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JOY OF LIFE ~ in MIAMI ~

SAN DIEGO → 西三河 → MIAMI・・・流れ流れて・・・?

あまりにも自由気ままな一族の話

2006-09-28 01:48:11 | イベントごとのはなし
法事に出席するため、週末実家に帰ってきた。

2年前、88歳の誕生日に大往生を遂げた父方の祖父は、その鷹揚な性格と、
小さくて丸いコロボックルのような可愛らしい容貌で、常に親戚一同から愛される
存在であった。

その大好きな祖父の三回忌。
そして出席するのは、異様なほど「集まり好き」な父方の親戚一同だ。
ここで盛りあがらずして、いつ盛り上がろうというのか。

親しい友人なら多少知っているが、私の父方の親戚は、どういうわけか昔から
「おもしろエピソード」に事欠かない愉快な人々の集合体である。
特に、父の妹が嫁いだY家に関するネタは尽きることがなく、いつか機会が
あれば一冊の本にまとめたいぐらいだ。

さて、法事当日はぬけるような青空で、絶好の墓参日和である。
さすがの面々も法事中は神妙な様子であったが、墓参りをする頃にはいつもの
調子に戻り、祖父のお墓を取り囲んでひとしきりしゃべり倒す。
完全に身内だけなので、施主の挨拶もへったくれもなく、自由気ままな墓参で
ある。

墓参りの後、「あー、お腹すいたねえ」と一同が向かったのは、どこぞのお上品な
料亭ではなく、寺の近所の『藍屋』だ。
一応和食レストランではあるが、言ってみればファミレスである。
予約もしてない喪服の集団がいきなり「11人なんですけど~」とやってきたわけで
『藍屋』的にもやや困惑、といったカンジであった。

「あいにくお座敷はご予約のお客様が入っておりまして・・・・」とかしこまる店員に
「いいのいいの、一般席で」と伝え、店内ど真ん中のテーブル席を占領することと
なった。

ここで、我が家のゴッドマザー(祖母)からの
「みんな何でも好きなもん頼みな。一番高いもんでもいいよ」
の一言に、一同狂喜乱舞。
「松茸!松茸!松茸御膳で!あと、クリームソーダも!」とか
「じゃあ私、このステーキ丼の天ぷら御膳セット、あと食後にチョコパフェね!」
とか、もう大騒ぎである。

これで法事の会食。
いいのだろうか?

周囲の一般客は、確実にひいていた。

うちの父(施主)も、大喜びで好物のクリームあんみつをオーダーしつつ、
<女性専用の甘味処に上司と入ってしまった昔のドジ話>を性懲りもなくまた
披露している。
皆もう百万回は聞いたくせに、お約束のポイントでちゃんと爆笑しているところが
このメンバーのすごいところだ。
ベテラン芸人と長年ついているファンみたいな阿吽の呼吸である。

さんざん飲み食いして満腹になったが、まだまだしゃべり足りない一行は、その
まま父の妹その2のアパートになだれ込み、延々としゃべり続けた。

6畳一間に喪服が11人。
それが、おかしな昔話を次々に持ち出しては涙を流して笑っている。
異様な光景かもしれない。

それからかれこれ3時間はしゃべり続けたであろうか、誰からともなく
「なんか腹減った」
とか言い出し、何故かゾロゾロと近所のデニーズへ。

しつこいようだが、皆まだ喪服である。
しかもヨレヨレ。
いい大人が11人もいて、「いやもう解散しようよ、喪服だし」と言い出す常識人が
何故に皆無なのか。

ちょっとだけ不安になり祖母の様子を伺ったが、またものすごく嬉しそうに
「あたし、スパゲッティー」
とか言ってるので、なにか私もふっ切れた気がした。

この自由気ままでガサツな面々だが、元をただせばその頂点にいるのが祖母で
あり亡き祖父である。
こんな過ごし方がきっといい供養になるのであろう。

そうだよね、お爺ちゃん。

お願い、そうだと言って。



腹いっぱいの結婚記念日

2006-09-18 23:31:31 | 飲み食いのはなし
結婚記念日。

私にとって、それは「高くて美味いものを腹いっぱい食べられる日」である。

・・・・・・・間違ってる?

美味しいものを美味しい酒とともに、最愛の夫とゆっくり味わう。
素晴らしい過ごし方ではないだろうか。
グルメ大魔王のHさんなら絶対共感してくれるはず。

毎年、2人で素敵なレストランをあれやこれやと物色して、

というのは真っ赤な嘘で、
毎年、結婚記念日に行く特別なレストランを決めるのは100%私である。
どうせ相談してもラチがあかないなら、最初から一人で効率的に決めてやるのだ。

というわけで、今年のレストランは名古屋・栄にある<Issare Shu>という
イタリアンレストランである。
夫がもらってきた古びたグルメ雑誌で見つけ、勘で決めたのだが、ネットで
調べたら多くの人が「すげー美味い」とコメントしていたので、否が応にも
期待が高まる。

当日、腹ペコにもほどがあるだろうという位の空腹状態で店に到着。
店内は明るくシンプルで、思ったよりもカジュアルな雰囲気である。
予約時に『なんかくれ』という期待を込めて「結婚記念日なんですっ」と力強く
伝えておいたせいで、いきなり「おめでとうございます」と迎えられる。
自分で教えたくせに「やだなあ、もう」というリアクションをしてしまう、
恥ずかしがりやの私である。

ここのコースは、6千円・8千円・1万円・1万2千円(シェフのおまかせ)の
4種類。
こんな時は、「困った時は下から二番目を選べ」という正しい庶民の教えを守り、
8千円のコースをお願いする。
ワインは、気前よくボトルで飲むつもりだったのだが、リストを見せてもらったら
一番安くて9千円とかだった。
コース料理よりも高いワインを空ける勇気はない。
グラスでお願いします。

料理については、ちょっとずつを何皿も、という私好みのスタイルで、たくさん
あったので説明もほとんど忘れた。
が、確か
・帆立の洋風茶碗蒸しみたいなのに生うにがのったやつ
・生トリュフのスライスがのった黒米のリゾット
・さより?のカルパッチョ
・なんかとカラスミの冷製カッペリーニ
・フォアグラソテー
・スープかけ?サラダ
・海老とトマトのパスタ
・イベリコ豚のグリル
・桃のコンポート
で全品だったと思う。
すべてが4口で食べ終わるくらいの大きさなので、結構ペロリといける。
この中でも、リゾットがものすごおおおく美味しかったのと、フォアグラが自分史上
ベストだった。
なんというか、外はカリカリ&中はフワフワで、まるでクレームブリュレだ。
「ぎょえ~!うめえ~!」とか言いながら有難くいただく。

そして、圧巻はメインのイベリコ豚!!!
豚肉好きの私には、もうたまらない美味しさ!!!
今日という日は「上等の豚は大トロ似」ということを知った記念日である。
(いや、結婚記念日ではないのか?)

料理をたらふく堪能した後、おもむろにスペシャルプレートが登場。



なんかちょっとジーンとする。

食べすぎで腹もちょっとジーンとしている。

今日の感想。
イベリコ豚は素晴らしく、グルメブログは難しい(泣)。
Hさん、感服いたします。

往年のミュージカルで激しく納得

2006-09-17 17:12:51 | イベントごとのはなし
『WEST SIDE STORY』の名古屋公演を観に行った。

ミュージカル観劇は5年ぶりくらいだ。
NY旅行の折に、死ぬほど地味な『アイーダ』を観た時以来か?

今回、この1枚1万4千円(!)もするチケットを、何の迷いもなく購入したのは
正真正銘ブロードウェイ・キャストの来日公演だったからである。
これが日本人キャストであったなら、おそらく観ようとは思わなかったであろう。
厚化粧の日本人が歌い踊る姿(しかも日本語で)には、どうしても違和感を感じて
しまうのだ。
劇団○季などの人々、すみません。

『WEST SIDE STORY』といえば、1961年公開の映画版の存在がやはり大きい。
かくいう私も、当時青春時代だった両親が映画に熱狂し、その影響でWSSファン
になったくちだ。

余談だが、父の青春時代最大の自慢は
「有楽町の映画館で裕次郎と一緒にWSSを観た」
ということである。
正確には、「映画館のななめ後ろの席にたまたま裕次郎が座っていた」だけ
だが、もう百万回は聞いたので、詳細はどうでもよくなっている。
家族の間では、
「あれは裕次郎と観たんだよな~」
「ああ、そうだったね」
で終わる話である。

さて、そんな思い入れたっぷりのWSS、名古屋公演。
仕方のないことだが、思い入れゼロの夫と一緒に観劇である。

冒頭、ジェット団とシャーク団の軽い諍いシーンからしばらくは、映画版にもの
すごく忠実なのにビックリする。
さすがに出演してるダンサーたちは今風なカンジだが、歌もダンスもオリジナル
どおり。
途中、曲の挿入場面がオリジナルと違うところがでてきたり、ちょこっとだけ斬新
なアレンジが入ったりして、ようやくニューバージョンらしくなったが、個人的には
やっぱり思い入れのあるオリジナルが好きだと思った。

ちょっと「え・・・?」と思ったのが、この悲劇の主役であるトニー登場の瞬間。
トニーといえば、敵対するシャーク団リーダーの妹・マリアと許されぬ恋に落ちる
いわばロミオのような役どころである。

そのトニーが、何故か七三、しかも薄毛なのだ。
これには参った。
おそらく観客の半数以上が戸惑ったに違いない。

彼はものすごおーーーく歌がウマかったし、トニーには名曲中の名曲「マリア」など
数曲を歌い上げてもらわなくてはならないので、おそらくはその歌唱力で抜擢され
たのであろう。

でもなあ・・・・。
なにしろ、イケてる若者でごったがえすダンスパーティー会場で、マリアが一目
ぼれするという設定だよ?
薄毛&七三はまずくないか?
もしや、マリアはややファザコンでした、という新解釈か?

素晴らしいステージであったが、どうしても最後までトニーの頭髪が気になって
仕方なかった。
恋敵に撃たれたトニーを、泣き叫びながら胸にかき抱くマリア。
「あ、そんなにしたら髪が・・・・」
と気が気でなかったのは、私だけであろうか。

違和感が解けたのは、拍手喝采のカーテンコールも終わり、明るくなった場内を
振り返った時だ。
客席は、絶対に60歳は越えていると思われる「薄毛&七三」のおじ様方を携えた
ご婦人方で溢れかえっていたのだ。

そうか。

そうだよね。

よかったんだ、あれで。


岩盤浴体験 ~ところで~

2006-09-05 19:58:17 | あれやこれや
岩盤浴初体験について、珍しく2回にわたる長文でダラダラと書き綴ったのだが、
今読み返すと、「ちょっとパンチの効いた常連さん」にスポットを当てすぎて
肝心の「で、結局どうだったのか、岩盤浴」についての記述は皆無である。

我ながら、しょーもない視点でブログ書きすぎ。
改めて反省しきりだ。

というわけで、今回はマジメに「岩盤浴の感想」を書く。

実は、例の店員さんの説明には続きがあった。
それは
「入浴後は、汗をタオルで拭き取ってそのまま着替えてください。岩盤浴でかいた
汗はさらさらしていて天然クリームの作用がありますので、洗い流す必要はない
んですよ。」
というものである。

リアリ~?

聞いたときは入浴前だったので「ほー、そういうものですか」と素直にうなづいた
のだが、その1時間後、やや途方に暮れる自分がいた。

だってですよ。

本当ーーーーに尋常な量の汗じゃないんですって。

まあ百歩譲って、体の汗は一生懸命ふき取って何とかしよう。
が、
このバケツの水かぶったような状態の髪はどうする?
ちょこっと拭いたところでどうにかなるような濡れ方ではないのだ。

天然クリームよね~♪
などと、鼻歌まじりでこの髪にドライヤーをかける勇気は、私にはない。

そんなわけで、お姉さんのアドバイスに逆らって、すごすごとシャワーを浴びて
しまったのである。(私のように繊細な人のために、シャワー室はちゃんと完備
されている)

さっぱりした気分でフロントに戻ると、「お疲れ様でした~」の声とともに
冷た~いお絞りとアセロラ(多分)ドリンクのサービス。
予想外だっただけに、ちょっと嬉しい。

その後、家までの帰り道、明らかに来る前と体の動きが違う自分に気づく。
「体にいいことをした!」という暗示にかかっているのもあるかもしれないが、
ものすごくスッキリして、頭も体も軽~く感じるのだ。
やはり、たまりにたまった体中の毒素が排出されたのだろうか。
ちょっとスキップでもしてみたい気分である。

もっと言えば、

ジムで運動してシャワーした後のいい気分-運動後の疲れ=岩盤浴後の気分

となろうか。

その夜、岩盤浴の素晴らしさを熱っぽく語る私に、案の定夫は薄笑いを浮かべ
「流行モノにハマって騙されちゃって、やだねえ~」
とのたまった。

この石頭めっ。


岩盤浴、最高です。
絶対また行く。

正しい岩盤浴のススメ(後編)

2006-09-01 23:35:15 | あれやこれや
後編を書くのを忘れて、また1ヶ月近く放置するところだった。。。。
あぶない、あぶない。

さて、
岩盤浴ビギナーの私が、常連さんに続いて「岩盤浴ルーム」へ入室、というところ
であった。


あ、暑い・・・・・。


確かにサウナよりはずっとましかもしれないが、そうはいっても室温40度かつ湿度
70%なのである。
「いやー、こりゃ快適♪」というわけにはいかない。

足元の岩も相当熱いので、真夏の砂浜を歩くようにして適当な場所を探す。
16床くらいある広い空間の中に、たった2人。
すでに岩の上にバスタオルを敷いている常連さんを横目に、やや離れつつも
彼女の行動が垣間見えるポジションをゲットする。

そこで気づいたのだが、彼女が広げているタオルは明らかに私のと色が違う。
マイバスタオルだ。

さすが常連さん。
タオル持参で200円引きになることも、とっくに知っているわけだ。
ますます頼もしい。

私も説明どおりにきっちりタオルをセッティングし、まずは「体育座り5分」から
スタートだ。

あれ?
常連さん、いきなり寝っ転がってますが・・・・。
「体育座り5分」は??

うつぶせになったままピクリとも動かない彼女を気にしつつも、コソコソと
「体育座り」を終了。
なんかもう、これだけでかなり汗びっしょりである。

続いて、私も「うつぶせ5分」をスタートする。
これはすごい。
1分もたたないうちに、滝のような汗で目も開けていられないほどだ。
手の甲にまで汗の玉が浮き、またたくまに流れていく。

と、その時、ガラっと扉が開く音が。


・・・・・おいおい、出てっちゃったぞ・・・・????


「仰向け10分」を実行せずに休憩に入ってしまった常連さん。
この時点で、彼女をお手本にする計画は完全に暗礁に乗り上げた。
まあいい、私は店員さんの言うとおりにやり遂げよう。

既にどうしようもないほど汗をかいている状態だが、気合いも新たに次のステップ
「仰向け10分」を開始する。
途中で水分補給してるとはいえ、この暑さ、かなりツラくなってきた。
人間って、いっぺんにこんな大量の汗かいて平気なのだろうか?
ふと、そんな根本的な疑問まで浮かんでくる。
気を紛らわしたくとも、目に入るのは何の変哲もない部屋の天井、耳に入るのは
インドっぽい環境音楽(?)のみである。

ややモーローとしていたので、例の彼女が再び戻ってきたのに気づかなかった。
なんとか10分経過し、「やっと休憩だ~・・・・」とヘロヘロになって身を起こした
瞬間、私は見た。

湿気にもやった部屋の中、仰向けに寝転がって立てた膝を組む、というリラックス
ポーズで、携帯ゲーム機をピコピコやってる常連さんの姿を。。。。。


ゲ、ゲームかよ、おいっ!


どおりでプーピーピコピコ電子音の混じるBGMだと思っていたのだ。
あんただったのか。

ていうか、室温40度&湿度70%の中で、大丈夫なのか、そのゲーム機は。

ツッコミどころ満載の彼女の行動であったが、もう1秒たりとも熱気に耐えられ
なかった私は、とりあえず休憩室に駆け込んだ。


あー、ビックリした。

岩盤浴初体験にして、あんなオリジナリティ溢れる利用者に出会うとは・・・・。
よくよく考えたら、あまりにも彼女を気にしすぎていて、リラックスするのを
100%忘れていた私であった。
そしてその後も、自由きままにゲームを楽しむ彼女に動揺し続けて、私の持ち
時間は終了したのである。


お店の人へ:

ゲーム機の持ち込みは、気が散るので禁止にしてください(涙)。