働くリウマチャーの酒蔵日記

しんどいけどこんなおもろい仕事はない。
酒蔵での日々をちょこっとづつ公開しちゃいます。

おじちゃんありがとう

2017-08-25 22:01:13 | Weblog
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高沢一族のドンが他界しました。86歳でした。
心臓に疾患があり、ここ数年入退院を何度か繰り返しておりましたが
これまで入院してもみごとに復活を遂げていました。
今回の入院も、またみごとな復活を見せてくれると
親族一同疑わなかったのですが、
残念なことに、帰らぬ人になってしまいました。

まだ信じられません。

弊社の3代目の祖父をサポートして
長年蔵を支えてくれていました。
父が蔵に帰ってからは
独立し須坂市に高沢酒店を開店し
地域の信頼も厚く、長野県小売酒販協同組合の理事長を長年務めました。

私にとっても一番信頼していた人物で
良きにつけ悪しきにつけ、いつも励まされてきました。

平成11年
家族で酒造りをしようと決めた時
自分のためとか家のためとかじゃ
がんばれないと思い
「おじちゃんが喜んでくれるようにする。そのためにがんばる」
そう誓いました。

先日酒造組合長野支部中野支部合同の初のみ切りの際
懇親会のテーブルに居合わせた蔵元3人で話したのですが、
「人質いなくちゃ酒蔵なんてやってられないよね」
一人がそういいました。
「そうそう」
一同同感。
その人の言う「人質」とは
「誰かのために」ということ。
そんな支えが必要だということはすぐ理解し納得できました。

私の「人質」は”おじちゃん”でした。
”おじちゃん”といっても父とは従兄弟にあたります。
でも、父とは兄弟のように育ったので
私も姪のつもりでいました。

亡くなる直前病院にかけつけ
「おじちゃんがんばって元気になってくれないとあたしが困るんだからねっ」
と勝手なことを言い
さぞ困ったヤツだと思ったでしょう。


本日雨の中告別式がとりおこなわれました。
たくさんの方がお別れに来てくださいました。
ありがとうございました。

おじちゃん
ありがとうございました。
長年お疲れ様でした。
安らかにお眠りください。


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