JOY OF LIFE ~ in MIAMI ~

SAN DIEGO → 西三河 → MIAMI・・・流れ流れて・・・?

ブロバス日記/『Twilight』2作

2010-06-29 10:45:22 | TVや映画のはなし
アマゾンで予約注文していた「東方神起~COMPLETE SET~Limited Box」とやらが
日本から届いた。

危うく忘れそうになっていたのだが、そういえば
「東方神起が解散か・・・やっぱり記念にコレは買っておこう・・・(涙)」
と、すっかりおセンチな気分になって「購入する」をクリックしたような記憶が。。。
またしてもすまんね、夫よ。

フロントのキャサリンから荷物を受け取った時、そのカートンの大きさに
(CDセットにしちゃ、えらくでかいなー)
と思ったのだが、開けてみてビックリ。

なんと<初回限定生産>って、特典として1000ピースの豪華ジグソーパズルが
ついていたのだ。
もちろん、東方神起メンバー5人のイカした写真のな。
特典についてはまったくノーケアだったので、なんかちょっと恥ずかしいんですけど。
どうしたもんかな、これ・・・。

いやでも、待てよ。

折りしもマイアミはハリケーンシーズン真っ只中。
万が一ハリケーン直撃で自宅軟禁状態になって、電気もストップしてしまったとしたら、
これは意外とちょうどいい娯楽じゃないか?
会社も休みになってTVも見れないとくりゃ、夫もパズルに興じるんじゃないか?

そうよそうよ、そうよね?

東方神起ジグソーパズル、
嬉しいか嬉しくないかと問われれば、やっぱりちょっと嬉しいかもしれない。
そんな自分を懸命に正当化しようとしている私です。


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『Twilight』(2008年)
『The Twilight Saga:New Moon』(2009年)

“いい年こいて”ついでに、10代のギャルがキャーキャー言ってるような映画を観て
しまいました。

アメリカで1作目が公開された頃、熱狂的なファンが映画館に押し寄せて「Twilighters」
と呼ばれ、一種の社会現象にまでなったのは記憶に新しい。

簡単に言ってしまえば「ヴァンパイアと恋に落ちてしまった女子高生の話」だ。
これだけ聞くと、まったく赤川次郎っぽいというかコバルトっぽいというか、目新しくも
なんともないじゃないか、という気がする。
主人公の性別を男女逆にすれば、30年近くも昔の名作少女マンガ『ときめきトゥナイト』
とほとんど同じ設定だし。
古臭いにもほどがあるってもんだ。

まあ『Twilight』に熱狂している女の子たちのほとんどは、ロバート・パティンソン演じる
エドワードの美貌にトチ狂ってるだけみたいだし、設定なんてどうでもいいのか。

私自身は、青っ白いエドワードはまったく好みのタイプではなく、どちらかというと何かと
目が離せないのはヒロインのベラのほうである。

彼女の「女子高生」らしからぬ覇気のない物腰やボソボソした陰気なしゃべり方は一体
どういうことなのか。
「とても内気な少女」という設定であるらしいが、ありゃ内気というより病的な根暗だ。
恋人が吸血鬼であるという苦悩を差し引いても、あの目の下の隈は尋常ではないだろう。
キレイな子かもしれないが、とにかく暗い!
暗すぎるんだよ、ベラ!!
たまには楽しそうに笑ってみたらどうなんだ、ベラ!!

そんなベラが気になってならない私です。

そういう意味では、プロットはともかく、ヒロイン像はかなり目新しいかもしれません。


2作目の『New Moon』では、まさかの新モンスター登場とともに、前作では小さい役どころ
だったベラの幼友達ジェイコブが、エドワードの恋敵としてクローズアップ。

ベラ、あんなに陰気なのに何故モテる・・・?

どうでもいいことだが、私はジェイコブのほうがエドワードの何倍も好みのタイプだ。
映画の後半、何故かずっと上半身裸でナイスな筋肉を披露しっぱなしだったジェイコブ。
彼には今後もこの調子で?いろいろと頑張って欲しい。


そういえば、この週末にファン待望の新作『The Twilight Saga: Eclipse』が公開された。
まあわざわざ観に行くことはないであろう。
すぐDVD化されるし。

どうせ新作でも陰気なベラをめぐっての三角関係が展開されるんでしょうよ。

ちっ。


ブロバス日記/『The Blind Side』

2010-06-25 08:31:01 | TVや映画のはなし
日本国民ならば間違いなく「W杯1次リーグ(まさかの)突破」に浮かれまくっているで
あろうこのタイミングで、あえてアメフトがらみの映画ネタでブログを書く私・・・。

決して天邪鬼なわけじゃないんですよ。

おめでとう、岡田JAPAN!!

ちなみに、MF松井選手の面構えが結構好きかもしれません。


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『The Blind Side』(2009年)

サンドラ・ブロックがこの映画でアカデミー主演女優賞を獲ってからというもの、
ずっとこれは観なくては!と思っていた。

去年、ドラフト1巡目でレイヴンズに入団したマイケル・オアーという選手についての
実話なんだそうだ。

私はアメフト好きではあるが、ひいきのチーム(もちチャージャーズ)以外のゲームを
せっせと観るほどのナッツでもなく、もっと正直に言えば、チャージャーズの選手ですら
判別できるのはQBやRB、ギリギリWRかTEぐらいまで。
それ以外のプレーヤーはほぼおしなべて「うちの牛軍団」としてしか認識してないほどの
とんだド素人である。

お恥ずかしい。

そんな私なので、もちろん他所のチームのルーキーのことなどぜーんぜん知らず、
そういう意味では、超ニュートラルな状態でこの映画を観たわけだ。


もうビックリ。

実話だということを知らなかったら、「そんなうまい話があるかってんだ、てやんでいっ」
とでもいいたくなるくらいの、ウソみたいな夢物語なのだ。

だってあなた、雨降る寒い夜に傘もささずにトボトボ歩いてたってだけで、小さい子供なら
いざ知らず、家族中の誰よりも図体のデカい、顔は知ってるけど素性はわからないような
男の子を拾って帰りますかね?

そんでもって、そのまま家に住まわせて、家族同然に幸せに暮らしますかね??

いくら有り余るほどお金があるといっても、なかなかできることじゃないでしょうよ。


でも、実話なんですって。

はー・・・そうですか。


ところで、この映画の舞台はテネシー州メンフィス。
私にはまったく馴染みのないエリアであるが、全編をとおして「南部ならでは?」な
言い回しやエピソードが散りばめられていて、一度観ただけではよくわからないことも
多かった。

たとえば、サンドラ演じるリー・アンのセリフに何度も出てきたところでは、
<redneck = (南部の無学で貧しい)白人農園労働者>
とか
<Ole Miss = The University of Mississippiの通称(OleとはOldの南部限定表記)>
とかね。
Ole Missなんて、こんなの辞書引いても載ってないし。

リー・アンが街のチンピラに虚勢を張って言うセリフにも
「言っとくけど、私はNRAの会員ですからね!」みたいなのがあって、これも後から
<NRA = 全米ライフル協会>
とわかって、「あー、なるほど」と納得したりした。
彼女がNRAの会員で共和党支持者というのも、南部の保守的な奥様ならではなのね。


とまあ、映画の出来のよさもさることながら、細々したエピソードも調べてみるとすごく
面白かったし、アメフトのスカウトってこんな風なんだ!というような驚きもあって、
大変楽しめる映画でした。


ちなみに、タイトルにある「blind side」とは、アメフトにおけるクォーターバックの死角
(blind side)の意味で、マイケルがそのblind sideを守るレフトタックルというポジション
についているから・・・という・・・・(泣)
何とも心憎いタイトルじゃないですか。

と思っていたら、邦題が『しあわせの隠れ場所』って・・・・あまりにも台無し。


包丁研ぎの日(国民の祝日?)

2010-06-21 00:13:33 | あれやこれや
しょーもない話で恐縮ですが、夫が出張中の先日の出来事。

外はク○暑いので出かける気にもならず、家の中でヒマを持て余していた私は、ふと
「そろそろ切れなくなってきたし、いっちょ包丁でも研ぐか」
と思い立って、久々に砥石を引っ張り出した。

何を隠そう、我が家には一応「砥石」があるのだ。

ずいぶん前に購入したヘンケルスの包丁セットにも細長いシャープナーが付いているが、
これがもうすっかりツルツルになってしまって、まったく使い物にならない。
こいつが役に立っていたのは、ほんの1年くらいの間であろう。

その点、砥石は素晴らしい。

使う前に十分水に浸しておかなくてはならないとか、結構手が汚れるとか、確かに面倒な
ことも多いが、実際問題、砥石で研いだ後の包丁の切れ味たるや、まるで新品だもの。
しかも、その切れ味はかなり長い間続く。

包丁研ぎは指先に神経を集中させておく必要があるので、間違ってもTVを見ながらとかは
禁物である。
今回も私は何やら神聖な儀式でも行うかのように、愛用している包丁たちを厳かに研いで
いった。
かれこれ30分ほど集中しただろうか。
おかげで、3本の包丁には見るからに「俺はキレるぜ」的なオーラが復活した。

儀式終了。


いつものことだが、包丁を研いだ日の晩ゴハンの支度はかなり注意が必要である。

ここ最近で切れ味の悪くなっていた状態に手が慣れているので、そのつもりで包丁を使う
と、いきなりスパっと切れて「おおぉーーっと!そうだったそうだった(ドキドキ)。。。」という
スリル満点の状態になっているからだ。

この、「スパッ!」「おー、そうだった(ドキドキ)」を何度も繰り返す自分というのも、ちょっと
頭大丈夫か?という気がするが、それだけ日々使う包丁のクセが手に馴染みきっていると
いうことなんですよ。

そうよね、奥さん?

それとも私がおポンチなだけ・・・?


ところでその夜、私が日々つけている「5年日記帳」の去年の欄をふと見ると、なんとまあ
まったく同じ日に
「急に思い立って包丁を研いだ」
と書いてあった・・・・。

どう受け止めようか、この偶然。

半年に一度くらいしか、しかもものすごい気まぐれにしか行っていない「包丁研ぎ」。

なのに、何故に同じ日に思い立ったのか。

2年連続、たまたま同じ日が猛烈にヒマだったのか。

謎です。

もし3年連続したら、その日を<包丁研ぎの日>として正式に認定しようと思います。

ブロバス日記/『2012』

2010-06-18 00:39:23 | TVや映画のはなし
W杯ですね。
そしてゴルフはUS OPEN@Pebble Beachですね。
忙しいですね・・・。

と、にわかに観なきゃいけないプログラムが山盛りになる前に観たのがこれである。

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『2012』(2009年)

出たっ、ローランド・エメリッヒ!
思わず半笑いしてしまうほど、disasterモノが大好きな監督の最新作だ。

古代マヤ文明の暦から導き出された「2012年人類滅亡説」がベースになっている
ようだが、そういうことは大した説明もされず、ただただ<地球が大変なことになる>
映画となっている。

彼の映画を観るからには、難しいことを考えてはいけない。

最初の15分くらいは「こりゃ何か起こりそうだね」という予兆や不穏な空気を味わい、
ひとたびコトが起こってしまったら、あとはもうなし崩し的に起こる最悪の状況を、
例えば
ロスアンジェルスがグチャグチャに崩壊しながら海に沈んでいったり、
イエローストーン国立公園やハワイが巨大な火山噴火で火の海になったり、
世界中の有名な建造物が次から次へと滅茶苦茶に破壊されていったり、
ウルトラ級の津波がなんとエベレストにまで押し寄せてきたり、
もうとにかく、そんな「ありえねーよっ」な映像をただ無心に楽しんでください。

そんな映画です。

彼の破壊っぷりは、『Independende Day』→『The Day After Tomorrow』→『2012』
と、確実にひどくなっている気がする。
もうあれ以上は無理だろう。


ところで、この映画の主演は、一応ジョン・キューザック。
「最近ちょっとパっとしないなあ」と思って観ていたが、よくよく考えると彼の「パっと
していた時期」がいつだか、あまり思い出せない。
『Being John Malkovich』はよかったけど、あれって「パっとしてた」のかな。。。

確かに言えることは、残念ながら『2012』はジョン・キューザックの代表作には
ならないよなー、ということです。
エメリッヒ映画の主役は、あくまでも「破壊されるあんなものやこんなもの」のほう
だからね。

そういや、この人、US版「ゴジラ」も撮ってたな。
つくづく街を壊すのがスキなのね・・・。



ブロバス日記/『Frida』そして『Apocalypto』

2010-06-15 12:08:20 | TVや映画のはなし
先日、しょーがなく会員になったBLOCKBUSTERのネットレンタル。

「あたしゃ昔のほうがよかったよ」などと意固地な婆さまみたいなことをブツブツ言って
いた私だが、あっというまにそのレンタルシステムに慣れ、すっかり活用しまくっている
昨今である。
こういう方面での適応能力は高いのだ。
まあ、極めて流されやすい性格ともいう。

とはいえ、ただ漫然と「見ては返す、見ては返す」とやっているのも何だし、せっかく
だから映画鑑賞日記でもつけてみようかと思い立った。

いや、そんな宣言をして自らの首を絞めるのはどうだろう・・・。
あくまでも、“気の向くかぎりで適当に”書いていこうと思います、ハイ。

最初の2本は、メキシコ旅行前にY子ちゃんから「観ておくといいよ」と勧められた映画。
そもそも、我が家がネットでレンタル時代に突入するキッカケとなりました。

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『Frida』(2002年)

エキセントリックで才能に溢れたメキシコの画家、フリーダ・カーロの波乱万丈の人生を
描いた映画。
とにかく、サルマ・ハエックが素晴らしい!

メキシコで見たフリーダ本人の写真にそっくりだったのもビックリしたし、普通ならどうか
と思うような彼女の奇抜な言動に説得力があったのも、サルマの演技力のなせる技だろう。

それにしても、すごすぎるフリーダの人生・・・。
バスの衝突事故で瀕死の重傷を負ったり(しかもその後ずっと後遺症に悩まされる)、
夫(ディエゴ・リベラ!)には浮気され、実の妹には裏切られ、授かった子供は流産し・・
と、はたから見ると悲惨すぎる人生のように思えるのだが、何故かハッピーエンディング
が似合う不思議な映画になっている。
ものすごい密度の濃い人生を送ったフリーダに、同じ女性として拍手を送りたい。

そういえば、この映画を最後まで観ても、
「どうしてフリーダは眉毛がつながっているのか」
という謎は解けなかった・・・。
私ゃてっきり、あの時代のメキシコ女性はそういうもんなんだ、とばかり思っていたのだが
フリーダ以外の女性でそんな人はいなかったしな。
ほんとに、我修院ばりの立派なつながりっぷりでした。


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『Apocalypto』(2006年)

スペイン侵攻直前のユカタン半島を舞台にした、メル・ギブソン監督の作品。
アメリカ映画でありながら、全編マヤ語というのがすごい(英語字幕)。

とにかく「痛そう、辛そう、疲れそう」と三拍子揃った、グロさも満点の映画である。
メル・ギブソンと言えば、以前撮った『パッション』も相当痛そうな映画だったし(見て
ないけど)、あの人そういうのが好きなのかなー。

ほとんどの場面が密林の中で、実はあんまりマヤ文明の都市の様子は描かれていない。
なのに唯一、神殿での生贄の儀式だけはクドいほど詳しく、グロいシーンが延々と続く。
「マジでーーー?もうやめてけれーーー!」と思うが、メルはここはホントしつっこい。
あの人絶対そういうのが好きなんだよー。

ティオティワカンを訪れてピラミッドを見上げた瞬間、あのしつっこいグログロシーンを
思いだしてしまった私です。
どうしてくれよう、メル・ギブソン。

そうそう。
主人公に息子を殺されて復讐に燃えるあの敵方の隊長みたいな人を、私はずっと
「ものすごいドーラン厚塗りしたデニス・クエイド(メグ・ライアンの元夫)」
だと思い込んでたら、どうやら違ってたようだ。
すごく似てたんだけど。
ていうか、デニスにはぜひハロウィーンであの扮装をしてもらいたい。(←無責任)


ツボはまりまくりのメヒコ旅行記(3)

2010-06-10 09:06:54 | 旅のはなし
5月30日(日) 

バファリンのおかげで熱も下がり、今日も元気に観光に出かける。
Y子ちゃんが用意してくれた美味しい朝食もモリモリ食べれたし、どうやら体調はすこぶる
いいカンジだ。(と、その朝は思った・・・)


まず向かったのは、初日にデモのおかげで近づけなかったソカロ(中央広場)。

この場所、実は去年もY子ちゃんに連れて来てもらった
個人的には、「国立宮殿」にあるディエゴ・リベラの壁画が大好きなので、また見に来れて
とても嬉しい。
カテドラルも2度目だったが、Y子ちゃんとHさんが興味深い逸話などを色々教えてくれた
おかげで、前回よりも更に楽しく見て回ることができた。
ありがたいことです。。。


ソカロを離れ、次に向かったのがコヨアカン地区にある「フリーダ・カーロ博物館」だ。

メキシコを代表する女流画家、フリーダ・カーロの生家を開放したこのミュージアムは、
彼女の激動の生涯をかいま見ることのできる貴重な場所である。
旅行前に映画『フリーダ』を観て、すっかり“にわかフリーダファン”になっていたので
ここに来るのがものすごーく楽しみだった私。

だから当然、見るものすべてが鳥肌モノ!
彼女の作品はもちろんのこと、独特の感性で飾られた部屋や愛用していた小物たちに
ひたすら「だよねだよね~!フリーダだよね~!」と感動しながら見て回る。


残念ながら邸内の写真撮影は禁止だったので、せめて庭から記念にパチリ。
ギフトショップでアートブックを記念に買ってもらい、ホクホクで青い家をあとにする。


今日は遅めのランチをゴージャスに食べよう、ということで、T夫妻お気に入りの1軒
「San Angel Inn」という素敵なレストランへ。
これがまた、ほんとーーーーに雰囲気のいい、すんばらしいレストランだったのだ。
予約をしないと席が取れないというのも頷けます。


(ため息がでるほどキレイな中庭。いかにも上流ですってカンジの人々が集う)


テーブルセッティングも素晴らしい。このパンがまた激ウマで、バクバク食べてしまう。
マルガリータも最高!


せっかくなので、メキシコならではの珍味もいただきました。
これはなんとタコスの具になる「蟻の卵」。聞いた時は「ぎょえーー」と思ったけど、
食べてみると穀物っぽい歯ごたえで、なかなか美味しい。
あと、忘れがたいのが「ウイトラコチェ」という・・・なんといいましょうか、ぶっちゃけ
<黒いカビの生えた病気のトウモロコシ>だそうです・・・。
これは個人的に「ごめんなさい」な味でした、かたじけない。


このレストランの向かいに建つのが、フリーダとディエゴ・リベラが数年暮らしていた家。
映画でも印象に残る家だったので、生で見れて感動!


あー、お腹もいっぱい!
ということで、マルガリータとワインで気持ちよ~くなった私たちが次に向かったのは
ソチミルコ。
メキシコシティの歴史地区とともに世界遺産に登録されていて、アステカ時代の水路と
その独特の農耕法が今も残る水郷だそうだ。

ここでの行楽といえば、カラフルな手漕ぎボートで水路を遊覧する舟遊び。
驚くほど安く舟を貸切りできるので、ここではみーんな狭い水路を舟で行ったり来たり
しつつ、舟上で宴会したり、歌ったり、踊ったり、思い思いの楽しみ方をしている。

かくいう私たちも、マニスと一緒にのんびり遊覧を楽しんでみた。


週末は渋滞するほどたくさんの舟が浮かび、行き交う他の舟を眺めるのも楽しい。
なにがビックリって、いつのまにか知らないおばさんが舟に乗り込んで隣りに座っていた
こと。「誰っ?どっから来たのっ?」とものすごくビックリした。
物売りの人々は、こんな風に舟から舟へと渡り歩いて商売してるらしい。


さてさて、ソチミルコでの遊覧を堪能して、とうとう最後の目的地となってしまいました。
「UNAM(メキシコ国立自治大学)」だ。
ここの図書館の壁画はぜひ見たかったので、観光疲れでゾンビ歩きになっている夫を
引きずるようにして、精力的に歩き回る。


(こんな壁画に囲まれた図書館だったら、私なら毎日でも通っちゃうよ)


信じられないことだが、この数時間後に腹痛と高熱で死ぬ思いをするはずの私は、
すべての観光が完了したこの期に及んでも、大変元気であった。
アンビリーバボーである。

あの夜のしんどさをすっかり忘れた今となっては、ただ単純に「楽しかったなあー」とか
思っている私だが、そんなおポンチなことを言っていては、さんざんっぱら迷惑をかけた
T夫妻と夫に、無言で張り倒されるであろう。
本当に申し訳ありませんでした・・・。

それでも敢えて言わせてください。

メキシコ旅行、楽しかったよーーー!!

Y子ちゃん、Hさん、
本当にお世話になりました&ご迷惑をおかけしました&でもまた行きたいです。

ツボはまりまくりのメヒコ旅行記(2)

2010-06-09 12:51:28 | 旅のはなし
5月29日(土) 

快晴の空の下、メキシコシティから1時間ほど北にドライブ。
目指すは、世界でも最大級のピラミッドを擁する古代遺跡「テオティワカン」だ。

この遺跡を訪れるにあたっては、実は旅行前にガイドブックでの予習はもちろん、関連する
映画やTV番組なんかもガッツリ見てしまったために、期待値があまりにも高かった。

が、それにもかかわらず、だ。

目の前にそびえる「太陽のピラミッド」を見た瞬間、その巨大さに私は度肝を抜かれた。

よくもまあ、こんなものを造りましたね、テオティワカン人たちよ・・・。

エジプトのピラミッドが王家の墓であるのと違い、ここのピラミッドは宗教儀礼を行う
神殿が頂に建った「台座」だったと言われている。
「より高い場所=より神に近い場所」と信じられていたのであろう。

が、この高地の薄い空気の中、248段もある急な階段を上る観光客にとって、頂上で
待っているのは、神といっても死神なんじゃなかろうか。
無理をしないように、マイペースで上る。
一気に上るにはあまりにも過酷なので、途中で休み休み頂上を目指します。
あー、しんど。。。


「太陽のピラミッド」頂上より「月のピラミッド」を望む。
当時は壁面が赤い染料で染められていたらしい。そりゃー荘厳な眺めだったろうな。
上りの階段は確かにキツかったが、むしろ下りのほうがよっぽど怖くて大変だった。
足ガクガクです。


遺跡を南北に貫く「死者の道」を歩いて「月のピラミッド」へ。
なにしろ巨大なので、近くに見えてもなかなか辿り着かないんです・・・。


遺跡の南端に位置する「ケツァルコアトルの神殿」にて、とても保存状態のいい
素晴らしい壁面彫刻が見れて大コーフン!
ちなみに「ケツァルコアトル」とは「羽毛の生えた蛇」で、水と農耕の神なんだって。

いやいや「テオティワカン」、十二分に堪能しました。
散策後にピラミッドを眺めながら飲んだフレッシュジュースも美味しかったなー。


さて、次に向かったのは、グアダルーペの聖母を祀った<グアダルーペ寺院>。
ガイドブックで見たかぎりでは「ふーん」というくらいの興味しか持てなかったのだが、
ここはほんと、実際に行ってみないとそのすごさはわからない。

メキシコは全国民の9割が敬虔なカソリックだというが、中でも特に信仰心の厚い人々の
支えになっているのが、“黒い髪と褐色の肌を持つ聖母”グアダルーペ様なんだそうな。

この寺院には、その聖母の姿がくっきりと浮かび上がった<奇跡の布>が祀られており、
参拝に訪れた人々は、「動く歩道」に乗ってその姿を拝むというしくみになっている。


元旦の明治神宮くらい人でごった返した動く歩道に乗り、聖母の姿を見上げる。
決して描かれた絵ではなく、自然に「浮かび上がった」んだそうです、奇跡によると。
マジで? 超くっきりしてるけど、マジで??


左が旧聖堂だが、地盤沈下のために危なっかしいほど傾いている。
代わって建てられたのが右奥に見える新聖堂。驚くほどモダン。


寺院の裏手には、実際に奇跡が起こったとされる「テペヤックの丘」があり、緑生い茂り
花咲き乱れ、確かに天国かと思うほど美しい丘でした。

ティオティワカンの後にここを訪れると、メキシコという国がスペインによって征服される
以前と以後、いかに大きく変わったかを思い、ただただ感銘を受ける。
深いなー、メヒコ。


さんざん観光してお腹もペコペコになったので、セントロに戻って遅いランチ。
旅行2日目にしてすでに「日本食モード」になっている夫のために、日本食レストランで
うどんを食べる。美味しかった!


で、いよいよ2日目のラストイベント。
これまた違った意味でディープなメキシコが体験できるメキシコプロレス「ルチャリブレ」
の観戦だ。

実はT夫妻から「チケットが手に入るので観に行こう」という提案があった時、俄然色めき
たったのがうちの夫だ。
普段は<羊の皮を被った子羊>と言われるほど温厚な夫だが、そこはいくつになっても
男の子、実は結構な格闘技好きなのである。

生まれて初めて生で観るプロレス、しかもリングサイドの特等席。
これで盛り上がるなというほうが無理だろう。

試合前の熱気に包まれた会場で、テンションあがった夫はウキウキとマスクをお土産に
購入し、早速被って写真を撮ってもらっていた。
いつもならありえないようなハシャギっぷりである。
それにしても、購入したマスクが「ミル・マスカラス」って、そりゃいくらなんでも古っ!
とツッコミを入れていたら、なんとそれがあなた、今日当のミル・マスカラスが出場する
っていうじゃありませんか!

なんでも、今日は<日墨交流400周年>記念イベントとかで、特別ゲストに藤波辰爾と
ミル・マスカラスが来ているのだった。
そりゃすごい!
もう夫は大喜びである。

そうして始まったルチャリブレ。
これがまた、笑っちゃうほど大げさな登場の仕方といい、善玉と悪玉のわかりやすすぎる
見た目といい、もうプロレスというよりショーパブ、もしくは吉本新喜劇みたいなのだ。

しかも、ムキムキなイケメンレスラーがいると思えば、お腹たぷたぷなお笑い系レスラー、
試合中にスキさえあれば敵の唇を奪おうとするオカマちゃんレスラーまで登場し、なんか
もうそのハチャメチャっぷりがおかしくてたまらない。


花火とともにド派手に登場!かっこえーーーっ!アイアンマンみたいっ!


もっとも盛り上がるのがこんな場面。リング外へのジャンプ!観客が一番喜びます。
が、やったほうもやられたほうも、全員ものすごく痛そうで、目の前でやられると怖い。

ちなみに、私たちの前の最前列には、マスクをつけたままの往年の有名レスラー(多分)と
超ハデハデなその奥さん(多分)、怪我人が出ると出動するリングサイドドクター(かなり
胡散臭い)などなど、インパクトの大きすぎる人々が陣取っており、そちらの動きも無視
できず、かなり色々見るのに忙しかった私です。

この観戦中、実は私は熱が8度くらいあったわけで、そんな中でも悪玉レスラーに大声で
罵声を浴びせていたとは、我ながらどんだけハイテンションだったのか・・・。

イベント終了後のコリアンBBQは、さすがにほとんど食べれないほどフラフラでした。


というわけで、2日目も完全燃焼!ファイヤーっ!(←?)

ツボはまりまくりのメヒコ旅行記(1)

2010-06-08 04:23:55 | 旅のはなし
幸運にも100%エンジョイしてから病に倒れたメキシコ旅行。
楽しくてあっというまだった3日間については、ひとことで言えば
「どこもかしこもむちゃくちゃツボにはまった!」
これに尽きる。

見どころ満載のメキシコシティとその近郊、実にディープインパクトな3日間の模様を
振り返ります。


5月28日(金) のちのち


ベニート・フアレス空港着。

お迎えに来てくださったT夫妻とハグで再会を喜びあい、その足でセントロ方面に向かう。
が、どうやら大規模なデモがあって、今日はソカロに近づけないという情報が・・・。
急きょ予定を変更して、まずは腹ごしらえです。
腹ごしらえ、バンザーイ!

記念すべき初日のランチは、パストールと呼ばれる豚肉のタコスで有名な、その名もズバリ
「La Casa Del PASTOR」にて。
去年も思ったことだが、本場のタコスはアメリカのものと全然違って本当に美味しい。
そして安い!
しかも、小さいくせに腹にどっしりとくる。
食べる前は「軽く5個はイケる」と思うのに、結局3個でギブアップ。
恐るべき食べ物である。


(パストールじゃないけど、これも美味い!名前は忘れた・・・)


さて、すっかり腹もくちくなった午後は、T家からほんの目と鼻の先にある、緑豊かな
チャプルテペック公園へ。
ここはガイドブックにも載っており、博物館あり、城あり、劇場あり、美術館ありの
とんでもなくスバラシイ公園である。
「パンダが2頭もいるのに無料なんてっ!」と去年大ハシャギした動物園もここにある。

ちなみに、チャプルテペックとは<バッタの丘>という意味だそうだ。
歩いていると、そこかしこにバッタのオブジェやイラストがあって、たいそう可愛らしい。

今日の目的地は、公園内にある「国立人類学博物館」。

とにかく広くて、一見さんにはどうしていいやらわからないほどの充実っぷりなのだが、
そこは超一流ガイドのY子ちゃんが、見るべきものを厳選して、しかも興味深い解説なども
付け加えて案内してくれたので、私たちは「ほー」とか「へー」とか「すげー」とか言い
つつ歩いているだけでよかった。
ものすごーく楽しい。

巨大な石碑とか、巨大な石像とか、巨大な神殿のレプリカとか、とにかくデカいものが
多くて圧倒される。
極めつけは、やっぱり一番の目玉<太陽の石>。アステカカレンダーとも呼ばれる、直径
3m以上もある巨大な石板だ。


(いつまでも眺めていたくなる不思議な石。インディ・ジョーンズが泣いて喜びそう)

そして、個人的にツボだったのが、数々のジオラマ展示。
ものすごーくリアルで、実はジオラマ好きの私には無視できないエリアであった。


(このマンモスが沼地にはまって狩られる様子なんざ、もはや芸術ですよ、芸術っ!)

あー、面白かったよ、人類学博物館。
できればまた来て、ゆっくり回りたい。


アカデミックな気分になったところで、一旦T家に戻ってひと休み。
そして、今宵のディナーは「一度あの岩塩包み焼きとやらを食べてみたい」という私の
ひとことにより、T夫妻行きつけのスパニッシュレストランに決定です。
この旅行で、私が唯一元気いっぱいに食べれたディナーだ(涙)。


(魚の岩塩包み焼き。ふっくらと優しい味になるみたい。もちろん美味い!)


(T家オススメのハモンは、お高いだけあって素晴らしい味わい。たまりません)


T家に帰ってからも、赤ワインをクピクピいただきつつ、マニスも加わっての<夜の部>。
初日ながら、エンジン全開です。

明日はティオティワカン。晴れますように!

<プチ猿の手>なできごと

2010-06-05 22:44:58 | あれやこれや
『猿の手』という話をご存知だろうか。

もとはイギリスの古~い小説だったらしいが、あまりにも有名なので、今ではもう世界
各地に同じような話が存在している、古典中の古典ともいえる小話だ。

あらすじはこう。


ある夫婦が偶然にも手に入れた「猿の手」のミイラ。
言い伝えによると、そのミイラには魔力があり、持ち主の願い事を3つまで叶えてくれる
らしい。

そこで、夫婦はひとつめの願いを唱える。
「200ポンドが欲しい」

すると直後、一人息子が仕事中の事故で亡くなったという報せが届く。
そして、事故の補償金として、ちょうど200ポンドが夫婦のものになるのだ。

嘆き悲しむ夫婦は、ふたつめの願いを唱える。
「死んだ息子を返して欲しい」

するとその夜、死んだはずの息子が変わり果てた姿で墓場から戻ってきてしまう。

あまりの恐ろしさに、夫はこう叫ぶ。
「あの気味の悪いものを墓場に返してくれ!」

そうして、3つの願いを使い果たした夫婦のもとには、息子の死を引き換えに手に入れた
200ポンドのみが残ったのであった。

(完)


おーーーーー、怖っっ!!!


って、何故にこんな昔話を持ち出したかというと、つい最近、私の身に起きたできごとが
ちょっとこの話を思い出させる顛末だったからだ。


先日、Memorial Dayの連休を利用して、メキシコシティに遊びに行った。
去年は一人でふらっと行ったが、今回は夫も一緒である。

メキシコシティには大の仲良し・T夫妻が住んでいて、今回はT家に3泊させてもらって
ティオティワカン遺跡やソチミルコなどの観光を堪能する予定になっており、私はもう
楽しみで楽しみで、出発前から鼻血を出さんばかりのハイテンションであった。

慣れない高地でのハイテンションは危険である。

案の定、私は2日目の夕方、体に異変を感じた。
が、その晩は楽しみにしていた「ルチャ・リブレ」(メキシコプロレス)を観に行くこと
になっていたので、無理して出かけた。

そして、生まれて初めて目の前で見るプロレスに、テンションは更にMAX。

帰宅すると、なんと熱が8度3分もあり、さすがに目を回しながらベッドに入った。
我ながら「子供かっ!」と自分ツッコミをいれたくなるような展開である。
まことに恥ずかしい・・・。
これがかなり本気でツラかったので、翌日の観光は断念かと思われた。

が、T家の奥様であるY子ちゃんがデコピタやら解熱剤やらを持ってきてくれたおかげで、
翌朝にはかなり熱も下がり、意外と元気に観光に出かけた私。

いやー、もう元気ハツラツよっ!!

と、またも大ハシャギで観光し、写真を撮りまくり、美味しい料理を食べまくり・・・

そして、予定していたすべての観光を大満足で終え、後は明日帰るだけとなったその夜。

突如私を襲ったのは、急激な腹痛・下痢・嘔吐・高熱。
“旅先で陥りたくない”最悪な症状のフルコースだ。
記憶にあるかぎり、自分史上ワーストの苦しさがひたすら続く。

「なんか死ぬかも私」
というくらいのしんどさで、夫は自分の観光疲れもMAXなのに、ほぼ一晩中私の看病に
明け暮れる羽目になってしまった。

症状が症状なので、ここで詳しく語りたくはないが、夫の献身的な看病とT夫妻の
素晴らしいサポートがなければ、あの日私は死んでたかもしれない。
いや、さすがに死にはしなかっただろうが、確実にあの数倍は苦しんでいたであろう。

ほんとうに感謝感謝(涙)である。

翌日、Y子ちゃんに連れて行ってもらった病院で出された診断は
「食中毒とそれに伴う急性胃炎」。

はー・・・、みんなで同じもの食べてても、一人だけ食中毒ってあるんですね・・・。

処方された薬のおかげで、ウソのように熱も下がり、お腹の具合も徐々に回復。
マイアミに帰ってきて2日後には、かなり元気に固形物を食べれるようになったのだ。

それにしても、今思えば、あれが最終日の夜の発症で本当によかった。
旅行初日の夜だったら、何も観光しないうちにすべてがパーになるところだったし、
どこかで観光中の発症だったら、その場で動けず救急車のお世話になったかもしれない。
あの痛みが過ぎ去った今となっては、「私って結構ラッキーじゃん?」とも思える。

いやいや、T夫妻と夫には多大なご迷惑をおかけしたんですけどね。
すいません・・・。


で、この出来事のどこが『猿の手』かって?

そうそう、すっかり忘れるところだった。

実は、ここのところずっと
「てっとり早く2キロくらい痩せたいもんだなー」
などと思っていた私が、今回の食あたり騒動の後に体重を量ったら、旅行前よりちょうど
2キロ痩せていたという・・・(怖)。

願いは叶ったけど、死ぬほど苦しい思いをしましたよ、というところが<プチ猿の手>
な出来事だったなあ、と。

まあそういうことです。


つーわけで、次はチョー楽しかったメヒコ旅行記につづく!