シニア花井の韓国余話

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【社説】原発汚職の背後にちらつき始めた権力の暗い影

2013年08月08日 11時00分14秒 | Weblog
韓国大手新聞 朝鮮日報13年8月7日記事抜粋
原発関連汚職に対する釜山地検東部支庁の捜査が進むにつれ、問題の背後に政界関係者の影が徐々にちらつき始めてきた。8月5日に身柄を拘束されたイ・ユンヨン氏は、かつてハンナラ党副スポークスマン、中央委員会労働分科副委員長、先進国民連帯(2007年の大統領選挙で与党候補を支援した組織)全国職能総括本部長、大統領職引き継ぎ委員会常任諮問委員などの経歴を持つ人物で、また2009年には文化体育観光部(省)傘下でカジノを運営する公企業の監査として在職していた。また8月3日に身柄を拘束されたオ・ヒテク氏も、かつてハンナラ党中央委員会建設分科委員長を歴任し、今年初めまで在ソウル浦項中学・浦項高校同窓会長を務めていた人物だ。
 オ・ヒテク氏は2009年2月、韓国の原発に水処理設備を納品していた韓国浄水工業の会長に接近し「アラブ首長国連邦(UAE)の原発に部品を納品したければ、B次官(当時絶大な権限を持っていた人物)へのあいさつが必要」と持ち掛け、受注に成功すれば納品額の8%を自分が受け取ることで合意した。この納品額はその時点で1000億ウォン(現在のレートで約88億円、以下同じ)と見込まれており、オ氏はその8%に当たる80億ウォン(約7億100万円)を手にするはずだった。その後、オ氏はおよそ10億ウォン(約8800万円)を実際に受け取り、その一部をイ・ユンヨン氏に手渡したとして、現在検察で取り調べを受けている。またこの企業は2010年に韓国政策金融公社から新成長動力育成ファンドとして642億ウォン(約56億円)の支援を受けたが、その際にもこの2人が背後で動いていた疑いがある。
 韓国浄水工業は1970年代以降、原子力発電所や火力発電所にタービン用の純水製造設備をほぼ独占的に納品してきた中堅企業だ。李明博(イ・ミョンバク)政権当時、韓国水力原子力の社長を務めていた金鍾信(キム・ジョンシン)氏は、この企業から1億ウォン(約880万円)以上の金品を受け取ったとして1カ月前に逮捕されている。
原発用部品の性能試験成績書の偽造は、原子力業界の閉鎖的な人脈が自分たちに対するけん制、監視の機能を有名無実化したことが原因で起こったものといえるだろう。権力の周辺にいる人間たちが納品業者の選定や政府からの支援に介入し、違法な手口で利益を手にしてきた実態は、今回の捜査を通じて徐々に明らかになりつつあるようだが、検察にはこの機会に原発関連汚職の実態を何としても根こそぎ解明してもらいたい。もしそれができなければ、今後原発で何らかの大きな問題が発生する恐れが現実となるかもしれない。原発で問題が発生すれば、それは直ちに国民の生命に直結してくるのだ。




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