さて、待ちに待ったブラジル旅行です。
金曜日の夜中に出発して、サンパウロに早朝到着。
いわゆる「red-eye」と呼ばれる夜行便だったが、意外と眠れて、しかも時間に
無駄がない。
ちょっと得した気分かも。
サンパウロの空港では、乗継ぎの合間にポンデケージョをもそもそ買い食いした
だけで、そのまま移動だ。
イグアスの滝があるFoz do Iguacuという町までは国内線で約1時間半。
どでかい世界遺産を抱えた町にしてはやたらちっこい空港に降り立つと、嬉しい
ことに天気は快晴。
「来たぜ、イグアスー!」と元気がみなぎる。
空港では、専属ガイドのNさんが出迎えてくれた。
日系ブラジル人のNさんは、物腰も話し方も笑顔もすべてが柔らかい素敵なおじ様
で、私たちのイグアス滞在中の一切をお世話してくださった方だ。
移動の車も運転手さんも専属。
よくよく考えると、とんだ大名旅行である。
移動につぐ移動で、いまだ頭もハッキリしてないような状態の私たちだったが、
Nさんから「今日はこれからブラジル側の滝見学とボートツアーですね」と予定の
念押しをされ、ほぼ休む間もなく観光へと出発だ。
ホテルからイグアス国立公園までは車で5分。
ボーっとしてる間に入場料も払われ、気づけば観光ポイントの遊歩道に到着。
あー、なんてラクチンなんでしょ。
自分たちが今どこにいるのかサッパリわからないが、とにかくここから1400m位
歩くらしい。
世界各国から詰めかけたツーリストの皆さんに混じって、レッツラゴーだ。
「いやー、イグアスに来ちゃったねー」とかしゃべりながらフラフラ遊歩道を
入っていくと、突如目の前にこんな光景がっ。

ひょえーーーっ! いきなりですかっっ!?
どうりでゴーゴーいう音が聞こえるとは思ったが、まさか歩き始めて数秒で
こんなゴージャスな眺めに出会うとは思ってなかった私は大いにアセった。
そして、どうやら周り中の人々が同じようなコーフン状態にあるようで、なにか
皆さん右往左往している。
Nさんによると、普段はここからの眺めはそんなに大したことないのだそうだ。
「なにしろ雨がたくさん降りましたからね~、平均よりも4、5倍くらいの水量に
なっておりますよ~。お客様はラッキーでしたね~」(by Nさん)
そう、いつもならこのへんは「ちょろちょろ」程度の滝しか見えないポイントの
はずであった。
大雨、バンザイ!
のっけからイグアスにノックアウトされ、足が止まってしまった私たちだったが、
Nさんに柔らか~く促されて先を急ぐ。

(こんなやつらまで一緒になって右往左往してた。 ハナグマくんたちです。)
さて、細い遊歩道を進むにつれ、気持ちのよい天然ミストが周りを漂いはじめた。
「おー、マイナスイオンだねえ~」
が、そんなノン気な感想を言ってられるのも最初のうちだけ。
進めば進むほど、天然ミストは霧雨へ、霧雨から小雨へ・・・と、空は晴れている
のに傘が欲しいほどの水蒸気攻撃が私たちを襲う。

(滝の眺めも、ちょっと怖いくらいの水量になってきました。。。)
なんしか「それくらいでもう勘弁してください」とお願いしたくなるほどの豪快な
流れっぷりである。
だいぶしっとり濡れた頃、この遊歩道のクライマックスである最終地点に到着。
右手に伸びる橋を進むと、イグアスの滝の最大の見せ場「悪魔ののどぶえ」を正面
に望むことができるのだそうだ。
Nさんはにこやかに「私は待っておりますので、どうぞ行ってらしてください」と
私たちを送り出してくれたが・・・
これ、どう考えても台風の暴風域に突っ込んでいくように見えるんですが・・・。
向こうから戻ってくる人々が「ひとっ風呂浴びて」きた様子なのも気になります。
明らかにズブ濡れ覚悟ですよね?
しかし、ここまで来たからには仕方あるまい。
夫と2人、決死の覚悟で橋へと踏み出した。
(うわーーーーーーっ!!ま、前が見えないっっ!!水煙がっ!ゲホゲホっっ!)
「悪魔ののどぶえ」を望めるポイントであるはずが、あまりの水煙でもはや何も
望めなくなっておりました。
ただただ濡れるのみ。

(後ほど上から撮ったその橋。 大変だったんです。)
気持ちよくズブ濡れになったところでトレッキングは終了。
お次は今日のメインイベント<マクコサファリボートツアー>である。
これは、以前体験した友人から「絶対にオススメ」と言われたので、あらかじめ
予定に組み入れてもらっていたのだ。
スタート地点で一時的にNさんと別れた私たちは、他の参加者とともに森の中を
ジープに乗ってガタゴト運ばれていく。
まさに「ディズニーアニマルキングダム」のサファリツアー(こっちは本物)だ。
船着場?に到着すると、荷物をロッカーに入れ、裸足になってライフジャケットを
装着するように指示される。
そうとう濡れるツアーと聞いてきたので、私たちも服の下は水着である。
真夏であれば、みんな水着だけで乗ったりするそうだが、まだまだ肌寒い季節
なので、参加者は服の上からペラペラのポンチョみたいなものをかぶっている。
こんなんで大丈夫なんだろうか・・・?
そこはかとない不安を乗せて、ボートは滝に向かって出発。
意外なほどハイスピードでぐんぐんと滝に近づくボート。
途中2回ほど写真撮影タイムがあり、それが終わると「滝つぼに近づくのでカメラ
はここへ入れろ」と防水仕様のバッグにカメラが回収される。
そして、いよいよボートはものすごい水しぶきの中へ!
いやもう、シャレにならないほどの大量の水が、ザッブンザッブンかかってくるん
ですけどっっっ!!
いやいや、ほんとにもういいですからっっ!!
ほんとにっ!!! ぎゃーーーっっ!! やめてけれーーーーーっっ!!!
・・・・そんな数分間でした。
結果的に、頭からバケツで10杯くらい水をかぶったような有様になり、しかも
その後の高速ボート走行で死ぬほど寒い思いをし、地獄のツアーは終了した。
マジで殺す気か、と思った。
運よく(悪く?)ボートの先端にある特等席に座っていた私たちは、どう考えても
他の人々よりたくさん水をかぶった気がする。
しんどかったが、世界遺産に指定されてる水でパンツまでびっしょりになるなど、
なかなかできない経験であろう。
「楽しかった」とは言いがたいが「すごい経験をした」とは胸を張って言える。
それにしても、到着早々ヘビーだった・・・。
イグアスに完敗、な気分で今日のアクティビティは終了です。
この夜は<シュハスコ&ラテンダンスショー>という聞くからに怪しいイベントが
待っていたのだが、明らかにB級な内容のショーを意外と温かい気分で楽しめた
のは、イグアスの冷たい水を浴びて凍え死にそうになる経験をした後だったから
かもしれない。
生きてるって素晴らしい。
金曜日の夜中に出発して、サンパウロに早朝到着。
いわゆる「red-eye」と呼ばれる夜行便だったが、意外と眠れて、しかも時間に
無駄がない。
ちょっと得した気分かも。
サンパウロの空港では、乗継ぎの合間にポンデケージョをもそもそ買い食いした
だけで、そのまま移動だ。
イグアスの滝があるFoz do Iguacuという町までは国内線で約1時間半。
どでかい世界遺産を抱えた町にしてはやたらちっこい空港に降り立つと、嬉しい
ことに天気は快晴。
「来たぜ、イグアスー!」と元気がみなぎる。
空港では、専属ガイドのNさんが出迎えてくれた。
日系ブラジル人のNさんは、物腰も話し方も笑顔もすべてが柔らかい素敵なおじ様
で、私たちのイグアス滞在中の一切をお世話してくださった方だ。
移動の車も運転手さんも専属。
よくよく考えると、とんだ大名旅行である。
移動につぐ移動で、いまだ頭もハッキリしてないような状態の私たちだったが、
Nさんから「今日はこれからブラジル側の滝見学とボートツアーですね」と予定の
念押しをされ、ほぼ休む間もなく観光へと出発だ。
ホテルからイグアス国立公園までは車で5分。
ボーっとしてる間に入場料も払われ、気づけば観光ポイントの遊歩道に到着。
あー、なんてラクチンなんでしょ。
自分たちが今どこにいるのかサッパリわからないが、とにかくここから1400m位
歩くらしい。
世界各国から詰めかけたツーリストの皆さんに混じって、レッツラゴーだ。
「いやー、イグアスに来ちゃったねー」とかしゃべりながらフラフラ遊歩道を
入っていくと、突如目の前にこんな光景がっ。

ひょえーーーっ! いきなりですかっっ!?
どうりでゴーゴーいう音が聞こえるとは思ったが、まさか歩き始めて数秒で
こんなゴージャスな眺めに出会うとは思ってなかった私は大いにアセった。
そして、どうやら周り中の人々が同じようなコーフン状態にあるようで、なにか
皆さん右往左往している。
Nさんによると、普段はここからの眺めはそんなに大したことないのだそうだ。
「なにしろ雨がたくさん降りましたからね~、平均よりも4、5倍くらいの水量に
なっておりますよ~。お客様はラッキーでしたね~」(by Nさん)
そう、いつもならこのへんは「ちょろちょろ」程度の滝しか見えないポイントの
はずであった。
大雨、バンザイ!
のっけからイグアスにノックアウトされ、足が止まってしまった私たちだったが、
Nさんに柔らか~く促されて先を急ぐ。

(こんなやつらまで一緒になって右往左往してた。 ハナグマくんたちです。)
さて、細い遊歩道を進むにつれ、気持ちのよい天然ミストが周りを漂いはじめた。
「おー、マイナスイオンだねえ~」
が、そんなノン気な感想を言ってられるのも最初のうちだけ。
進めば進むほど、天然ミストは霧雨へ、霧雨から小雨へ・・・と、空は晴れている
のに傘が欲しいほどの水蒸気攻撃が私たちを襲う。

(滝の眺めも、ちょっと怖いくらいの水量になってきました。。。)
なんしか「それくらいでもう勘弁してください」とお願いしたくなるほどの豪快な
流れっぷりである。
だいぶしっとり濡れた頃、この遊歩道のクライマックスである最終地点に到着。
右手に伸びる橋を進むと、イグアスの滝の最大の見せ場「悪魔ののどぶえ」を正面
に望むことができるのだそうだ。
Nさんはにこやかに「私は待っておりますので、どうぞ行ってらしてください」と
私たちを送り出してくれたが・・・
これ、どう考えても台風の暴風域に突っ込んでいくように見えるんですが・・・。
向こうから戻ってくる人々が「ひとっ風呂浴びて」きた様子なのも気になります。
明らかにズブ濡れ覚悟ですよね?
しかし、ここまで来たからには仕方あるまい。
夫と2人、決死の覚悟で橋へと踏み出した。
(うわーーーーーーっ!!ま、前が見えないっっ!!水煙がっ!ゲホゲホっっ!)
「悪魔ののどぶえ」を望めるポイントであるはずが、あまりの水煙でもはや何も
望めなくなっておりました。
ただただ濡れるのみ。

(後ほど上から撮ったその橋。 大変だったんです。)
気持ちよくズブ濡れになったところでトレッキングは終了。
お次は今日のメインイベント<マクコサファリボートツアー>である。
これは、以前体験した友人から「絶対にオススメ」と言われたので、あらかじめ
予定に組み入れてもらっていたのだ。
スタート地点で一時的にNさんと別れた私たちは、他の参加者とともに森の中を
ジープに乗ってガタゴト運ばれていく。
まさに「ディズニーアニマルキングダム」のサファリツアー(こっちは本物)だ。
船着場?に到着すると、荷物をロッカーに入れ、裸足になってライフジャケットを
装着するように指示される。
そうとう濡れるツアーと聞いてきたので、私たちも服の下は水着である。
真夏であれば、みんな水着だけで乗ったりするそうだが、まだまだ肌寒い季節
なので、参加者は服の上からペラペラのポンチョみたいなものをかぶっている。
こんなんで大丈夫なんだろうか・・・?
そこはかとない不安を乗せて、ボートは滝に向かって出発。
意外なほどハイスピードでぐんぐんと滝に近づくボート。
途中2回ほど写真撮影タイムがあり、それが終わると「滝つぼに近づくのでカメラ
はここへ入れろ」と防水仕様のバッグにカメラが回収される。
そして、いよいよボートはものすごい水しぶきの中へ!
いやもう、シャレにならないほどの大量の水が、ザッブンザッブンかかってくるん
ですけどっっっ!!
いやいや、ほんとにもういいですからっっ!!
ほんとにっ!!! ぎゃーーーっっ!! やめてけれーーーーーっっ!!!
・・・・そんな数分間でした。
結果的に、頭からバケツで10杯くらい水をかぶったような有様になり、しかも
その後の高速ボート走行で死ぬほど寒い思いをし、地獄のツアーは終了した。
マジで殺す気か、と思った。
運よく(悪く?)ボートの先端にある特等席に座っていた私たちは、どう考えても
他の人々よりたくさん水をかぶった気がする。
しんどかったが、世界遺産に指定されてる水でパンツまでびっしょりになるなど、
なかなかできない経験であろう。
「楽しかった」とは言いがたいが「すごい経験をした」とは胸を張って言える。
それにしても、到着早々ヘビーだった・・・。
イグアスに完敗、な気分で今日のアクティビティは終了です。
この夜は<シュハスコ&ラテンダンスショー>という聞くからに怪しいイベントが
待っていたのだが、明らかにB級な内容のショーを意外と温かい気分で楽しめた
のは、イグアスの冷たい水を浴びて凍え死にそうになる経験をした後だったから
かもしれない。
生きてるって素晴らしい。