goo blog サービス終了のお知らせ 

JOY OF LIFE ~ in MIAMI ~

SAN DIEGO → 西三河 → MIAMI・・・流れ流れて・・・?

イグアスフォールズ!~ブラジル編~

2009-09-29 09:20:06 | 旅のはなし
さて、待ちに待ったブラジル旅行です。

金曜日の夜中に出発して、サンパウロに早朝到着。
いわゆる「red-eye」と呼ばれる夜行便だったが、意外と眠れて、しかも時間に
無駄がない。
ちょっと得した気分かも。

サンパウロの空港では、乗継ぎの合間にポンデケージョをもそもそ買い食いした
だけで、そのまま移動だ。
イグアスの滝があるFoz do Iguacuという町までは国内線で約1時間半。

どでかい世界遺産を抱えた町にしてはやたらちっこい空港に降り立つと、嬉しい
ことに天気は快晴。
「来たぜ、イグアスー!」と元気がみなぎる。

空港では、専属ガイドのNさんが出迎えてくれた。
日系ブラジル人のNさんは、物腰も話し方も笑顔もすべてが柔らかい素敵なおじ様
で、私たちのイグアス滞在中の一切をお世話してくださった方だ。
移動の車も運転手さんも専属。
よくよく考えると、とんだ大名旅行である。

移動につぐ移動で、いまだ頭もハッキリしてないような状態の私たちだったが、
Nさんから「今日はこれからブラジル側の滝見学とボートツアーですね」と予定の
念押しをされ、ほぼ休む間もなく観光へと出発だ。


ホテルからイグアス国立公園までは車で5分。
ボーっとしてる間に入場料も払われ、気づけば観光ポイントの遊歩道に到着。

あー、なんてラクチンなんでしょ。

自分たちが今どこにいるのかサッパリわからないが、とにかくここから1400m位
歩くらしい。
世界各国から詰めかけたツーリストの皆さんに混じって、レッツラゴーだ。

「いやー、イグアスに来ちゃったねー」とかしゃべりながらフラフラ遊歩道を
入っていくと、突如目の前にこんな光景がっ。



ひょえーーーっ! いきなりですかっっ!?

どうりでゴーゴーいう音が聞こえるとは思ったが、まさか歩き始めて数秒で
こんなゴージャスな眺めに出会うとは思ってなかった私は大いにアセった。
そして、どうやら周り中の人々が同じようなコーフン状態にあるようで、なにか
皆さん右往左往している。

Nさんによると、普段はここからの眺めはそんなに大したことないのだそうだ。
「なにしろ雨がたくさん降りましたからね~、平均よりも4、5倍くらいの水量に
なっておりますよ~。お客様はラッキーでしたね~」(by Nさん)

そう、いつもならこのへんは「ちょろちょろ」程度の滝しか見えないポイントの
はずであった。
大雨、バンザイ!

のっけからイグアスにノックアウトされ、足が止まってしまった私たちだったが、
Nさんに柔らか~く促されて先を急ぐ。


(こんなやつらまで一緒になって右往左往してた。 ハナグマくんたちです。)


さて、細い遊歩道を進むにつれ、気持ちのよい天然ミストが周りを漂いはじめた。

「おー、マイナスイオンだねえ~」

が、そんなノン気な感想を言ってられるのも最初のうちだけ。
進めば進むほど、天然ミストは霧雨へ、霧雨から小雨へ・・・と、空は晴れている
のに傘が欲しいほどの水蒸気攻撃が私たちを襲う。


(滝の眺めも、ちょっと怖いくらいの水量になってきました。。。)

なんしか「それくらいでもう勘弁してください」とお願いしたくなるほどの豪快な
流れっぷりである。

だいぶしっとり濡れた頃、この遊歩道のクライマックスである最終地点に到着。
右手に伸びる橋を進むと、イグアスの滝の最大の見せ場「悪魔ののどぶえ」を正面
に望むことができるのだそうだ。

Nさんはにこやかに「私は待っておりますので、どうぞ行ってらしてください」と
私たちを送り出してくれたが・・・


これ、どう考えても台風の暴風域に突っ込んでいくように見えるんですが・・・。

向こうから戻ってくる人々が「ひとっ風呂浴びて」きた様子なのも気になります。

明らかにズブ濡れ覚悟ですよね?


しかし、ここまで来たからには仕方あるまい。
夫と2人、決死の覚悟で橋へと踏み出した。

(うわーーーーーーっ!!ま、前が見えないっっ!!水煙がっ!ゲホゲホっっ!)

「悪魔ののどぶえ」を望めるポイントであるはずが、あまりの水煙でもはや何も
望めなくなっておりました。
ただただ濡れるのみ。


(後ほど上から撮ったその橋。 大変だったんです。) 

気持ちよくズブ濡れになったところでトレッキングは終了。
お次は今日のメインイベント<マクコサファリボートツアー>である。

これは、以前体験した友人から「絶対にオススメ」と言われたので、あらかじめ
予定に組み入れてもらっていたのだ。

スタート地点で一時的にNさんと別れた私たちは、他の参加者とともに森の中を
ジープに乗ってガタゴト運ばれていく。
まさに「ディズニーアニマルキングダム」のサファリツアー(こっちは本物)だ。

船着場?に到着すると、荷物をロッカーに入れ、裸足になってライフジャケットを
装着するように指示される。
そうとう濡れるツアーと聞いてきたので、私たちも服の下は水着である。
真夏であれば、みんな水着だけで乗ったりするそうだが、まだまだ肌寒い季節
なので、参加者は服の上からペラペラのポンチョみたいなものをかぶっている。
こんなんで大丈夫なんだろうか・・・?

そこはかとない不安を乗せて、ボートは滝に向かって出発。

意外なほどハイスピードでぐんぐんと滝に近づくボート。
途中2回ほど写真撮影タイムがあり、それが終わると「滝つぼに近づくのでカメラ
はここへ入れろ」と防水仕様のバッグにカメラが回収される。
そして、いよいよボートはものすごい水しぶきの中へ!

いやもう、シャレにならないほどの大量の水が、ザッブンザッブンかかってくるん
ですけどっっっ!!

いやいや、ほんとにもういいですからっっ!!

ほんとにっ!!! ぎゃーーーっっ!! やめてけれーーーーーっっ!!!


・・・・そんな数分間でした。

結果的に、頭からバケツで10杯くらい水をかぶったような有様になり、しかも
その後の高速ボート走行で死ぬほど寒い思いをし、地獄のツアーは終了した。
マジで殺す気か、と思った。

運よく(悪く?)ボートの先端にある特等席に座っていた私たちは、どう考えても
他の人々よりたくさん水をかぶった気がする。

しんどかったが、世界遺産に指定されてる水でパンツまでびっしょりになるなど、
なかなかできない経験であろう。
「楽しかった」とは言いがたいが「すごい経験をした」とは胸を張って言える。

それにしても、到着早々ヘビーだった・・・。

イグアスに完敗、な気分で今日のアクティビティは終了です。


この夜は<シュハスコ&ラテンダンスショー>という聞くからに怪しいイベントが
待っていたのだが、明らかにB級な内容のショーを意外と温かい気分で楽しめた
のは、イグアスの冷たい水を浴びて凍え死にそうになる経験をした後だったから
かもしれない。

生きてるって素晴らしい。

ブラジル、イグアス、カピバラ!!

2009-09-19 03:48:10 | 旅のはなし
突然ですが、昨日は9回目の結婚記念日でした。

今日からなんと10年目に入ったということ・・・
いやはや、けっこう続くもんですねー。
(それが普通では?)

いつもなら、結婚記念日の週末には<お外でゴージャスめし>を楽しむのが
我が家の習慣だが、今年は違う。
なぜならば、この週末から1週間、ブラジル旅行に行くからだ。

やっほーーー!

嬉しいなったら嬉しいなっ!


思えば、夫に「バケーション企画案その1」をプレゼンしてから早2ヶ月・・・。
よくぞここまでこぎつけたものだ。

カリブのリゾートかNYか、はたまたアルゼンチンかブラジルか・・・と悩み、
季節的にもぴったりだとブラジルに行き先を絞るまではよかったが、それからも
けっこうな紆余曲折があった。

当初の予定では<イグアスの滝とアマゾンへの旅>という企画で、アマゾン方面
のよさげなツアーなどをせっせと探していた私。

しかし、ある日のこと。
ガイドブックの中に1枚の写真を発見し、私の中で一瞬にして行き先が変更された
のである。

それは「ブラジルの自然」と書かれたページの下のほうにひっそりと掲載され、
あまりにもちっこいために、これまで注意を払っていなかった写真であった。


「こ、これは・・・・っ!!カピバラさんではっ!?」

そう、その直径2cmにも満たない写真の中で、何もなさそうな乾いた草っぱらに
のへーーとたむろしているのは、紛れもなく私の大好きなカピバラたちであった。

なんなんだ、ここは。

野性動物の宝庫、パンタナール?

世界最大の大湿原?

早速インターネットを駆使して調査を開始すると、ブラジルの中央部に位置する
パンタナル大湿原は、2000年に世界自然遺産に指定されたことにより、近年特に
野性動物を愛するツーリストに人気急上昇の自然保護区なのだそうだ。

そしてここには、野性のカピバラさんが「うじゃうじゃ生息している」とある。


リアリーー?


この瞬間、私たちのバケーションは<イグアスの滝とパンタナル大湿原への旅>
へと生まれ変わった。


困惑したのは夫である。

すっかりアマゾンのジャングルに冒険に出かけるつもりでいたのに、妻の一存で
知りもしないパンタナルなんちゅう場所に行き先を変更されたのだ。

「カピバラを見にここへ・・・・ほんとに・・・? アマゾンじゃなく・・・?」


が、最終的には私のあふれんばかりの情熱が勝利した。
私が以前からカピバラを愛していたことを知る彼は、妻と本気で争うほど自分は
アマゾンを愛してはいないのではないか、という事実に気づいたのであろう。
黙って引き下がってくれたのだ。

よくよく考えれば、「俺の夏休み、俺の金、俺の貴重な時間・・・それが何故
カピバラツアーなんぞにっっ!!」と憤慨されてもおかしくないところである。

それを笑って許し、すべてを受け入れてくれた夫。

いつもながら、なんという素晴らしい人であろうか。
結婚10年目もぜひ仲良くやっていきたい。


そんなわけで、今晩から行ってまいります。

待っててねー、カピバラさーーん!

Boca Ratonで罠にはまる(2)

2009-09-12 00:23:27 | 旅のはなし
ゴルフを終え、死ぬほど腹ペコの私たちは、意気揚々とレストランへ。

「今なら牛一頭まるごと食える!」くらいの空腹感だが、そうはいっても結局
そんなに食べられないことを、私たちは長年にわたる多くの失敗から学んでいる。

なので、前菜とサラダを1品ずつと、メインのステーキは1オーダーをシェアして
食べることにする。
そんな冷静な判断をしたにもかかわらず、それでもメインがくる前にもう腹7分目
くらいになっていた。
しかも、ステーキは「こ、これで半分?」という重量感。

結局は今日も負け戦でした。
どのようにオーダーすれば勝てるのか、アメリカのレストランよ。
誰か教えて欲しい。

それでも、前菜でいただいたBlue Crab Cakeは激ウマでした。
サービスも素晴らしかったので、重い腹を抱えつつも気持ちよく店をあとにする。

食後にホロ酔い気分でリゾート内を散歩してみたが、夜に外から眺めるホテルは
また一段とゴージャスである。
なにやら、自分までセレブになったような心持ちに。

この「にわかセレブ感」が後に我々を罠にはめることになるのだ。


それは翌朝のこと。

もちろん今日もゴルフです。
またしても昼抜きでラウンドすることになるため、ガッツリ朝食を食べておこうと
レストランへ。
実は、このホテルのBreakfast Buffet、どっかの旅行雑誌で「全米No.1」をゲット
したこともあるくらい有名なのだそうだ。

が、Buffetといえば、食べ放題。
食べ放題、といえば、負け戦。
それが我が家の定番である。
昨夜も負けたのに、さらに負けを重ねるつもりなのか。

その時もし私が冷静であれば、「朝食に一人$29も?アホくさっ!」と一瞬で
斬り捨てることができたであろう。

しかし、その時の私たちは気分だけは立派な『にわかセレブ』であった。

「有名なんでしょ?なら、せっかくだからいただいてみましょうよ、あなた」
「うむ、そうしようか、おまえ」

そんな会話が交わされて、私たちはまんまとBuffetの罠にはまってしまった。

いや、ホントに素晴らしかったんですよ。
盛り付けも美しいし、何を食べてもすんごく美味しいし。

しかし、しょせんは朝食、そうそう大量には食べれません。
$29分なんて、絶対ムリ。

ああ、2連敗・・・。


激安ゴルフパッケージでウホウホのはずだったのに、高級レストランでの散財
により、結局けっこうたくさんお金を払ってホテルを後にした。

思えば、私たちは同じような過ちを何度も繰り返している気がする。

学習効果ゼロか?


まあ、素敵なリゾートでいい気分を味わえたし、ハリケーンシーズンには珍しく
2日とも好天のなか気持ちよくゴルフできたし、とりあえずよしとしよう。

いやほんと、「Boca Raton Resort」、素晴らしかったですよ。




Boca Ratonで罠にはまる(1)

2009-09-09 12:19:14 | 旅のはなし
なんですか、
日本ではこの秋「シルバーウィーク」なる大型連休が実現するらしいですね。
ゴールデンウィークだけでも十分うらやましいのに、なんてことっ!

なんだかんだいって休みすぎじゃないのか、日本人。

しかも、「シルバーウィーク・・・GWに対しSWと略す」って。

SWといえば、南西の方角を指すか、スターウォーズを指すかのどちらかと
相場が決まっていたのに。。。
困ったことです。


アメリカには、日本みたいに「何かというと三連休!」という文化がないため、
11月以降のホリデーシーズンをのぞくと、実はとっても連休が少ない。
そして、貴重な三連休には「なにか特別なことをしなくては!」という気分に
させられてしまうのである。

で、Labor dayをからめた三連休だった先週末、以前から気になっていたリゾート
「Boca Raton Resort&Club」に行って来たよ、という話です。

-*-*-*-*-

Boca Ratonは、マイアミから車で1時間くらい北にある海辺の街である。

街自体にはリゾート的な浮かれた雰囲気などほとんどなく、カーナビの画面に
「あと2分で到着」と表示されても、そんな高級ホテルがこの先にあるなんて
とても思えず、やや不安がつのる。


が、ちゃんとありました。

どどーん、と!



ピンクです!



中もゴージャスです!


「Boca Raton Resort&Club」は、なんと1920年代に創業したという大変由緒正しい
リゾートホテルであり、アメリカ人がこぞって泊まりたがるようなところらしい。

確かに、なにやら優雅な人々がロビーをそぞろ歩き、ホテルのスタッフも皆どこか
気品と自信にあふれている。

さんざん着倒したゴルフウェア姿で、片手に汚れたシューズバッグ、片手に安売り
ゲータレードを入れたクーラーバッグをぶら下げた私たちは、その景色の中では
完全に浮いていた。

あまりの場違い感に、
「そうよ、あたしらは激安ゴルフパッケージの客よ、なんか文句あるっ!?」
と、逆に開き直って周囲を威嚇する私。

誰もケンカを売ってきてないのに、まったく自意識過剰なことである。

私が無駄に周囲を威嚇している間に、夫はなごやかにチェックインを済ませ、
とりあえず部屋に荷物を置きに行くことにする。

広大な敷地内には、本館以外にタワーと呼ばれる高層ホテル(これもピンク)が
あり、私たちの部屋はそのタワーの9階らしい。
パッケージプランでの予約だったので、部屋からの眺めなどまったく期待して
いなかったが、意外にもマリーナ越しに海が見えるナイスビューな部屋であった。
オフシーズン万歳!である。

前述のとおり、今回は「Unlimited Golf Package」という、ルームチャージと
プレイ&カートフィーが含まれて1泊$199のお得なプランを予約しており、
今日はこれから敷地内にあるResort Courseでラウンドだ。



このResort Courseは完全プライベートで、リゾートゲストオンリー。
キレイな箱庭のようなコースだ。
ここでも「優雅」という言葉が頭をよぎる。

池の周りに色鮮やかな花が植わっていたり、ちょっとした人工の滝がグリーン脇に
あったりするカンジが、San DiegoにあるFour Seasons ResortのAviara GCに似て
いるかもしれない。
1回しか行ってないから記憶あいまいですが。

レイアウトが変化に富み、フェアウェイのアンジュレーションが結構キツいので、
実はさほどラクではない。
そんなところは夫の気に入ったようである。
大変楽しく18プラス4ホールをラウンドし、気分よく部屋に帰るのだ。


夕食は、リゾート内に何軒もあるレストラン(どこも高いよ)からチョイス。
我が家はゴルフする日はたいてい昼抜きなので、夕食に命をかけます。

今日めでたく命をかけるのは、ステーキハウス『Old Homestead』。

さてどうでしょう。


(つづく)