5月29日(土) 
快晴の空の下、メキシコシティから1時間ほど北にドライブ。
目指すは、世界でも最大級のピラミッドを擁する古代遺跡「テオティワカン」だ。
この遺跡を訪れるにあたっては、実は旅行前にガイドブックでの予習はもちろん、関連する
映画やTV番組なんかもガッツリ見てしまったために、期待値があまりにも高かった。
が、それにもかかわらず、だ。
目の前にそびえる「太陽のピラミッド」を見た瞬間、その巨大さに私は度肝を抜かれた。
よくもまあ、こんなものを造りましたね、テオティワカン人たちよ・・・。
エジプトのピラミッドが王家の墓であるのと違い、ここのピラミッドは宗教儀礼を行う
神殿が頂に建った「台座」だったと言われている。
「より高い場所=より神に近い場所」と信じられていたのであろう。
が、この高地の薄い空気の中、248段もある急な階段を上る観光客にとって、頂上で
待っているのは、神といっても死神なんじゃなかろうか。
無理をしないように、マイペースで上る。
一気に上るにはあまりにも過酷なので、途中で休み休み頂上を目指します。
あー、しんど。。。

「太陽のピラミッド」頂上より「月のピラミッド」を望む。
当時は壁面が赤い染料で染められていたらしい。そりゃー荘厳な眺めだったろうな。
上りの階段は確かにキツかったが、むしろ下りのほうがよっぽど怖くて大変だった。
足ガクガクです。

遺跡を南北に貫く「死者の道」を歩いて「月のピラミッド」へ。
なにしろ巨大なので、近くに見えてもなかなか辿り着かないんです・・・。

遺跡の南端に位置する「ケツァルコアトルの神殿」にて、とても保存状態のいい
素晴らしい壁面彫刻が見れて大コーフン!
ちなみに「ケツァルコアトル」とは「羽毛の生えた蛇」で、水と農耕の神なんだって。
いやいや「テオティワカン」、十二分に堪能しました。
散策後にピラミッドを眺めながら飲んだフレッシュジュースも美味しかったなー。
さて、次に向かったのは、グアダルーペの聖母を祀った<グアダルーペ寺院>。
ガイドブックで見たかぎりでは「ふーん」というくらいの興味しか持てなかったのだが、
ここはほんと、実際に行ってみないとそのすごさはわからない。
メキシコは全国民の9割が敬虔なカソリックだというが、中でも特に信仰心の厚い人々の
支えになっているのが、“黒い髪と褐色の肌を持つ聖母”グアダルーペ様なんだそうな。
この寺院には、その聖母の姿がくっきりと浮かび上がった<奇跡の布>が祀られており、
参拝に訪れた人々は、「動く歩道」に乗ってその姿を拝むというしくみになっている。

元旦の明治神宮くらい人でごった返した動く歩道に乗り、聖母の姿を見上げる。
決して描かれた絵ではなく、自然に「浮かび上がった」んだそうです、奇跡によると。
マジで? 超くっきりしてるけど、マジで??

左が旧聖堂だが、地盤沈下のために危なっかしいほど傾いている。
代わって建てられたのが右奥に見える新聖堂。驚くほどモダン。

寺院の裏手には、実際に奇跡が起こったとされる「テペヤックの丘」があり、緑生い茂り
花咲き乱れ、確かに天国かと思うほど美しい丘でした。
ティオティワカンの後にここを訪れると、メキシコという国がスペインによって征服される
以前と以後、いかに大きく変わったかを思い、ただただ感銘を受ける。
深いなー、メヒコ。
さんざん観光してお腹もペコペコになったので、セントロに戻って遅いランチ。
旅行2日目にしてすでに「日本食モード」になっている夫のために、日本食レストランで
うどんを食べる。美味しかった!
で、いよいよ2日目のラストイベント。
これまた違った意味でディープなメキシコが体験できるメキシコプロレス「ルチャリブレ」
の観戦だ。
実はT夫妻から「チケットが手に入るので観に行こう」という提案があった時、俄然色めき
たったのがうちの夫だ。
普段は<羊の皮を被った子羊>と言われるほど温厚な夫だが、そこはいくつになっても
男の子、実は結構な格闘技好きなのである。
生まれて初めて生で観るプロレス、しかもリングサイドの特等席。
これで盛り上がるなというほうが無理だろう。
試合前の熱気に包まれた会場で、テンションあがった夫はウキウキとマスクをお土産に
購入し、早速被って写真を撮ってもらっていた。
いつもならありえないようなハシャギっぷりである。
それにしても、購入したマスクが「ミル・マスカラス」って、そりゃいくらなんでも古っ!
とツッコミを入れていたら、なんとそれがあなた、今日当のミル・マスカラスが出場する
っていうじゃありませんか!
なんでも、今日は<日墨交流400周年>記念イベントとかで、特別ゲストに藤波辰爾と
ミル・マスカラスが来ているのだった。
そりゃすごい!
もう夫は大喜びである。
そうして始まったルチャリブレ。
これがまた、笑っちゃうほど大げさな登場の仕方といい、善玉と悪玉のわかりやすすぎる
見た目といい、もうプロレスというよりショーパブ、もしくは吉本新喜劇みたいなのだ。
しかも、ムキムキなイケメンレスラーがいると思えば、お腹たぷたぷなお笑い系レスラー、
試合中にスキさえあれば敵の唇を奪おうとするオカマちゃんレスラーまで登場し、なんか
もうそのハチャメチャっぷりがおかしくてたまらない。

花火とともにド派手に登場!かっこえーーーっ!アイアンマンみたいっ!

もっとも盛り上がるのがこんな場面。リング外へのジャンプ!観客が一番喜びます。
が、やったほうもやられたほうも、全員ものすごく痛そうで、目の前でやられると怖い。
ちなみに、私たちの前の最前列には、マスクをつけたままの往年の有名レスラー(多分)と
超ハデハデなその奥さん(多分)、怪我人が出ると出動するリングサイドドクター(かなり
胡散臭い)などなど、インパクトの大きすぎる人々が陣取っており、そちらの動きも無視
できず、かなり色々見るのに忙しかった私です。
この観戦中、実は私は熱が8度くらいあったわけで、そんな中でも悪玉レスラーに大声で
罵声を浴びせていたとは、我ながらどんだけハイテンションだったのか・・・。
イベント終了後のコリアンBBQは、さすがにほとんど食べれないほどフラフラでした。
というわけで、2日目も完全燃焼!ファイヤーっ!(←?)

快晴の空の下、メキシコシティから1時間ほど北にドライブ。
目指すは、世界でも最大級のピラミッドを擁する古代遺跡「テオティワカン」だ。
この遺跡を訪れるにあたっては、実は旅行前にガイドブックでの予習はもちろん、関連する
映画やTV番組なんかもガッツリ見てしまったために、期待値があまりにも高かった。
が、それにもかかわらず、だ。
目の前にそびえる「太陽のピラミッド」を見た瞬間、その巨大さに私は度肝を抜かれた。
よくもまあ、こんなものを造りましたね、テオティワカン人たちよ・・・。
エジプトのピラミッドが王家の墓であるのと違い、ここのピラミッドは宗教儀礼を行う
神殿が頂に建った「台座」だったと言われている。
「より高い場所=より神に近い場所」と信じられていたのであろう。
が、この高地の薄い空気の中、248段もある急な階段を上る観光客にとって、頂上で
待っているのは、神といっても死神なんじゃなかろうか。
無理をしないように、マイペースで上る。
一気に上るにはあまりにも過酷なので、途中で休み休み頂上を目指します。
あー、しんど。。。

「太陽のピラミッド」頂上より「月のピラミッド」を望む。
当時は壁面が赤い染料で染められていたらしい。そりゃー荘厳な眺めだったろうな。
上りの階段は確かにキツかったが、むしろ下りのほうがよっぽど怖くて大変だった。
足ガクガクです。

遺跡を南北に貫く「死者の道」を歩いて「月のピラミッド」へ。
なにしろ巨大なので、近くに見えてもなかなか辿り着かないんです・・・。

遺跡の南端に位置する「ケツァルコアトルの神殿」にて、とても保存状態のいい
素晴らしい壁面彫刻が見れて大コーフン!
ちなみに「ケツァルコアトル」とは「羽毛の生えた蛇」で、水と農耕の神なんだって。
いやいや「テオティワカン」、十二分に堪能しました。
散策後にピラミッドを眺めながら飲んだフレッシュジュースも美味しかったなー。
さて、次に向かったのは、グアダルーペの聖母を祀った<グアダルーペ寺院>。
ガイドブックで見たかぎりでは「ふーん」というくらいの興味しか持てなかったのだが、
ここはほんと、実際に行ってみないとそのすごさはわからない。
メキシコは全国民の9割が敬虔なカソリックだというが、中でも特に信仰心の厚い人々の
支えになっているのが、“黒い髪と褐色の肌を持つ聖母”グアダルーペ様なんだそうな。
この寺院には、その聖母の姿がくっきりと浮かび上がった<奇跡の布>が祀られており、
参拝に訪れた人々は、「動く歩道」に乗ってその姿を拝むというしくみになっている。

元旦の明治神宮くらい人でごった返した動く歩道に乗り、聖母の姿を見上げる。
決して描かれた絵ではなく、自然に「浮かび上がった」んだそうです、奇跡によると。
マジで? 超くっきりしてるけど、マジで??

左が旧聖堂だが、地盤沈下のために危なっかしいほど傾いている。
代わって建てられたのが右奥に見える新聖堂。驚くほどモダン。

寺院の裏手には、実際に奇跡が起こったとされる「テペヤックの丘」があり、緑生い茂り
花咲き乱れ、確かに天国かと思うほど美しい丘でした。
ティオティワカンの後にここを訪れると、メキシコという国がスペインによって征服される
以前と以後、いかに大きく変わったかを思い、ただただ感銘を受ける。
深いなー、メヒコ。
さんざん観光してお腹もペコペコになったので、セントロに戻って遅いランチ。
旅行2日目にしてすでに「日本食モード」になっている夫のために、日本食レストランで
うどんを食べる。美味しかった!
で、いよいよ2日目のラストイベント。
これまた違った意味でディープなメキシコが体験できるメキシコプロレス「ルチャリブレ」
の観戦だ。
実はT夫妻から「チケットが手に入るので観に行こう」という提案があった時、俄然色めき
たったのがうちの夫だ。
普段は<羊の皮を被った子羊>と言われるほど温厚な夫だが、そこはいくつになっても
男の子、実は結構な格闘技好きなのである。
生まれて初めて生で観るプロレス、しかもリングサイドの特等席。
これで盛り上がるなというほうが無理だろう。
試合前の熱気に包まれた会場で、テンションあがった夫はウキウキとマスクをお土産に
購入し、早速被って写真を撮ってもらっていた。
いつもならありえないようなハシャギっぷりである。
それにしても、購入したマスクが「ミル・マスカラス」って、そりゃいくらなんでも古っ!
とツッコミを入れていたら、なんとそれがあなた、今日当のミル・マスカラスが出場する
っていうじゃありませんか!
なんでも、今日は<日墨交流400周年>記念イベントとかで、特別ゲストに藤波辰爾と
ミル・マスカラスが来ているのだった。
そりゃすごい!
もう夫は大喜びである。
そうして始まったルチャリブレ。
これがまた、笑っちゃうほど大げさな登場の仕方といい、善玉と悪玉のわかりやすすぎる
見た目といい、もうプロレスというよりショーパブ、もしくは吉本新喜劇みたいなのだ。
しかも、ムキムキなイケメンレスラーがいると思えば、お腹たぷたぷなお笑い系レスラー、
試合中にスキさえあれば敵の唇を奪おうとするオカマちゃんレスラーまで登場し、なんか
もうそのハチャメチャっぷりがおかしくてたまらない。

花火とともにド派手に登場!かっこえーーーっ!アイアンマンみたいっ!

もっとも盛り上がるのがこんな場面。リング外へのジャンプ!観客が一番喜びます。
が、やったほうもやられたほうも、全員ものすごく痛そうで、目の前でやられると怖い。
ちなみに、私たちの前の最前列には、マスクをつけたままの往年の有名レスラー(多分)と
超ハデハデなその奥さん(多分)、怪我人が出ると出動するリングサイドドクター(かなり
胡散臭い)などなど、インパクトの大きすぎる人々が陣取っており、そちらの動きも無視
できず、かなり色々見るのに忙しかった私です。
この観戦中、実は私は熱が8度くらいあったわけで、そんな中でも悪玉レスラーに大声で
罵声を浴びせていたとは、我ながらどんだけハイテンションだったのか・・・。
イベント終了後のコリアンBBQは、さすがにほとんど食べれないほどフラフラでした。
というわけで、2日目も完全燃焼!ファイヤーっ!(←?)
yokoさん凄いです。
これだけ勉強していくと、旅がとても楽しいよね。
ミルマスカラス!あの老体で、、、でも最後は勝つんでしょ?ホント、メヒコのプロレスって勧善懲悪の世界よね。。。
マスクは買っちゃうよね!
観戦後ウチもマスクを買って、家で試着会&撮影会したよ(笑)
ていうか、ただヒマ人なのかも、私って・・・。
ミルマスカラス、本当に「おじいちゃん、大丈夫なのっ!?」という風体で、
観客も敵も味方も全員でハラハラしてた気がします。
でも、なんとか十八番の空中殺法は炸裂してたよ。温かい拍手に包まれました(笑)。