JOY OF LIFE ~ in MIAMI ~

SAN DIEGO → 西三河 → MIAMI・・・流れ流れて・・・?

OMNIってどこですか?

2011-11-17 13:36:48 | あれやこれや
住み慣れたCoral Gablesを離れ、新しい家に入居して数週間。

地上47階という未知の高さでの新生活はどんなもんかと思っていたが、これが予想以上に
なかなかいいもんですよ。

パーシャルではあるものの、一応Biscayne Bayとその向こうに広がる大西洋がチョロっと
見えるのもいいが、それよりもPort of Miamiを出入りするクルーズシップを眺められるのが
個人的にはイチオシ。

なんとかは高いところが好きというが、私の場合「高いとこが好き」プラス「何かでっかいものが
動くのを見るのが好き」(ものすごくバカっぽいなー)なので、ここは大変理想的な環境かも。


(そうはいっても、この距離から見ると巨大さはほとんど感じないんだけどさ・・・)

ほぼ毎朝のように続々と入港してくる船を眺めては
「今朝は混みあってますなあ」
「お、カーニバル(クルーズ会社の名前)はあの狭いスペースに縦列駐車??」
などと、夫と感想を述べ合うのもまた楽しい。


それはそうと。

ここに住んでみて初めて知ったことがいくつかある。


(その1) 47階にも虫は来る

引越し当日から新居のキッチンにアリが出た(涙)。

前の家でヤツらとは完全に手を切ってきたはずなのに、これはかなりショックなことだ。
最初は引越し荷物についてきたのかと思ったのだが、じっくり観察した結果、まったく違う種類の
アリであることが判明した。

まさか、引越し早々アリ退治に苦労するハメになろうとは。。。

しかも2日目の朝には、テラスに面したガラスドアの向こうに、巨大なバッタが張り付いてた。

リアリー?

どっから来たの?

ここ47階ですけど??


(その2) エレベーター内の犬率が異様に高い

このコンドミニアムの目の前には、広くはないがなかなか感じのいいドッグパークがある。
そのせいか、ここには犬を飼っている住人がとっても多い。

しかも、大型犬率がやたら高い、気がする。

そんな「目の前が公園」という立地も気に入ったのだし、自分では飼っていないが結構犬好き
なので、毎日そこここで出会うワンコたちには気持ちが癒される。

けど、満員御礼のエレベーター内で、右にドーベルマン、左にボクサー、前にラブラドルと
大型犬ばかり(しかも全員腰の高さ)に囲まれて
(ド)「お、オマエ見かけない顔じゃんよ?」
(ボ)「ほんとだほんとだ。(くんくん)醤油のニオイがするから日本人だぜー」
(ラ)「犬飼ってないみたいよー。ださいわねー」
とばかりに犬たちにガン見されると若干キンチョーしてしまうんですけど・・・自意識過剰?


(その3) 雨が見えない

雨が降っているのはわかる。

が、どのくらい降っているのかが全然わからない。

よくよく考えれば、人は地面なり屋根なり「なにかに当たっている」状態の雨の様子を見て
その雨量を判断するのであろう。

新居から見る雨は、その判断基準になるような「当たっているもの」がなさすぎて(もしくは
遠すぎて)一体全体どの程度の雨なのか、皆目見当がつかないのです。。。


(その4) ここはどこですか?

新居がある地域は、ある地図にはOmni、また別の地図にはEdgewater、かと思えばWynwoodと
てんでバラバラの記載がされてある、どうも地名が一貫してないエリアのようなのだ。

もちろん、大きく括ればMiamiなんだけれど、たとえば空港からタクシーに乗った時など、
以前は「Coral Gablesまで」というと完全無欠の理解を得られたのに、今ではまず何と言えば
いいか言葉に詰まってしまう。

一度胸を張って夫が「Omniまで」と言ったら「は?どこそれ?」みたいな顔をされたので、俄然
自信がなくなってしまった私たち。

今もクラスメートなどに「どこに引っ越したの?」と聞かれるたびに
「えーと、Edgewater・・(ここで相手のいぶかしげな顔に気づき)ていうかDowntownの北かなー」
と逃げ腰な答え方をしてしまう自分が悔しい。

結局ここってどこなのよ?

誰か教えてー。


怒涛の10月~Coral Gablesにグッバイ~

2011-11-04 14:42:28 | あれやこれや
DCから帰ると、9月に入ったとはいえ真夏と同じ強烈な日差しがビシバシふりそそぎ
秋の気配をみじんも感じさせない我が街マイアミである。

ところで秋といえば、恒例となっている我が家の一時帰国の季節。

今年はアメリカのVISA更新のタイミングにあわせたため、去年より1ヶ月ほど早い
9月末からの2週間という日程であった。

たいていいつも多忙を極める里帰りだが、今年は特にアメリカ大使館に行かなくては
いけなかったり、日本の運転免許も更新しなくちゃいけなかったりで、いつもより更に
やること盛りだくさんの帰国で本当に大変だった。

ま、そんな中でもきっちり美味しいものを食べ、友達に会い、温泉にも行き、やりたい
ことを詰めこみまくった私たち。

当然のことながら、マイアミに帰ってくる頃には疲労もMAXでヘロヘロ状態である。

「いいのいいの、これでしばらくはのんべんだらりとできるもんね(疲)」
「そうだね、来月のペルー旅行までは静かに暮らそう・・・(疲)」


そんな私たちを嘲笑うかのように我が家で待ち受けていたのは、大家からの退去通告の
レターであった。

<その部屋10月末までに出て行ってねー、よろしく!>


・・・・・まじで・・・・(泣)??


確かに、彼らはこの部屋をずっと売りたがっていたので、いつかはこんな日が来るかも
と思ってはいた。


けど・・・・このタイミングで???


この瞬間、私たちの「しばらくはゆっくりしよう」計画は音を立てて崩れ、それどころか
新居を探し始めるところから契約、引越しまでを20日以内に完了しなくてはならない
「しばらくは死ぬ気で頑張ろう」計画への変更を余儀なくされたのである。
(その後、交渉の末、退去期限を11月1週目まで延ばしてもらった)

ショックだった。

思えば、2008年秋から3年近く住み続けたこの家を、私はとても気に入っていたのだ。

広さも十分で清潔で暮らしやすいわりに家賃は安く、3年の間に深刻なトラブルもなく、
どこに行くにもわりかし便利で、立地も一応<The City Beautiful>として人気の高い
Coral Gables・・・

「そんな突然出ていけなんて・・・嫌よ私っ(涙)」

気分としては、同棲してた恋人に突然別れ話を切り出されてしまった女子のソレである。
一時帰国の疲労と時差ボケも重なり、まさに茫然自失。


が、しかし。

そんな私のメロウな気持ちが一瞬にして引越しモードに切り替わる出来事が、わりと
すぐに訪れた。

そう、それは日本から帰ってきて2日目の朝(ほんとにすぐだよ)。

帰りの成田空港で購入し、昨日開封したばかりのカステラを、朝食がわりに食べようと
箱を開けた瞬間のことだ。


「うぎゃーーーーーーっっっ!!!」


そこには、カステラに群がる数十匹のアリの姿があった。


買ってきたばかりなのに・・・。

まだ一切れしか食べてないのに・・・!

カステラは私の大好物なのにっ!!

ええ、ええ、出ていきますとも、こんなアリが出る家なんてっっ!!!


なんと単純な・・・と笑わないでほしい。

ここアメリカでは「家の中にアリが出た=これからもどんどん出る=長期戦覚悟」と
いうのが定説なのである。

サンディエゴで半分アリノイローゼにかかりかけた私が言うのだから間違いない。


こうして、アリたちのおかげ?で新居探しへのモチベーションが一気に高まった私は、
それから怒涛の働きを見せた。(誰も言ってくれないので自分で言う)

以降の出来事を時系列で追ってみよう。


9日 突然の退去通告レターに呆然

11日 アリがカステラを襲撃

13日 realtorさんと1日物件巡り

14日 気に入った物件にオファー提出&一応念のために他の物件巡り

15日 オファーを出した物件のオーナー審査をめでたく通過!

17日 引越しの見積もり

18日 夫が初めて物件を内覧(実は私が見ただけで決めてた)

19日~ 引越しのパッキング作業&不用品処理の日々

26日 新居のAssociation審査(オーナーとは別に必要)もめでたく通過!

11月1日 walkthrough

2日 最終的に60箱のカートン詰め完了

3日 引越し


まさに怒涛。

というか死闘。

引越し完了の瞬間の達成感たるや・・・。
「どうだ、見たか!オレはやったぜっ!!」と、疲れのためか変なテンションで
誰にともなく吠えてみましたよ。


ちなみに例のアリたちは、あのカステラ事変後も毎日出没し、引越し当日まで我が家
(旧居)のキッチンを闊歩し続けた。

すべてが運び出された後、変わらずウロウロしているアリたちに
「これでアンタたちとは永久におさらばよ。せいぜい歩き回るがいいわっ!」
と勝ち誇ったように捨てゼリフを残した私。

新居でもまたすぐ別のアリたちにお目にかかることになろうとは、この時の私はまだ
夢にも思っていなかったのであった。



3年間、お世話になりました~。