するよう警告した。危機を感じた韓国船舶は、この事実を済州道西帰浦(ソギポ)海上警察に届け出て、海上警察は3000トン級の警備艦を派遣した。
海上警察は7月5日、作業中止を要求する中国官公船に、「中国が関与する事案ではない。韓国政府の許可を受けた」と応じたという。現在、海上警察は、中国官公船のさらなる挑発に備えて警備艦を常駐させている。
外交通商部は、中国官公船の挑発内容について海上警察から報告を受けたが、正確な内容を明らかにしていない。このため、外交部が外交摩擦を憂慮して中国の挑発の事実を隠すのではないかという疑惑が提起されている。
中国はこれまで、離於島を自国領土に編入するために領有権を主張してきた。2008年、国家海洋局傘下の機構である中国海洋信息網は、インターネットサイト(www.coi.gov.cn)で、「蘇巌礁(離於島の中国表記)は中国領海にある」と領有権を主張した。韓国と中国が、離於島を含む排他的経済水域(EEZ)の境界合意に至っていない点につけいってきたとみえる。これに対して韓国政府は、「水中暗礁の離於島は、韓国領海に近接した水域であり、領土紛争の対象ではない」として、中国に是正を求めてきた。


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