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JOY OF LIFE ~ in MIAMI ~

SAN DIEGO → 西三河 → MIAMI・・・流れ流れて・・・?

クルーズは楽しや(8)DAY7~At Sea~&帰港

2010-11-28 12:06:56 | 旅のはなし
DAY7 11月27日(土) ~At Sea~


クルーズ7日目。

4つの寄港地を予定どおり巡ったLiberty of the Seasは、最後の1日を丸々使って
ゆっくりとMiamiへと戻ります。

毎日忙しく遊びまわっていた私たちも「最終日くらいはゆっくりしようね(疲)」と
プールサイドに寝そべり、夕方まで読書したりシエスタしたりして過ごす。
いやほんと、遊びすぎた。。。

最終日とはいえ、船内では相変わらず、タレントショーだのクッキングクラスだの
ドッジボール大会だの、ありとあらゆるイベントが目白押しのようだったが、
そういうのはクルーズ7日目を迎えてもまだ元気のあり余っている人々にまかせよう。
そうだそうだ、そうしよう。
とにかくゆっくりさせてくれ。

そんなカンジでずっとダラダラしてたが、午後になって、いきなり夫が
「ビンゴやろうよー」
とか言い出したので、ちょっと早めにプールサイドを撤収してビンゴ会場へ。

最終日のラストゲームってことで、豪華賞品は<7泊8日のクルーズ旅行>だって。

やだー、当たっちゃったらどうしようーー。

もちろん、それは杞憂であった。
こういうのがサクっと当たるほどクジ運の強い夫婦ではないのだ。


(そんなに人数もいなかったのに、当たらないもんなんだよね~・・・)

ビンゴ終了後は、クルーズ最後の夕陽をしみじみ眺めようとデッキに出てみる。
あいにく雲に隠れて夕陽の姿は拝めなかったが、そこには
「あー、楽しかったねえ・・・」
「明日の朝はもうマイアミなんだねえ・・・」
と旅の終わりを惜しむ人々がたくさん出てきており、みな夏休み最終日の小学生みたいな
顔をしていたのが印象的であった。


さて、最終日と言えば、面倒だが避けて通れないのが、お世話になったクルーへのチップ
配りである。
メインダイニングのテーブルを担当してくれたウェイター、アシスタントウェイター、
泊まった部屋の掃除などをしてくれたアテンダントそれぞれに
「どうもありがとね」
と旅行日程分のチップを渡すのだ。

あ、そういえばヘッドウェイターにもチップをあげるものらしい。
彼なんて、毎晩ちょこっとテーブルまで挨拶にくるだけだったのに、なんか解せないよなあ。

でもまあ、そんなものなのね。

欧米だものね。

私たちは旅行前にチップをまとめてプリペイドしていたので(そんなこともできるのよ)
変なレシートみたいなものを封筒に入れて渡しただけだったが、どちらにしてもチップ文化
に慣れていない日本人にとっては、かなり気恥ずかしい儀式なのである。

メインダイニングでは、そこかしこでチップの封筒のやりとりやらゲスト&ウェイターの
ハグやら記念撮影やらが繰り広げられる。

(えー、そこまで仲良くなれるかー?)

そんな風にハスに構えてしまうのは、私が日本人だからか、はたまた単にひねくれモノ
だからなのか・・・。

とにかく、私たちはまあフツウに「ありがとね」と封筒を渡し、そそくさと逃げるように
メインダイニングを後にするのであった。


Platinum Theaterで行われる最後のショーは、毎晩手を変え品を変えゲストを楽しませて
くれたCruise DirectorのMikeが仕切り、歌ありコントありの盛りだくさんなイベント。
特にクルーの人々が出演するセルフパロディーを盛り込んだショートコントがものすごい
面白くて、最後の最後に大笑いさせてもらいました。


フィナーレは、キャプテンをはじめとするクルーの面々が大勢ステージにあがってきて、
やんややんやの大喝采!
楽しかったよー、ありがとうーー!!


とまあ、こうしてグランドフィナーレを迎えた今回のクルーズ。
翌朝は暗いうちに起きて窓の外を見ると、もうお馴染みのマイアミの港に到着していた。

自分で荷物を持って下船するという「Express Departure」というのを申し込んでいたので、
なんだかあっというまに船を下りて、あっというまにTAXIに乗り、あっというまに我が家に
到着してしまったんですけど・・・。

いやあ、死ぬほどラクチン。

ラクチンなんだけども・・・なんちゅうかこう・・・余韻なさすぎ??

はあ・・・魔法の解けた直後のシンデレラってこんなカンジなんでしょうか。


クルーズがあまりに浮世離れなパラダイス空間だったので、しばらくは日常に戻れず
気が付くとボーっと脳みそがカリブ海を彷徨ってしまう私でありました。

すんごい楽しかったなあーーーー。
また行きたいよぅーーー。


(サンキュー、リバティー!)

クルーズは楽しや(7)DAY6~Grand Cayman~

2010-11-26 08:10:22 | 旅のはなし
DAY6 11月26日(金) ~Grand Cayman~


あっというまにクルーズも6日目、最後の寄港地Grand Caymanである。
ホント毎日が飛ぶように過ぎていくなあ・・・。

Grand Caymanといえばダイバーの憧れの地として世界的に有名らしいが、それもそのはず。

いきなりものすっごい海がキレイなんですけど!


テンダーボートで港へ向かう間も、海の透明度の高さに感動しっぱなし。
マリンブルーってこういう色のことなんだろうな~・・・(うっとり)

ここでは、ぜひとも行ってみたい場所が2つあった。
ひとつは世界に唯ひとつというウミガメの飼育施設「Turtle Farm」、
そしてもうひとつはエイの群れと一緒に泳げるという「Stingray City」だ。

当然excursionはこの2つをからめたコンボツアーを予約。
万事ぬかりはないぜ。


シャトルバスで港を出発した私たちは、いかにもなカリビアン・イングリッシュを
しゃべる現地ガイドのマイケルとともに、島の北西部へ向かう。

それにしても、このマイケル。
ガイドしてくれるのはいいんだけど、何故か道沿いにあるファーストフード店のことばっか
言っているのである。
別にBURGER KINGやPIZZA HUTなんて、紹介してくれなくていいってば(笑)

「左にあるのはSUBWAYだよ。Eat Fresh!」
ってキャッチフレーズまでついちゃった時には、車内が苦笑に包まれた。

お腹すいてたんか、マイケル?


さて、そうこうしてるうちに、最初の目的地「Turtle Farm」に到着。

その名のとおり、さまざまな成長過程にあるウミガメたちが、うようよ泳ぐ飼育場だ。
ガイドの許可がある場合に限り、カメたちに触らせてもらえるところがミソ。


マイケルに「首のとこ触ってみな~」と言われ、6歳くらいのカメの首の後ろをモミモミ。
気持ちよさそうな顔するとこがたまらんっ。

えー・・・、昨日のCozumelでは溺れそうになってまでも野生のウミガメと一緒に泳ぎ、
今日はこんなところへ来ていることからもすでにバレバレだと思いますが・・・

うちら夫婦はウミガメがものすごぉーく好きなのさ。

あー、そうさそうさ。なんか文句ある?


まだ幼いとはいえ、結構な重さのベビータートルを抱っこさせてもらう私。
「いやーーん」とばかりにヒレをバタバタさせるも、ノドをなでるとおとなしくなるのだ。
チョーかわええ・・・連れて帰りたいっ!!

いかんせん、時間が足りなかったぞ「Turtle Farm」。
もっとじっくりウミガメたちと触れ合いたかったよー。


後ろ髪をひかれながらも、次の目的地へ。

ラムケーキでお馴染み「TORTUGA Rum Company」の発祥の地は、ここGrand Caymanだそうで
本店らしき掘っ立て小屋(失礼)が「Turtle Farm」のすぐそばにある。

今やマイアミでもそのへんのスーパーで買えるくらい有名なので、「あ、そう」くらいの
感想しかないが、マイケルが
「ケーキとラム酒のフリーサンプルがいくらでももらえるよ!」
と発言したことにより、一気に車内が活気づく。

激狭の掘っ立て小屋は、試食と試飲を求める人々でごったがえし、大変な騒ぎ。
ふと気づくと、夫もすごい勢いでラム酒の試飲をしてますが。
「全種類飲んだよ♪」
ってアンタ・・・。
かくいう私もラムケーキのサンプルを一気食い。
ちょうど小腹がすいてたもんでね。

よし、次行こ、次っ!


HELL(地獄)という名前の町だそうです。
内陸には珍しい石灰岩の広がる荒涼とした風景が、まあ地獄と言えないこともないか。
ここの郵便局でポストカードなどを投函すると<letter from Hell>ちゅうことで、
欧米人には
「まじウケる(笑)」
ってカンジらしい。

まあ日本でいえば、「幸福駅」から切符を買って電車に乗るみたいな感覚か?

全体的に脱力感漂うしょっぱい雰囲気で、そのへんが個人的にツボでした。


さて、このツアーのメインイベントはここから。

とあるボート乗り場でマイケルと一旦別れ、やや強面の兄ちゃんたちの操る小型ボートで
沖へ沖へと運ばれる私たち。

(あれ?浅瀬でエイたちとたわむれるんじゃなかったっけ?どうして沖へ??)

が、しばらくして真相は明らかになった。
エイの群れで有名なStingray Cityとは、Grand Caymanのとある海域にあるsandbar(砂州)
のことで、ほんとに海の真っただ中の「City」だったのだ。



こんな風にみなシュノーケルをつけてボートから下りるが、かなり沖合なのに足がつく
くらいの浅瀬になっている。

で、下りてみるとアナタ!
そこらじゅうに巨大なエイがうようようようよ!

思ってたよりもずっとデカい・・・大きさといい、厚みといい、高級座布団サイズだ。
いや、中でも大きいのはタタミ半畳くらいはあるぞ。

エサをもらえるとわかっているのか、そんな奴らが四方八方からまとわりついてくるのだ。

うきゃーーっっ!!

たーのしーーっっ!!

実は目つきが相当怖いエイ(その1)に直接イカを食べさせたり、
調子に乗って真正面から挑んでいって、エイ(その2)に顔の上に乗られたり、
夫と2人で抱え上げたエイ(その3)に「せーのっ」でキスしたり(ぬめっとしたよ・・)

さんざんっぱらエンジョイさせていただきました。

あー、面白かったよ、Grand Cayman。
海もムチャクチャきれいだし、クルーズじゃなくてもまた来たいぞ。


ところでこの日、Libertyのキャビンに戻ってから、なんか不思議な現象を見た。


なんすか、コレ?
沈みゆく太陽から発射される青いスポットライト・・・こんなの生まれて初めて見たぞ。
思わず、バスルームにいた夫を大声で呼んでしまったよ。


「Gallery of Dreams」という本日のショーは、ストーリーもコスチュームもよくできた
見応えのあるミュージカルでした。
毎日毎日、頑張るなあー、皆さん。


そうかい、サルかい。
毎日毎日、頑張るなあー、これやってる人も。


クルーズは楽しや(6)DAY5~Cozumel~

2010-11-25 12:37:46 | 旅のはなし
DAY5 11月25日(木)~Cozumel~


Happy Thanksgiving Day♪

クルーズ5日目は、早朝にMexicoのCozumel到着。

Mexico最大の島であり、クルーズ船の寄港地として人気のCozumelには、すでに他の
クルーズ船が何隻も停泊しており、見るからに活気あふれる様子である。

ここにも楽しいことは山ほどありそうだが、今日の私たちの目的地はそこから更に
フェリーとシャトルバスを乗り継いで行くAkumal Bayという場所。

Akumal Bayは野生のウミガメがたくさん生息している保護区となっていて、そこでの
シュノーケルが本日のexcursionなのだ。


(Cozumelからフェリーで渡ったPlaya del Carmenは、キレイなビーチの広がるリゾート地。
ここでのんびりするのもよさそう。)


シャトルバスでAkumal Bayに向かう途中で雨がパラパラと降り始め、シュノーケルには
やや肌寒いような天気になってきた。
到着したところも、あまりにも人気のない閑散とした施設で、
「ほんとにこれ大丈夫か・・・?」
という不安が参加者を襲う。

が、陽気なメキシコ人ガイドのセサはあくまでも明るく元気で
「海に入ってしまえばどうせ濡れるからね♪」
と、慣れない英語でみんなのテンションを盛り上げようと必死なのだ。

頑張れ、セサ!

しかし、ほんとに頑張らなくてはいけないのは、実は私であった。

「ウミガメと泳ぐ」という夢のような企画に完全に浮き足立っていた私は、道中のバスの
中でもセサをからかってキャッキャと喜び、テンションを上げながらここへやってきた。

シュノーケルは何度も経験してるというオゴリもあったのだろう。

なんと、生まれて初めて
「あ、溺れるかもしんないっ(怖)」
という恐怖を味わうハメに陥ったのだ。


シュノーケルとフィンをつけ、先導するセサについて海へ出て行った私たちは、けっこう
あっというまにウミガメを発見した。

海水の冷たさに下がり気味だった私のテンションも、至近距離で海藻を食べるカメの姿に
一気に再上昇、セサのことも夫のことも忘れ、ただひたすらカメを追った。

すると、その巨大なウミガメがこちらに向かって悠然と浮上してくるじゃないですかっ!

(おおおおーーーっっ☆=&!!)

水面に顔を出したカメと一瞬並んで泳ぎ、声にならない歓喜の叫びをあげる私。

ムッチャ嬉しい瞬間であった。

ふと気がつくと、カメを追いかけるのに夢中になった私たちを、遠くでセサが呼んでいる。
マズイマズイ、みんなと離れちゃいけないんだった。。。
慌てて合流しようと懸命に泳いでいると、嫌な予感が。

あ、足つった・・・(痛)

大急ぎでセサの横へ行き、「困った人向け」に用意されているブイにすがりつく。
あー、ビックリした。

「どうしたのっ?」と夫がやってきて、「足つったよ~」とか言ってるうちに治ったので
気を取り直してシュノーケルを再開。

そして、その直後。

どうにもマスクの中に水が入ってきてしまうので、立ち泳ぎをしながら水を抜こうと、
ほんのちょっとマスクをずらした瞬間である。
大きな波がやってきて、あっというまにマスクが頭からスッポリ取れてしまったのだ。

大パニック!!

マスクが外れたとたんに大量の海水を飲んでしまい、一気に苦しくなる。
必死に立ち泳ぎをしてマスクをつけ直そうとするも、次から次にやってくる波を頭から
かぶって、全然思いどおりにならない。

ぎょえーーーっっ!!

マジで死ぬかもしれないと思った。

パニくる私を助けたのは、セサのブイと夫である。

またもや必死でブイに辿りついた私に、セサが「大丈夫?」と聞いてきたが、
(大丈夫なわけないでしょ、マスクが取れてんのよ私っ!)
という気持ちをこめて、力強く「NO!」と答える。
気づくと夫が隣りにいて、私のライフベストに必死で空気を入れてくれていた。

「あ、そういやライフベスト着てたじゃん、私・・・」

とんだマヌケである。

ベストに空気を入れてもらい、マスクもつけ直してもらい、夫には大変な心配と迷惑を
かけたというのに、その後「もう大丈夫~♪」とばかりに、性懲りもなくウミガメを
追いかけてバタバタし続けた私。

死ぬかもと思った後もカメを追い続けるとは、我ながらいい根性してると思う。

「マスクのバンドがゆるんでないか、つける時にちゃんと確認しなきゃ!!」
と後ほど夫にこっぴどく叱られたことは言うまでもない。

はい、海よりも深く反省してます・・・。

ウミガメもたくさん見たが、海水もいっぱい飲んだ、大変刺激的なexcursionでした。


フェリーでCozumelに戻った私たちは、にぎわうダウンタウンで観光客向けの店を
少しだけ冷やかし、タクシーでLibertyが待つターミナルに帰る。

今日は二度目のフォーマルナイトだし、パレードやショーも見たいので、船に戻っても
大忙しなのだ。


Royal Promenadeでのパレードは、Thanksgivingなのにテーマは“海賊”なのだった。
BGMはもちろん『Pirate of the Caribbean』ですよ。
カリブ海クルーズだもんね。

早めにThanksgivingディナーを楽しみ、9:00pmからはPlatinum Theatreで上演するショー
を観に行く。

“千の声を持つ男”と呼ばれるPaul Bolandというシンガーのショーということだったが、
要は「アメリカ版コロッケ」みたいな芸人さんのモノマネショーであった。
私らにとっては3割くらいは知らない人のモノマネだが、演出が楽しいので観ていて
飽きないとこはさすが。

開始早々うたた寝をしていた夫は、後半になってようやく目を覚まし、
「コロッケのほうがうまいな・・・」
とつぶやいていた。
ステージが遠かったから、顔マネ的なとこがよくわかんなかったしね。

つーか、今日は私のせいで夫はそうとう疲れたはずである。

ほんと申し訳なかった!


シンプルながら大変プリティーなアシカがお出迎え。

クルーズは楽しや(5)DAY4~Belize~

2010-11-24 00:11:38 | 旅のはなし
DAY4 11月24日(水) ~Belize~


クルーズ4日目。

夜明けとともに起きてみると、船はすでに本日の寄港地Belizeの沖合に停泊しており、
辺りにはお迎えにきたらしいテンダーボートが何艘もチョロチョロしてます。

こういった巨大なクルーズ船が接岸できないような港の場合、上陸するには小型の
テンダーボートに乗り換えなくちゃならないらしい。
ちょいと面倒だが、まあ仕方ないやね。


今日のexcursionは「Altun Ha遺跡とOlde Belize Riverのボートツアー」。

実のところ、ここBelizeではボトムフィッシングを体験するつもりだった。
が、初日に予約しようとした時には、釣りがらみのexcursionはもうどこの寄港地でも
sold outだったのである。

そうなんだ・・・釣りは人気なんですね・・・(泣)。

で、替わりに選んだのがこのツアー。
川下りで「動物がいっぱい見れる」というところに食いついたのは、もちろん私だ。

夫は(また遺跡~?)と納得いかない顔をしているが、おあいにくさま。
責めるなら「おまかせしますー・・・zzz」と睡魔に屈してしまった自分を責めたまえ。

てなわけで、私たちもテンダーボートに乗り込みBelize上陸。


(Belize Cityの港、というか船着き場・・・こりゃクルーズ船は無理だわ。)


ところで、中米にBelizeなんていう国があること、奥さんご存じでした?
恥ずかしながら、私はまったく知らなかった。

今回のクルーズでここに寄港することは以前からわかっていたが、かなり直近になって
「えっ!Belizeって国なのっ?」
とビックリしたくらい。(メキシコの一部かと思ってた・・・)

Belizeの人々、大変失礼いたしました。

現地ガイドさんの説明によると、Belizeにクルーズ船が寄港するようになったのは、
かなり最近のことらしい。
観光業もまだまだこれからというカンジで、「頑張りますからっっ!」という気迫が
みなぎっていたように思う。
他の寄港地に比べてえらい素朴な印象を受けるのは、そういうことなのね。



さて、船着き場にて私たちが乗り込んだシャトルバスは、かなりの悪路をガタピシ揺られ、
小一時間でAltun Haに到着。

数あるマヤ文明の遺跡の中でも、多分かなりマイナーだろうと思われるAltun Ha。
正直、昨日行ったKohunlichと比べても、全体的に小粒で地味な印象・・・。

ところがどっこい、
ここって実は通をうならせる(?)重要な発見があった遺跡らしいのよ。

いわく、
・ここのピラミッドから、翡翠でできた巨大な「太陽神の頭部像」が発見された
・「マヤ文明には墓がない」という定説を覆し、この遺跡内で7つもの墓が発見された
・テオティワカンとの交易があったことをうかがわせる出土品が発見された
などなど。

へー、そうだったんだー!
って、旅から帰ってきてから感心しても遅いって。

そういえば、ガイドのマヌエル(だったか?)がそんなような説明をしてたかもしれない。
その場でろくすっぽ聞いてなかったことが悔やまれる。


Altun Ha遺跡で最大のピラミッドは、脇の階段で頂上まで登ることができる。

上から見渡すと、ここがいかにジャングルに囲まれているかが、よおくわかります。
階段はけっこう怖いけど、一見の価値あり。


遺跡見学の後は、そこから少し離れた川沿いの船着き場へ。

なにやらボートハウス兼お食事処みたいな怪しいところでランチが提供され、
「大丈夫かよー?」
と不安だったが、食べてみるとこれがけっこうイケました。



食事の後は、いよいよボートツアー。
けっこうちゃんとした屋根付きのボートがやってきて、みんなでコイツに乗り込みます。



野生動物を観察するボートツアーに関しては、私ら夫婦はけっこうな経験者である。

Evergladesでは爆音を轟かせるエアボートに乗ってワニを探し、
ニューオーリンズではスワンプボートツアーでワニやら水ヘビやらザリガニやらと出会い、
ブラジルのパンタナルでは二度のボートツアーでカピバラの群れに大コーフンしたり
ピラニアを釣ってワニに餌付けしたりし・・・

こうしてみると、よっぽどボートに乗るのが好きな夫婦みたいだな。

そして、どこに行ってももれなくワニがついてきてるってどうよ?

今回はBelizeでのボートツアー。

さほどの大きな期待もなく出発したが、意外や意外、ちゃんと動物ウォッチャー的な
現地の兄ちゃんが周囲に目を光らせ、なにか見つければ川を遡ってでもそばに寄り、
全員が見れたことを確認するまで待ってくれるというシステム。

パンタナルでも感動したが、こういう現地の兄ちゃんの動体視力たるや!

「えっ!あのスピードで走ってたのに、あんなとこのあんなものが見えたのっ!?」

マジで惚れますよ。


川沿いの高い木の上には、こんなおサルたちが!
ホエザルだそうな。 わりとたくさんいるらしく、何度も遭遇できた。


兄ちゃんが「insect」だの「bat」だと指さすのがなんのこっちゃわからず、
「どこどこ?」と全員が首をかしげたが、正体はちっこいコウモリたちであった。
一斉に飛び立ったりしないかぎり、単なる木の幹の模様に見えるのだ。

他にも大口開けたワニとか怪獣みたいなイグアナとかが登場したが、マイアミ暮らしの
私らにとってはけっこうお馴染みのヤツらなので写真は割愛。

こうしてBelizeでのexcursionも終了し、Libertyに戻るテンダーボートに揺られながら、
「ホエザルがすごいかわいかった」
ということと
「遺跡はもう十分」
ということで、意見の一致した私たちでありました。




今晩はちょっとおめかしして、いつものメインダイニングではなくSpecialty restaurantの
「Portofino」でイタリアンディナー。
そして、DECK5のバーでBIG BAND JAZZの演奏があるというので、ちょっとだけ聞きに行く。
Liberty of the Seas Orchestra、なかなかのもんでした。


部屋のドアを開けた瞬間、「お、今日は何もなしかっ」と思ったのもつかの間、ベッド脇に
しれっとエイ?がぶら下がってました。

サングラスだけでは飽き足らず、ハンガーまでも使うんかい。

クルーズは楽しや(4)DAY3~Costa Maya~

2010-11-23 05:33:06 | 旅のはなし
DAY3 11月23日(火) ~Costa Maya~


クルーズ3日目。

朝食を食べているうちに、最初の寄港地MexicoのCosta Mayaに到着。

この港には夕方まで停泊するので、みな自由に船を下りて観光したり、ツアーに参加したり
することになる。
もちろん船に残ってゆっくりするのも自由。

私たちはマヤ遺跡を見に行くExcursionを予約していたので、集合場所のピアへと向かう。

道すがら、夫が
「ところで、今日は僕たちどこで何するんだっけ?」
と無邪気に聞いてきたので、
「マヤ遺跡を見にいくんだよ、有名なんだって」
と答えると、「ふーん・・・」とか言っている。

何だよおい、不満かよ。
予約の時、一応「それでいいよ」って言ってたじゃんよ。

が、どうやら不満とかそういうのではないらしい。
その後、彼は毎朝同じように「今日は何するんだっけ?」と質問してきた。
しかも、前日の夜にも「明日は何するんだっけ?」と聞いているのに、だ。

どんだけメモリー不足?

そして、どんだけ受動態?


(ここへきてようやくLibertyの全貌を見ることができた。ちょっと感動・・・)


さて、今日の目的地であるKohunlich遺跡へは、バスで片道2時間かけて行くという。
人気のexcursionらしく、結構たくさん参加者がいるようだ。

いやー、楽しみだなー、ジャングルの中のマヤ遺跡!

以前Mexico Cityに旅行した時に行ったテオティワカンがとっても気に入ったので、その
テオティワカン文明と同じ頃にユカタン半島で栄えたというマヤ文明の遺跡を、ぜひとも
見てみたいと思っていたのだ。

向こうは高原、こっちはジャングル。
どんな風に違うんだろうか。


現地ガイドさんの軽妙な(そしてややしつこい)トークを聞いているうちに、とうとう
古墳リッチ、もといKohunlichに到着。

バスから降りた私たちは、ジャングルの中を歩いて遺跡に向かう。

このジャングルにはトゥカーノがたくさん生息しているらしく、ほんのちらっとだが
頭上に飛び交う姿を見かけた。
トゥカーノといえば、ブラジルで私の足をつつきやがったデカくてカラフルな鳥である。

今日はやられるもんかっ。

と、突然ジャングルが途切れて、目の前に忽然と遺跡が!


いきなりお目見えするのが、このTemple of the king<王の神殿>。

テオティワカンよりも傷みが激しいように見えるのは、ここの遺跡がジャングルの中に
あるからであろう。
今でこそ遺跡公園としてきちんと管理されているが、そうでもしなかったら至るところ
から植物が生えて根をはり、貴重な遺跡がどんどん破壊されてしまうんだそうだ。

植物、恐るべし。


Acropolis Plazaと呼ばれるこの一帯は、おそらく身分の高い職人さんたちが住んでいた
と思われる住居跡。
段差がたくさんあるし、部屋割り?も細かくて住みづらそうにも見えるけど
下へと続く階段もあったりして、けっこうちゃんとしてるのだ。

これらの建造物は、みなStelae Plazaという広場を取り囲むようにして建てられている。
今は芝生の広場だが、元々は石畳が敷かれていて、ジャングルに降った雨水がうまく
溜め池へ流れ込むように設計されていたらしい。

古代マヤ人、頭いいなあ。


Kohunlichの一番の見どころ、遺跡群の一番奥に鎮座する<マスクの神殿>。
神殿の正面階段の両脇に、神を模った巨大なマスクが並ぶ。

こんなジャングルの中で、これほどに細かくデザインされたレリーフが発見されたって
だけでもう鳥肌モノ。

すげー!とにかくすげー!

そんな言葉しかでてこない自分が悲しい・・・。

夫と2人、大コーフンで写真をバッシャバッシャ撮りまくる。
この神殿の階段はかなり急で、マスクに気を取られすぎると転げ落ちそうになるので
要注意。
つーか、気を取られてなくても十分怖い階段だ。

この後、古代マヤ人が神へ捧げる儀式として球技を行っていたとされるBall Courtも
見学し、見応え十分のKohunlich遺跡をあとにしたのでありました。

テオティワカンとはまったく違う雰囲気をまとったマヤ遺跡、すっごく面白かった!
往復4時間かけて行く価値あったな。



ピアに戻ると、Libertyの隣りにも巨大クルーズ船が。
狭い桟橋をはさんで、威嚇し合ってるように見えますね。


乗船後、Costa Mayaに沈む夕陽をデッキから眺めているうちにディナーの時間になり、
出航を見届けることなく船内に戻る。

そういえば、今日のドレスコードは「Casual/70's Disco Attire」だって。

できればディスコファッションでキメたかったけど、そんな急に言われても用意がないよ。
船内をアフロのヅラをかぶって闊歩してた人たち、それ一体どこで手に入れたの?


今晩のショーは、歌とダンス&ちょこっとアクロバットも入った、まあぶっちゃければ
「なんちゃってシルク・ドゥ・ソレイユ」的ミュージカル。

アクロバットはともかく、ここの歌手の皆さんはとてもレベルが高い。
きっとブロードウェイだのラスベガスだのでは活躍できなくて、こういう船に乗ってるん
だろうけどなあ・・・。ほんと素晴らしいよ。

よくよく観察すると、ダンサーの中に昨日見たアイススケーターの皆さんの姿も。

「なんかみんな頑張ってるんだねえ~・・・」
としみじみしつつ隣りに座る夫を見ると、

寝てるし。

遺跡トレッキングで、疲れちゃいましたか。



今日はゾウ・・・だよね?



クルーズは楽しや(3)DAY1&DAY2~At Sea~

2010-11-22 12:35:50 | 旅のはなし
Miamiを出航して東カリブの寄港地4カ所を7泊8日で巡る「Liberty of the Seas」号
に乗り込んだ私たち。

遠ざかっていくMiamiの灯りや、暮れていく空と海の雄大な景色をキャビンのバルコニー
から飽きることなく眺めている間に、なんかもうあっというまに夜である。

昼食後にゲットした「CRUISE COMPASS」という船内新聞によると、出航直後から真夜中
まで、ありとあらゆる場所でありとあらゆる種類のイベントが催されているらしい。
初日のためか、船内施設の案内やデモンストレーション的なものが目立つが、一方で
「新婚さん限定パーティー」とか「独身者集まれ!パーティー」みたいなものもあって
大変興味をそそられる。

いや、行かないけどさ。

できればこっそり覗いてみたいっていうか。

アイススケートショーにも興味があったが、最初からハリきりすぎると後々どっと
疲れそうなので、今日のところは様子見。

DECK5にあるRoyal Promenadeでお酒のテイスティングイベントをやっていたので、
そこで軽くひっかけてから、夕食を予約したメインダイニングに向かう。


(ショップやカフェなどが立ち並ぶRoyal Promenadeは、言ってみれば船内の目抜き通り)

船内の食事については別項でまた語ります。
だって、紙面(?)がいくらあっても足りないんだもの。

夕食後の私らといえば、

・「On Air Bar」(ビッグスクリーンのあるスポーツバー)にて、ビールを飲みつつ
  Sunday Night Football鑑賞。

・キャビンに戻って、寄港地でのexcursionについて検討。
 やたらたくさん候補があるので、これがすごく大変なのだ。 
 途中で夫が完全爆睡状態に入ってしまったので「後で吠え面かくなよ~」と思いながら
 結局私ひとりで決定し予約。

そんなカンジ。

船のかすかな揺れを感じつつ、あっというまに眠りに落ちた初日の夜でした。


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DAY2 11月22日(月) ~At Sea~


クルーズ2日目、ぜんぜん関係ないけど「いい夫婦の日」である。

目が覚めて、早速バルコニーに出てみると、申し分のない爽やかなお天気。
見渡すかぎり青い空と青い海なのだ。

いや待てよ、あの遠くにかすんで見えるのは・・・キューバ?

キューバって近いんだなあ。

DECK11のカフェで朝食バフェをモリモリ食べた後、本日まず最初に私たちが向かった
のは、その同じ階にあるFitness Center。
今日は終日航海なので、少しでもカロリーを消費しようという魂胆だ。

予想されていたことだが、Fitness Centerは大変混みあっていた。

浮かれたクルーズにはそぐわないシリアスな雰囲気で集っている健康オタクや筋肉バカな
人々に囲まれつつ、ひっそりとウォーキングで汗を流す。
うちのコンドのジムも結構立派なものだが、こんな風にパノラマビューで海を眺めながら
のウォーキングは格別である。

あまりの気持ちよさに「毎朝来てもいいね」と夫と話したものの、この翌日からハードな
スケジュールを組んでしまったこともあり、結局二度と利用するチャンスはなかった。

残念です。

運動の後は、水着に着替えてプールサイドへ。

この船のプールゾーンは大きく2エリアに分かれており、一方は楽しげなイベントや
バンド演奏なんかが行われたりするファミリーゾーンで、もう一方は「Solarium」と
呼ばれる“大人限定”プールエリアとなっている。

うちはもっぱらこの「Solarium」のほうで、のーんびり読書したりシエスタしたりして
過ごした。
またここの展望ジャクージがすこぶる気持ちよいのだ。
日本人なら確実に<展望露天風呂>という言葉をあてはめることだろう。


「としまえんプール」状態のファミリーゾーンでは、本日「Belly Flop Competition」なる
イベントがありました。要は「腹打ち飛び込み大会」。すんごい盛り上がり。


いつまでも寝そべって雑誌でもめくっていたかったが、今日は夕方からアイススケート
ショーを観る予定なんである。
一旦部屋に戻り、着替えてからDECK3にある「Studio B」へ。


こんな船内にアイススケートリンクがあるってだけでもビックリだが、さすがに狭い。
が、この狭いリンクでも十分ダイナミックで華麗なショーを見せてくれます。
グッドルッキングなスケーターばかりで、目の保養にもなりますぜ。

さて、ショーが終わってもボヤボヤしてはいられない。

そう、今晩はフォーマルナイト。

いよいよこの時が来た。

部屋でシャワーを浴びて、気合を入れまくって化粧&ロングドレスの登場である。
たかだか数時間のために面倒なことこのうえないが、これもまた船旅の醍醐味のひとつ。
ダークスーツにネクタイでバリっと決めた夫とともに、ディナーに繰り出すのだ。

「今晩のあなた、とっても素敵よ」
「そういう君もドレスがお似合いだよ、ハニー」(※あくまでもイメージです)

くーっ、なんだかセレブになった気分~っ♪(←浮かれバカ)

Captain's ReceptionのあったRoyal Promenadeは、着飾った人々で溢れかえっております。
せっかくなので私たちもここをゆっくり練り歩いたり、素敵なバーでダンスターイム♪と
しゃれこんだりして、とことんまで非日常空間を味わいたかった。

が、そんなことは許されない。

何故ならば、

今晩はMonday Night Football、しかも大事な大事なチャージャーズ戦なのだ(涙)。

ディナーの後、シンデレラ並みのスピードであっというまに平服に戻った私たちは、
MNFがオンエアされているスポーツバーへ一直線。
あとはひたすらアメフト観戦に没頭した次第です。

シンデレラタイムを犠牲にしたわけだし、これでチャージャーズが負けたらヤケ酒に
なるとこだった。
勝ってくれてホントよかったよ。


ヘトヘトになって部屋に戻ると、こんなヤツがお出迎え。
勝手に私のサングラスかけてやがるぜ。

クルーズは楽しや(2)いざ、出航!

2010-11-21 09:27:12 | 旅のはなし
記念すべき出航日。

マイアミは雲が多いものの、おおむね「晴れ」のお天気。

自他ともに認める“雨女”の私としては、「どしゃ降りの中を出港(悲)」という事態
だけは避けたかったので、ほっとひと安心である。

出航時間は午後4時半の予定だが、チェックイン(出国手続きも含む)がやたら混む
らしいので、1時前にはPort of Miamiに到着するように家を出る。

鼻息も荒くTAXIに乗り込み、約20分後。
港が近づいてくると、停泊しているクルーズ船がその姿を現す。

その日は3隻のクルーズ船が出航待ちしており、そのうち私たちが乗船するのが
Royal Caribbeanという会社が運航する「Liberty of the Seas」号である。

すげーーー、でかい。

今まで遠目で見たことしかなかったが、間近で見ると、それはもう船というよりビルだ。
写真を撮りたくても、デカすぎてその全貌がとらえられないほど。
さすが乗客定員3000人以上を誇る船である。

早めに到着したためか、さほど待たされずにチェックインカウンターへ。



ここで必要な書類をすべてチェックされ、出国手続きを完了した私たちに
「Welcome Aboad!」
と笑顔のスタッフから<SeaPass Card>なるものが1枚ずつ手渡される。

各自の名前が刻印されたこのカードは実に実に重要で、船内での身分証明書兼
クレジットカードとなるため、常に肌身離さず持ち歩かなくてはならないらしい。

ちなみに、その後の8日間、私らがキャビンを出る時の合言葉は
「シーパス持った?」
であった。

帰宅しても言ってしまいそうで怖い。


さて、手続きを終えた私たちは、ブリッジを渡って「Liberty of the Seas」号に乗船。

まずは荷物を置きに行こうと、自分たちのキャビンへ向かう。

船はデカいが、客室へ向かう廊下はさすがに狭い。
太っちょ2人はすれ違えないであろう。

私たちのキャビンは、DECK7(7階)のほぼ真ん中あたりに位置するバルコニー付の
部屋である。
お世辞にも広いとは言えない部屋であったが、バルコニーに出られる大きな窓があるため、
とても明るくて快適。
シャワールームも「シャワーカプセル」とでも呼びたいような空間なれど、とりあえず
ちびっこジャパニーズの私たちには十分である。


(こんなイメージ。予想よりも広いくらい)


乗船後すぐにDECK11にあるカフェでランチサービスがあるというので、早速行ってみる。

出た、食い放題バフェ。

船内での食事は基本「all you can eat」なので、皆さんのっけからフルスロットルで
食べまくっております。

落ち着け、落ち着くんだ、みんなっ!

Miamiの港を一望しながら食べる、記念すべき1回目のお食事。
テンションもあがったので、ピニャコラーダなぞ飲みつつご機嫌でいただく。

あ、ちなみにアルコールはnot includedなので注意しなくてはならない。
アルコールだけでなく、コーラなどのソーダ類も有料。
コーヒーは飲み放題だが、エスプレッソやラテをオーダーすれば有料。

結構せちがらいのよね。


腹も膨れたので、出航時間まで船内を散策することにする。
なにしろありとあらゆる施設があるらしいので、まずはチェックせねばなるまい。

本当ーーにいろんなものがあった。

が、ここでそれについて語るスペースはもはやない。
詳細については別の項で述べたいと思う。


広~い船内をウロウロしてる間に、出航時間がやってきた。

ここはやはり、周りを見渡せるデッキに出て、出航の様子を見学したいところだ。
しばし彷徨った挙句、ようやく船首にあたるデッキに出ることができ、ヤレヤレと思った
ところにタイミングよく汽笛が!

おー、いよいよ出航かっ!

「あれ?もしかして動いてる?」というくらいのスロースピードで、巨大な船はのっそり
動き出し、ゆっくりと桟橋を離れていく。


(こんだけデカいもんが動き出したというだけで、ちょっと感動している私)

そして、船は徐々にスピードを上げながらMiamiの港を抜けていきます。

South Beachの公園からは、たくさんの人がこちらに向かって手を振ってくれていて、
それもまた感動を誘うのだ。(おセンチか?)


いやー、とうとう出航したね。

これからどんな8日間になることやら・・・楽しみだーっ!



クルーズは楽しや(1)準備編

2010-11-19 12:43:51 | 旅のはなし
カリブ海クルーズ。

言わずと知れたクルーズ天国マイアミに住んでいるからには、一度は体験してみたかった
豪華客船で巡るカリブの島々への旅である。

日本人的には、クルーズ旅行なんて一生に一度!宝クジ当たったらね!くらいのゼータクな
印象だが、こっちの人にとってはもっと気軽なもんらしい。
経験した友人たちも
「思ったより安上がりだし、とにかくラクチン」
「ブラジルやらアルゼンチンやらに1週間旅行するより断然お得」
などと口を揃えて勧めるのだ。

そうかい?
そんなにいいのかい?

てことで、まあ今年はアニバーサリー・イヤーでもあるし、いっちょ行ってみますか!と
「西カリブ海クルーズ7泊8日の旅」を予約したのが、かれこれ半年前。

そう、11月末出発のクルーズをそんな前から予約してたんです。

待ちすぎて待ちすぎて、「ほんとに行くんだっけ?」と気の抜けたコーラみたいな気持ちに
なるほどの長期熟成。
正直、9月に入るくらいまでは、クルーズのことなんてすっかり忘れかけてたくらいだ。

それが、クルーズ会社から
「えー、そろそろクルーズ料金の全額支払ってもらえませんかねえー」
というメールがきて
「あー、そうかそうか、払います払います」
と旅行代金を支払った時から、改めて気分が盛り上がってきた。

そして、あれやこれやと忙しくしていて、気づけばもう11月・・・。


ここへきてようやくクルーズに関する書類を真剣に読んでみると、そういえば事前に
いろいろと決めるべき&やるべきことがあるようなのだ。

online check-inだとか荷物用タグの郵送依頼とか、細かい事務作業は淡々と片付ければ
いいが、私の一番の関心事は
「旅行中に2度あるという“フォーマルナイト”には何を着ればいいのだ?」とか
「寄港地でのアクティビテイはどうしよう?」とか
そういうことである。

アクティビティに関しては、まあ出発してからでも予約は十分間に合うらしいので、
とりあえずどんなものがあるか漠然と把握しておけばいいとしよう。
(それでも寄港地ごとに、多いとこでは70種類以上のexcursionがあるのですごい大変)

問題は「フォーマルナイト」である。

こればっかりは出発してからでは間に合わない。

クルーズ会社のwebサイトを見ると、
<女性はカクテルドレス、男性はタキシードかダークスーツにネクタイ着用>
とある。

カクテルドレスってなあ・・・。

日本人にはとんと馴染みのない響きですよ。

経験者の友人に聞いたり、クルーズ体験をつづった方のブログを拝見したりしてみると
「欧米人の女性はイブニングドレス率が高いけど、ちょっとおしゃれなワンピくらいで
全然OKでした」
みたいなカンジらしい。

とりあえず、クローゼットを引っかきまわして、手持ちの服の中から10年以上前に購入
したロングドレス2着(どちらも友人の披露宴で着用)を発掘し、何とか着れそうなので
それでよしとすることにした。

ヤレヤレ・・・。


それにしてもクルーズ旅行って、バラエティに富んだワードローブが必要なのね。

フォーマル用のきらびやかなロングドレスの他にも、ちょっとしたワンピースが数着
あったほうがよさそうだし、日中の船内ではカジュアルウェア、プールでは水着、
ジム用のスポーツウェアも持っていくに越したことはない。
しかも、寄港地でのアクティビティによっては(ジャングルトレッキングなどもあるし)
汚れてもOKな長袖&長ズボンも必要・・・
と、身に着けるものだけでそうとうな荷物になるのだ。

港までTAXIですぐの我が家はまだしも、はるばる飛行機でマイアミまで移動して来る人に
とっては結構大変なことであろう。

旅が多いわりにパッキング嫌いな私だが、今回は特にしんどかった。

だってあなた、履物だけでなんと6足ですよ。

7泊8日で6足・・・なんかおかしくないか?


やや気が遠くなりながらも、ロングドレスやら双眼鏡やら虫よけやら酔い止めやら、
とにかく一切合財をスーツケースに詰めて、いよいよ出発です。

ブロバス日記/『The Lovely Bones』&『The Reader』

2010-11-15 09:07:19 | TVや映画のはなし
11月です。

里帰りの直前、ちょうど暑さが和らいできたマイアミだったが、2週間後に戻ってきたら
「つーか、ちょっと寒くね?」
くらいの気候になっております。

特に先週は異様に風が冷たくて、どうやら11月としては記録的な寒さだったらしい。

夫からは早速「今晩は鍋だよね、鍋っ!」と予想どおりの注文がついたので、
とりあえずありものでギョーザ鍋を作ってお茶を濁してみた。

ハリケーン対策用のカセットコンロが、普通に鍋モノで活躍する季節の到来なのだ。


それはそうと、我が家のロケフリに秋の新ドラマたちが一斉に録画されていて、
こっちに帰ってきてから必死になって見ている。

今のところ、続けて見ようと思ってるのは
『流れ星』 → なんか久々に竹野内豊の男前っぷりを堪能できそうな予感
『秘密』 → 東野圭吾の原作、読んだのにオチが思い出せないので
『セカンドバージン』 → え?NHKでこんなテーマを?という意外性
『SPEC』 → 前作「ケイゾク」に敬意を表して(続編だよね)
と、こんなとこかな。

で、ロケフリ三昧の間にも、BLOCKBUSTERが映画ソフトを容赦なく送り込んでくるわけで
そっちも気が抜けない。

あー、忙しいっ!

ていうか、もっと有意義なことを頑張れって?

てへ。


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『The Lovely Bones』(2009年)


ざっくり言ってしまえば、少女版『ゴースト』。

が、殺されてしまった主人公が、初恋が成就したばかりの14歳の少女であるが故に
無垢な彼女の無念さや残された家族の苦しみや悲しみがより胸に迫る。

主人公スージーがものすごく普通な子で、いわゆる美少女ではないところがまたいいのだ。

えらい上手い子だなあー・・・と思ったら、彼女は既に数年前アカデミー助演女優賞に
ノミネートされたことのある女優だった。

あー、そうか!
『つぐない』のキーラの妹役の子か!
どおりで、子供なのにぞっとするほど上手かったっけ。

さて、この映画で一番意外だったのはそのラスト。

憎き殺人者の犯行がとうとうスージーの家族に露見して、そいつが大慌てで最大の証拠の
隠滅を図るんだけど、そこに天国のスージーが“ある方法”を使って「降りて」くるわけ
ですよ。

そうだよねー、そこは当然阻止しにくるよねー。

と思いきや・・・違うんです。

そうか、彼女の「やり残したこと」って、そういうことだったのね・・・(ホロリ)

と、いい意味で予想外の展開でした。

スーザン・サランドンがスージーのおばあちゃん役で出演。
あの人って、ああいうガサツで品がなくて、でも凛としてる役をやらせると、
ほんと半端なくハマるよな~。




『The Reader』(2008年)


原作本を持っていて、すんごく感動しただけに、映画版を見るのに二の足を踏んでいた。

ケイトは予想以上にハンナ役にハマっていてさすがだと思ったけど、やっぱりどうしても
映像だとマイケル(原作ではミヒャエル)との情事が生々しすぎてどうも・・・。

36歳の女性と15歳の少年との恋なんて、当然活字のほうが美しいよね。

それでもこの物語の力はすごい。
もう3回は読んでるけど、また改めて原作を読みなおしてみるつもり。

ところで、レイフ・ファインズなんですが。

ちょっと前に観た『Hurt Locker』にもチョイ役で出てたし、日本に向かう機内で観た
タイタンのなんやら、とかいうしょーもない映画でも魔王みたいな役で頑張ってたし、
えらいちょこちょこ働いてます。

借金でもあるんでしょうか。