『猿の手』という話をご存知だろうか。
もとはイギリスの古~い小説だったらしいが、あまりにも有名なので、今ではもう世界
各地に同じような話が存在している、古典中の古典ともいえる小話だ。
あらすじはこう。
ある夫婦が偶然にも手に入れた「猿の手」のミイラ。
言い伝えによると、そのミイラには魔力があり、持ち主の願い事を3つまで叶えてくれる
らしい。
そこで、夫婦はひとつめの願いを唱える。
「200ポンドが欲しい」
すると直後、一人息子が仕事中の事故で亡くなったという報せが届く。
そして、事故の補償金として、ちょうど200ポンドが夫婦のものになるのだ。
嘆き悲しむ夫婦は、ふたつめの願いを唱える。
「死んだ息子を返して欲しい」
するとその夜、死んだはずの息子が変わり果てた姿で墓場から戻ってきてしまう。
あまりの恐ろしさに、夫はこう叫ぶ。
「あの気味の悪いものを墓場に返してくれ!」
そうして、3つの願いを使い果たした夫婦のもとには、息子の死を引き換えに手に入れた
200ポンドのみが残ったのであった。
(完)
おーーーーー、怖っっ!!!
って、何故にこんな昔話を持ち出したかというと、つい最近、私の身に起きたできごとが
ちょっとこの話を思い出させる顛末だったからだ。
先日、Memorial Dayの連休を利用して、メキシコシティに遊びに行った。
去年は一人でふらっと行ったが、今回は夫も一緒である。
メキシコシティには大の仲良し・T夫妻が住んでいて、今回はT家に3泊させてもらって
ティオティワカン遺跡やソチミルコなどの観光を堪能する予定になっており、私はもう
楽しみで楽しみで、出発前から鼻血を出さんばかりのハイテンションであった。
慣れない高地でのハイテンションは危険である。
案の定、私は2日目の夕方、体に異変を感じた。
が、その晩は楽しみにしていた「ルチャ・リブレ」(メキシコプロレス)を観に行くこと
になっていたので、無理して出かけた。
そして、生まれて初めて目の前で見るプロレスに、テンションは更にMAX。
帰宅すると、なんと熱が8度3分もあり、さすがに目を回しながらベッドに入った。
我ながら「子供かっ!」と自分ツッコミをいれたくなるような展開である。
まことに恥ずかしい・・・。
これがかなり本気でツラかったので、翌日の観光は断念かと思われた。
が、T家の奥様であるY子ちゃんがデコピタやら解熱剤やらを持ってきてくれたおかげで、
翌朝にはかなり熱も下がり、意外と元気に観光に出かけた私。
いやー、もう元気ハツラツよっ!!
と、またも大ハシャギで観光し、写真を撮りまくり、美味しい料理を食べまくり・・・
そして、予定していたすべての観光を大満足で終え、後は明日帰るだけとなったその夜。
突如私を襲ったのは、急激な腹痛・下痢・嘔吐・高熱。
“旅先で陥りたくない”最悪な症状のフルコースだ。
記憶にあるかぎり、自分史上ワーストの苦しさがひたすら続く。
「なんか死ぬかも私」
というくらいのしんどさで、夫は自分の観光疲れもMAXなのに、ほぼ一晩中私の看病に
明け暮れる羽目になってしまった。
症状が症状なので、ここで詳しく語りたくはないが、夫の献身的な看病とT夫妻の
素晴らしいサポートがなければ、あの日私は死んでたかもしれない。
いや、さすがに死にはしなかっただろうが、確実にあの数倍は苦しんでいたであろう。
ほんとうに感謝感謝(涙)である。
翌日、Y子ちゃんに連れて行ってもらった病院で出された診断は
「食中毒とそれに伴う急性胃炎」。
はー・・・、みんなで同じもの食べてても、一人だけ食中毒ってあるんですね・・・。
処方された薬のおかげで、ウソのように熱も下がり、お腹の具合も徐々に回復。
マイアミに帰ってきて2日後には、かなり元気に固形物を食べれるようになったのだ。
それにしても、今思えば、あれが最終日の夜の発症で本当によかった。
旅行初日の夜だったら、何も観光しないうちにすべてがパーになるところだったし、
どこかで観光中の発症だったら、その場で動けず救急車のお世話になったかもしれない。
あの痛みが過ぎ去った今となっては、「私って結構ラッキーじゃん?」とも思える。
いやいや、T夫妻と夫には多大なご迷惑をおかけしたんですけどね。
すいません・・・。
で、この出来事のどこが『猿の手』かって?
そうそう、すっかり忘れるところだった。
実は、ここのところずっと
「てっとり早く2キロくらい痩せたいもんだなー」
などと思っていた私が、今回の食あたり騒動の後に体重を量ったら、旅行前よりちょうど
2キロ痩せていたという・・・(怖)。
願いは叶ったけど、死ぬほど苦しい思いをしましたよ、というところが<プチ猿の手>
な出来事だったなあ、と。
まあそういうことです。
つーわけで、次はチョー楽しかったメヒコ旅行記につづく!
もとはイギリスの古~い小説だったらしいが、あまりにも有名なので、今ではもう世界
各地に同じような話が存在している、古典中の古典ともいえる小話だ。
あらすじはこう。
ある夫婦が偶然にも手に入れた「猿の手」のミイラ。
言い伝えによると、そのミイラには魔力があり、持ち主の願い事を3つまで叶えてくれる
らしい。
そこで、夫婦はひとつめの願いを唱える。
「200ポンドが欲しい」
すると直後、一人息子が仕事中の事故で亡くなったという報せが届く。
そして、事故の補償金として、ちょうど200ポンドが夫婦のものになるのだ。
嘆き悲しむ夫婦は、ふたつめの願いを唱える。
「死んだ息子を返して欲しい」
するとその夜、死んだはずの息子が変わり果てた姿で墓場から戻ってきてしまう。
あまりの恐ろしさに、夫はこう叫ぶ。
「あの気味の悪いものを墓場に返してくれ!」
そうして、3つの願いを使い果たした夫婦のもとには、息子の死を引き換えに手に入れた
200ポンドのみが残ったのであった。
(完)
おーーーーー、怖っっ!!!
って、何故にこんな昔話を持ち出したかというと、つい最近、私の身に起きたできごとが
ちょっとこの話を思い出させる顛末だったからだ。
先日、Memorial Dayの連休を利用して、メキシコシティに遊びに行った。
去年は一人でふらっと行ったが、今回は夫も一緒である。
メキシコシティには大の仲良し・T夫妻が住んでいて、今回はT家に3泊させてもらって
ティオティワカン遺跡やソチミルコなどの観光を堪能する予定になっており、私はもう
楽しみで楽しみで、出発前から鼻血を出さんばかりのハイテンションであった。
慣れない高地でのハイテンションは危険である。
案の定、私は2日目の夕方、体に異変を感じた。
が、その晩は楽しみにしていた「ルチャ・リブレ」(メキシコプロレス)を観に行くこと
になっていたので、無理して出かけた。
そして、生まれて初めて目の前で見るプロレスに、テンションは更にMAX。
帰宅すると、なんと熱が8度3分もあり、さすがに目を回しながらベッドに入った。
我ながら「子供かっ!」と自分ツッコミをいれたくなるような展開である。
まことに恥ずかしい・・・。
これがかなり本気でツラかったので、翌日の観光は断念かと思われた。
が、T家の奥様であるY子ちゃんがデコピタやら解熱剤やらを持ってきてくれたおかげで、
翌朝にはかなり熱も下がり、意外と元気に観光に出かけた私。
いやー、もう元気ハツラツよっ!!
と、またも大ハシャギで観光し、写真を撮りまくり、美味しい料理を食べまくり・・・
そして、予定していたすべての観光を大満足で終え、後は明日帰るだけとなったその夜。
突如私を襲ったのは、急激な腹痛・下痢・嘔吐・高熱。
“旅先で陥りたくない”最悪な症状のフルコースだ。
記憶にあるかぎり、自分史上ワーストの苦しさがひたすら続く。
「なんか死ぬかも私」
というくらいのしんどさで、夫は自分の観光疲れもMAXなのに、ほぼ一晩中私の看病に
明け暮れる羽目になってしまった。
症状が症状なので、ここで詳しく語りたくはないが、夫の献身的な看病とT夫妻の
素晴らしいサポートがなければ、あの日私は死んでたかもしれない。
いや、さすがに死にはしなかっただろうが、確実にあの数倍は苦しんでいたであろう。
ほんとうに感謝感謝(涙)である。
翌日、Y子ちゃんに連れて行ってもらった病院で出された診断は
「食中毒とそれに伴う急性胃炎」。
はー・・・、みんなで同じもの食べてても、一人だけ食中毒ってあるんですね・・・。
処方された薬のおかげで、ウソのように熱も下がり、お腹の具合も徐々に回復。
マイアミに帰ってきて2日後には、かなり元気に固形物を食べれるようになったのだ。
それにしても、今思えば、あれが最終日の夜の発症で本当によかった。
旅行初日の夜だったら、何も観光しないうちにすべてがパーになるところだったし、
どこかで観光中の発症だったら、その場で動けず救急車のお世話になったかもしれない。
あの痛みが過ぎ去った今となっては、「私って結構ラッキーじゃん?」とも思える。
いやいや、T夫妻と夫には多大なご迷惑をおかけしたんですけどね。
すいません・・・。
で、この出来事のどこが『猿の手』かって?
そうそう、すっかり忘れるところだった。
実は、ここのところずっと
「てっとり早く2キロくらい痩せたいもんだなー」
などと思っていた私が、今回の食あたり騒動の後に体重を量ったら、旅行前よりちょうど
2キロ痩せていたという・・・(怖)。
願いは叶ったけど、死ぬほど苦しい思いをしましたよ、というところが<プチ猿の手>
な出来事だったなあ、と。
まあそういうことです。
つーわけで、次はチョー楽しかったメヒコ旅行記につづく!
猿の手の話、初めて知りました。なかなか含蓄のある話ですな。
それにしても、大変な目に合いましたね!
でも、日記に書いてある通り、最終日だったのが不幸中の幸い、と言うか。。。
今はきっとすっかり良くなってるよね?
またランチでも行きましょ~
メキシコに行ったのはもう10年近く前・・。いいな、また行きたいです。
その節は、ほんとーーにお世話になりました!
体調が悪くてHさんをお見送りできなかったの、これで二度目ですね・・・。
でも、今回は二日酔いじゃなかったので許してください~。
次回お会いする時は、万全な体調で<夜の部>に臨みます!
>mimiちゃん
大変な目といえば、mimiちゃんもフライトキャンセル×3回、大変だったよね。。。
ところで、オアハカチーズ、あれって焼いても美味いね!
私の体調は120%回復したので、ランチでもしよう♪
>よしこちゃん
よっ、新婚さん!
そうよ、笑い事じゃなかったのよぉーー(泣)。
でも、「喉もと過ぎれば熱さを忘れる」ってホントだね。
あんなに苦しい思いをしたのに、その3日後には「ビール飲みたい」とか言ってたし。
笑ってもらえて光栄です。
これからも楽しく読ませてもらいます☆
頑張って細々と書いていきますんで、これからもよろしくねん。