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JOY OF LIFE ~ in MIAMI ~

SAN DIEGO → 西三河 → MIAMI・・・流れ流れて・・・?

思いたったがメキシコ(1)

2009-06-30 03:47:26 | 旅のはなし
6月下旬のこと、夫が丸1週間出張に出てる間に、思いたって一人でメキシコに
行ってきました。

メキシコシティにSD時代の大親友が住んでいて、かねてより「いつでも遊びに
おいで」と言ってくれていたので、お言葉に甘えることにしたのだ。
もちろんエアチケットは夫の貯めたマイレージで・・・すまんねえ、ほんと。


突然決めた旅ゆえ、ほとんど予備知識がないままの出発である。

マイアミからたった3時間、
しかも聞こえてくる言葉はスペイン語、
そして横には気心の知れた数年来の友達・・・・
これでアウェー感を持てというほうが無理な話だ。
海外旅行にのぞむというより、「ちょっとそこまで」な感覚の私であった。
財布も持たずに町まで出かけるサザエさん並である。

旅の目的も
1.友達Y子ちゃんと思いっきりしゃべりたおす
2.本場のタコスを食べる
3.陶芸家ハビエル・セルビン氏の工房に行く(そして絶対に買う)
というシンプルな3点。

1と2に関しては、そんな鼻息を荒くしなくても容易に達成できるであろう。
しかも同時に。
問題は3だったが、これもY子ちゃんが「一度行ってみたかったから行こう!」
と快く予定を組んでくれたので、難なく実現できた。
ありがとう、Y子ちゃん!


そんなわけで、初めてのメキシコシティは観光客らしからぬ適当なカンジの
テンションで、Y子ちゃんに甘えっぱなしの5日間でありました。




Y子ちゃん宅でお出迎えのマニス。
3年ぶりくらいだけど覚えててくれてたようだ。(ちょっと願望?)
SD時代よりも更にネコっぽく、アンニュイな姉さんになってた。
イメージは小林麻美。 古っ!


-*-*-*-*-*-*-*-*-

メキシコシティに到着したのは日曜日の夕方。

なにしろ標高2000m以上の土地である。
高山病の心配があったので、当日はできるかぎり動かず早めに休むことにする。
何を隠そう、私は高山病経験者。
同じくらいの標高にあるグランドキャニオンで死にそうな目にあっているのだ。
大はしゃぎは禁物だ。

ゆっくり休んだおかげか、翌朝はスッキリな気分で起床。
フルーツイーターの私のために、Y子ちゃんがどっさり美味しいフルーツを用意
してくれた。
メキシコのフルーツはほんとに美味しい!
特にマンゴーは絶品です。


さて、今日のお出かけ。

観光について深く考えていなかった私だが、「地球の歩き方」を見て気になった
<ディエゴ・リベラ作の最大の壁画>とやらがソカロという所で見れるらしい。
実は結構な壁画フェチ(?)なのだ。

歴史地区であるソカロ(中央広場)に着くと、観光客やら物売りやらハトやらで
大にぎわいの様子。
いかにも「歴史背負ってます」といわんばかりの重厚な建造物が広場を取り囲み
アメリカにはない雰囲気である。



中でもとりわけ美しいメトロポリタン・カテドラル。
ため息がでるほど素晴らしい内部は無料で観覧できるのだが、あまりにも威厳に
満ちた空気ゆえ、クリスチャンでもない一般ピーポーは非常に気後れする。
なにもしてないのに「悔い改めます」と言いたくなるのだ。
悪事を働いた人が懺悔したくなる気持ちがわかる。




カテドラルの隣りに建つ国立宮殿。
そして、ここにメキシコの歴史が描かれた待望の壁画があるのだ。
(写真はほんの一部)

ただただ圧倒。

ボー然と眺めているだけでも十分満足できる。
が、今回はY子ちゃんが詳しい説明の書かれた小冊子を購入して、すべての壁画に
ついて細かく解説してくれたのだ。
感謝しきりである。

リベラという画家の壁画は初めて見たが、私の好きなタイプ直球ど真ん中。
ところどころに「なにこれ、ぷっ」と笑いを誘うようなキャラが描かれているのも
楽しい。


ソカロ地区の最も驚くべきところは、こんなに歴史ある素晴らしい建造物のその下
に、実はアステカ時代の遺跡が眠っているということであろう。
400年以上も昔、スペインの侵略によって当時の神殿は徹底的に破壊され、
その上にスペイン風の建造物やキリスト教会が新しく建てられたのだそうだ。

カテドラルの脇に、地下の遺跡の様子が少しだけ覗けるようになっている場所が
ある。
アステカ人の怨念がこもってそうで、ちょっと怖かった。


その後、民芸品市場に連れてってもらう。
SD時代のお友達S子ちゃんと合流し、大はしゃぎで民芸品の店をハシゴ。
こういう市場は女同士で歩くにかぎるなー、やっぱり。
あまりの楽しさに、写真を撮るのを忘れる。
そしてもちろん、旅先ならではのしょーもない民芸品を購入して喜ぶ私である。


ランチはお洒落なスパニッシュレストランにて。
ディナーがメインのアメリカと違い、メキシコでは遅い時間から食べるランチ
(comida)が1日の食事の中心になるらしい。
だから、通常レストランも1時を過ぎないとオープンしないのだ。
私ゃもうハラペコですよ。

そんなわけで、2時過ぎからガツガツ食べはじめ、5時くらいには満腹で死にそう
な自分がそこにいた。
まったく、いい年して加減というものを知らない人間である。

5時に満腹。。。
Y子ちゃんが「メキシコに来てから夕食を抜くことが多くなった」と話していたが
さもありなんだ。

もちろん私も夕食はいりません。
というか、苦しくて考えたくもありません。

ゲプー・・・。

YouTubeに感謝(号泣)!

2009-06-21 00:29:38 | あれやこれや
夫をゴルフに送り出し、
「あー、あと30分くらいしたら掃除でも始めるかー・・(やだけど)」
とかつぶやきつつ、PCの前でグダグダしていた土曜の朝の出来事である。

そういや、シカオちゃんのnewシングルがそろそろ出る頃じゃん!とハタと思い
出した私は、迷わずYouTubeにアクセスした。

そう、私のシカオ好きはマイアミに来たからとて変わることはない。

生シカオを拝んだのはZepp名古屋が最後だが、渡米後もかなりの頻度で
YouTubeなどにてシカオチェックをしています。 文句あっか。

そうして偶然見つけてしまった。

シカオちゃんと田島番長のコラボ映像を!!

し、し、しかお、じゃなくて、しかも、
マイフェイバリットの『黄金の月』のコラボを!!!


ぎゃ~~~~~!!!!


(この先の文章は、コラボ映像を3回視聴後、心を落ち着けてから書いてます)


あー、びっくりした。
すごいものを見た。

いやはや、興味ない人にはスーパーどうでもいい映像だと思うが、私にとっては
涙なくしては見れないお宝映像であった。

思えば、私の心酔する2人のミュージシャン、田島貴男とスガシカオは、偶然にも
どちらも1966年生まれの同い年(丙午!)。
そういえば、数年前に「66年生まれのミュージシャンが集まってROOTS66結成」
とかいうニュースをシカオちゃんがらみで聞いた気がする。

が、そこに田島番長が入っていたとは!

しかも、そのメンバーでライブまで行っていたとは!!

知らなかったのは一生の不覚だ。

今日見つけたのは、そのライブでの2人のコラボでした。
正直、番長のネチっこい歌声とシカオちゃんの取り合わせは強烈な違和感がある。
だが、そんなことはどうでもいいのだ。
この2人が同じステージに立ってるだけで奇跡なのだ。

ありがとう、YouTube!

ありがとう、誰か知らないけどコレを投稿してくれた人(違法?)!

そして、ありがとう、丙午に天才を生んでくれた2人のお母さん(泣)!!


ちなみに、なぜ田島貴男が「番長」なのかを知りたい方(そんな人いないか?)
はコチラへ↓
ほぼ日刊イトイ新聞より 「田島貴男オレのニュース」

番長の天然っぷり炸裂で、私は何度も夜中に腹を抱えて笑いました。


言わせてください、大河ドラマ

2009-06-15 23:50:14 | TVや映画のはなし
我が家には「ロケーションフリーTV」という悪魔のマシンがある。
これのおかげで、マイアミにいながらにして日本のテレビ番組がインターネットで
24時間見放題。
なんともすごい時代になったものだ。

そうはいっても、日本とは時差が10時間以上もあるわけで、ライブで見るのは
かなり厳しい。
いきなり小倉さんに「おはようございますっ!」と元気に挨拶をされたところで、
こっちはこれから晩ご飯なのだ。気分が乗らない。

そんなわけで、よっぽど見たい番組だけを録画しておいて後でゆっくり見る、
というスタンスでロケフリ生活を楽しんでいる我が家です。


が、どうなんですか、『天地人』。
回を追うごとに、どんどんどんどん変になってる気がするんですが。


いや、吉川晃司が織田信長?ということについては、すでに爆死(焼死ではなく)
してしまったことだし、もう何も言うまい。

長澤まさみの役どころもものすごぉーく変だが、それも許そう。

最初登場した時には、「主人公の心を惑わす忍の女」って、まんま『功名が辻』
と同じ設定じゃん!とひっくり返りそうになったものだ。

それが、信長とは怪しい部屋(照明が赤いのよ)でワインのお供なんかしてるし、
本能寺の変の直後には、いきなり敵将の明智光秀に襲いかかってるし、
かと思えば「あたしホントは孤独なの」とブッキーにしなだれかかってるし・・・

すげーな、まさみ。

ボンドガールも真っ青の活躍である。


だが、私がなによりも許せないのは、いつまでたっても前髪おろした小姓顔のまま
のブッキーだ。

あんた、名門・上杉家の筆頭家老でしょっ!!

あの顔で「私におまかせください!」とか力いっぱい言われてもなあー。
私ならあんなお子ちゃまには何ひとつまかせたくない。


そんなことをブチブチ言いつつ、なんだかんだと毎週見続けている自分も
どうかと思う。
が、昔から大河ドラマが好きだったから、どうしても無視できないのだ。
文句を言いながらも見たいのだ。
なんか屈折した巨人ファンみたいなもんである。

ただ、最近のキャスティング、ほんとにちょっとどうかと思うことが多すぎる。
そう感じるのは私だけか。


2007年『風林火山』での、上杉謙信=Gackt

なぜGackt?
巷ではこれが大人気だったそうだが、私は正直あっけにとられた。
Gacktにはあの風貌のままでぜひ「魔界転生」の天草四郎を演じて欲しい。
そのほうが100万倍似合います。

2008年『篤姫』での、坂本龍馬=玉木宏

これも腰が抜けた。
私の中にある坂本龍馬のイメージ、それを正反対にすると玉木くんになるだろう。
そのぐらいビックリした。
あんなに色が白くて骨が細そうで口の小さい人に龍馬をやらせちゃダメ!!
N○Kのバカ!!

そして今回の『天地人』だ。


真田幸村、登場。

城田優って・・・・・半分スペイン人ですよね、セニョール。


あんなにあからさまなハーフ顔の人を、一生懸命メイクで戦国武将風に仕上げる
のって、そうとう大変じゃないのか?

彼には何の恨みもないが、他にいなかったのでしょうか。
それか、昨今の若手イケメン俳優を上から順番に使ってるだけなんでしょうか。
N○Kの人にぜひ聞いてみたい。


謙さんの独眼竜政宗がムショーに懐かしい、今日この頃です。




サンダーで、しかもストーム(怖)

2009-06-11 23:06:22 | あれやこれや
マイアミは6/1から「公的に」ハリケーンシーズンに突入したそうです。

これから11月くらいまでは、いつハリケーンが来てもおかしくないらしい。
とはいえ、地震と違ってハリケーンは「発生→成長」の過程がチェックできるし
ある程度の進路予測もできるので、準備さえしておけばあとは待つしかない。

それよりも、今恐ろしいのがマイアミの夏の風物詩「Thunderstorm」である。

先月末から、ほぼ毎日のように天気予報にはT-Stormマークがつきっぱなしで、
これがもう神出鬼没!
ほんの30分まで晴れ渡っていた空がみるみる黒い雲に覆われ、あっというまに
視界ゼロの豪雨&響き渡る雷鳴に支配される。
そうなると、しくしく泣きながら家に閉じこもっているしかないのだ。

そう、私はカミナリが大嫌い。

というか、突然大きな音が出るものは全般的にキライである。
風船とか。
だってビクビクーっとするじゃん!(子供か)


この週末もそれはやってきた。

土曜日はゴルフ中であった。
3番ホール辺りで、遥か彼方に黒い雲がわきあがってきたのを、空ウォッチャーの
私はしっかり確認していた。
「あれ、絶対こっちに来るよ!」と同伴者(夫含む)に告げたが、みんな自分の
ゴルフに集中していて反応すらない。
ちっ。

その後、5番で雨が降り出し、6番に向かっている間にとうとう雷サイレンが。
土砂降り&遠くに雷鳴が聞こえる中、半泣きで何とかハーフを終えた次第である。

ゴルフ場でカミナリ。

最悪じゃん。

が、ここはアメリカ。
「サイレンが鳴っても、自己責任でプレイを続けたいならどうぞ」
なのである。
いっそ強制的にやめさせてくれればいいのに・・・。
ゴルフバカたちはサイレン鳴ってもなかなかやめないんだからさー。


そして、日曜日。
この日も私らは性懲りもなくゴルフであった。

前日と違って、雷雲に覆われることもなく、最後まで気持ちよくラウンドできた。
「あー、今日は珍しく天気がもったねー」とニコニコしながら帰路につく。

しかし、敵は高速走行中にやってきた。
前方に明らかに不穏な雲があるかと思ったら、それはみるみるうちにこんな姿に。


(BGMはターミネーターのテーマ。ダダッダッダダ・・ダダッダッダダ・・)


チョー怖いんですけどぉーーーっ!!


車内からだったので全貌は写せなかったが、これって巨大なキノコ雲みたいな
形だったのよ。

そいでもって、うちらはこれから完全にキノコの軸みたいなところに突っ込んで
いかなくてはならないわけなのよ。

そして、キノコの中はというと・・・・


本当に恐ろしかった。。。

もしやトルネードの中に突っ込んでしまったのかと思うほどの猛烈な雨と風。
周囲は真っ暗で前の車のテールランプしか見えず、車には雨だけじゃなく色んな
ものがバっチバチ当たってくる。
よーく目を凝らすと、右側の車線にはでかい木の枝が倒れ掛かってるし!

「怖いよ~!見えないよ~!気をつけて~!」と夫の腕にすがる私。
とにかく無言で必死こいてドライビングを続ける夫。

キノコ内にいたのはきっと5分にも満たない間だったのかもしれないが、私には
えらい長い恐怖の時間だった。

あれが自分ひとりの運転中にやってきたらと思うと・・・・(ぞぉ~~)


マイアミの夏、これからが本番です(泣)。

NOLAとベニエで大満足

2009-06-10 04:29:18 | 旅のはなし
さてさて。

真夜中の騒音地獄はさておいて、ニューオーリンズは見てよし・食べてよしの
ほんとに楽しい街である。
見所がこじんまりとまとまっているのもいいし、常にどこからか音楽が聞こえて
くるのも素敵なのだ。


2日目の午前中に参加したスワンプツアーでは、街の郊外に広がる大湿地帯を
ガイドつきのボートで探索。
入り組んだバイユー(入り江)には、ワニやら川ヘビやらカメやらザリガニやらが
うようよしているのだが、水辺に浮かぶボートハウスでは地元の人がのーんびり
くつろいだり、釣った魚をさばいたりしている。

Evergladesよりディープな雰囲気でありながら、生活感もあるフシギな光景なのだ。


(ボートハウスはたいていこんなカンジ。私なら到底くつろげないでしょう。。)


それはそうと、美味いモノの話だ。

ニューオーリンズへの旅行を決めた時、私の脳裏に真っ先に浮かんだのが
「EmerilのレストランとCafe du Mondeのベニエだけは外せんっ!」
という食いしん坊まる出しの決意である。

思えば初めてアメリカに移り住んだ8年前、不安だしヒマだし英語わかんないし
という毎日の中で、しょっちゅうボーーっと眺めていたのが、Food Network TV。

そこで初めて「Emeril Live」を見てからというもの、
(あー、いつかこのいい加減なおっさんの料理が食べてみたいのう・・・)
と憧れていたのだ。

今やアメリカを代表する「セレブシェフ」であるEmerilが、20年近く前に初めて
自身の店を構えたのがニューオーリンズであり、彼はそこに3つのレストランを
持っている。
今回狙うのは、中でもややカジュアルでリーズナブルな「NOLA」だ。

その店名のとおり(NOLA=New Orleans Louisiana)、ニューオーリンズを代表する
クレオール&ケイジャン料理を彼なりにアレンジしたメニューが売りのレストラン
なので、否が応にも期待が高まる。

スタイリッシュな店内はいかにも美味しそうな空気がビシバシただよい、席に
案内される前からテンションMAXな私。
「なに食べよう!ね、なにが食べれるのかな!あ、奥に薪窯があるよ!」
とはしゃぎまくり、夫を無駄に疲れさせる。

前菜として、私はルッコラと焼きパプリカのパルメザンサラダを、夫は地元産の
カキ料理をオーダー。


Gulf Oysters and Crabmeat Baked in the Wood Oven
with Garlic Butter and Herb Bread Crumbs

なにこれっ! 激ウマ!!
こんな美味いカキ料理なら、私だっていくらでも食べられるぞ。
ワインもガンガンすすみます。


ビーフおたくの夫がオーダーしたメインディッシュ。
美味しかったと思うが、詳細は忘れた。
なぜなら・・・


私のメインの豚が、あまりにも美味しかったから!!
豚フリークの私だが、自分史上ベスト3に入る美味な豚料理だった。

いやー、美味しかったなー、「NOLA」。


最終日には雨のそぼ降る中、有名なベニエを食べに「Cafe du Monde」へ。

ガイドブックにも人様のブログにも「ここのベニエは食べなきゃダメ!!」的な
ことが書かれているので、相当美味いと予想される。
本当は前日の昼に来てみたのだが、あまりの行列の長さに断念したのだ。


店内は、雨だというのに訪れた人々で大混雑。異様な熱気です。

さっそくベニエ(1皿3個)とコーヒーをオーダー。



・・・・・・。

すさまじい量のパウダーシュガーですね・・・・。

夫はしばし呆然と眺めた後、意を決したように一口かぶりつき、たちまち粉に
むせていた。
息を吸いながら食べるのは命取りである。

私も細心の注意を払ってガブリと一口。

お・・・美味い!

要は粉にまみれた四角いドーナツなのだが、揚げたてのアツアツでたまらなく
美味しい。
名物のチコリコーヒーとの相性も抜群である。

確かに行列ができるのも納得の味。
けど、さほど甘党でもない私たちには、2人1皿で十分なおやつであった。

チコリコーヒーを自宅用に買い求め、大満足で店をあとにする。


そんなこんなで、2泊3日のニューオーリンズを存分に堪能した私。
鎮痛剤も飲みまくったので(いいか悪いかはともかく)とても快適な旅だった。

偶然にも、この秋公開のディズニーアニメの新作(The Princess and the Frog
はニューオーリンズが舞台らしい。
そっちも楽しみだー。

ニューオーリンズの夜

2009-06-09 09:58:34 | 旅のはなし
体調のことも考えて、ホテルでひと休みした私たち。
ちょっと昼寝(夕寝?)したら元気も回復したので、はりきって夕食を食べに
出かけ・・・るつもりだったのだが、いかんせん腹が減らない。

ランチに食べたクレオール料理、おそろしく腹持ちがいいじゃないさ。。。

とはいえ、何も食べずに寝るという時間でもないので、
「まあオイスターバーでちょこっとツマむ程度食べようか」と向かったのが
ホテルの近所にある「Acme Oyster House」。

そう、ニューオーリンズは1年中生ガキが食べれることでも有名なのだ。

夕闇に染まるバーボンストリートを歩いていくと、前方に大変な長蛇の列が・・。
一体なにごとかと思ったら、なんとそれは「Acme」に並ぶカキ好き野郎たちの
行列だったのだ。
みんな、並んでまでカキが食いたいか。

他にもたくさんオイスターバーがあるというのに、この店だけすごい行列なのは
なにか意味があるに違いない。
死ぬほど美味いとか。
そうであってほしい。

どっちにしてもさほど空腹でもないので、興味本位に並んでみることにする。


約50分後。

ようやく店内に通された私たちは、カウンター席に案内される。
おやっさんたちが生ガキをガンガンさばくのが見える、いわば特等席だ。

つまり、まさに目の前にこんな光景。


げーー・・・・。

何を隠そう、私は生ガキが苦手です(涙)。

1時間近くも並んだのは、すべて生ガキ好きの夫のため。
この光景(およびニオイ)は正直しんどい。
つまり「Acme」のカウンター席にもっとも適していない人間、それが私だ。

嬉々として生ガキをオーダーする夫の横で、私はFried Oyster Po-boyとやらを
注文。


これは美味かった。
昔からカキフライだけは好きなのだ。

試しに夫の生ガキをひとつ食べてみたが、やはり「げー・・・」だった。

撃沈。


店を出ると、夜になったバーボンストリートは一層のにぎわいを見せている。
軒を連ねるライブハウスやジャズクラブからは生演奏が通りに流れる。

が、意外にもジャズよりロック系が多い。
ディキシーランドジャズの本場であるニューオーリンズだが、最近は本格的な
ジャズが聴ける店が少なくなっているようだ。


(適当に入ったジャズクラブだが、けっこう渋くてよかった。)


生演奏も堪能したことだし、明朝はスワンプツアーで早起きしなくてはならない
ので、まだまだ盛り上がる街を尻目にホテルに向かう。

酔っ払いをかきわけてホテルに着くと、なんともう11時過ぎだというのに中庭
ではウェディングパーティーの真っ最中である。
もちろん生演奏つき。(しかもロック)

早寝のお年寄りにはキツかろう。
いや、そもそも早寝の人はニューオーリンズには来ないのか?

そのパーティーは12時前には終わったのだが、ほっとしたのも束の間、
真の悪夢は真夜中過ぎにやってきたのだ。


うとうとしかけた私を叩き起こしたのは、激しい車のクラクション。
そして、大音量のカーステレオから流れるヒップホップ。

何事かとカーテンを開けてみると、ホテルの前の通りを車が連なり、渋滞して
いるのである。
バカ者どもは、この時間から繰り出してくるらしい。
ヤツらは、前の車がトロいと思えばクラクション、キレイなお姉ちゃんを見かけ
ればクラクション、ただ興が乗っただけでもクラクション、なのである。

夜中の1時過ぎですよ、奥さん。


しかも、バーボンストリートの人通りも更に増しているようだ。

おそるべし、フレンチクォーターの夜。
夜は普通に眠りたい人には地獄の街だ。

その後、クラクションとカーステレオ攻撃はなんと4時近くまで続き、ほとんど
眠れなかった私である。
何度も言うが、「疲れが禁物」の帯状疱疹患者なんですよ。

参りました。

ウィルスを連れて旅に出る(2)

2009-06-07 05:28:47 | 旅のはなし
ニューオーリンズの旧市街、フレンチクォーター。

例えば、東京ディズニーランドの敷地内で「カリブの海賊」あたりの景色が一番
スキだという、そこのあなた!

このフレンチクォーターこそ、あの界隈のモデルになった場所なのだ。

だもの、あっちも向いてもこっちを向いても
「モノホンだぁ~~~!!」
と興奮しっぱなし。
フォトジェニックな建物がずらずらーっと並び、見ていて飽きることがない。


(ゴチャゴチャしてて、なーんか臭い(ゴミ?下水?)のだが、この際許すっ!)


このえらく古そうな建物たち、2階3階のバルコニーが鉄製で、びっくりするほど
繊細なレース模様みたいになっているのが特徴。
こんなふうに↓


(よーく観察すると、一軒一軒ちゃんと模様が違う。 ビューティホー!!)

そいでもって、1階がレストランだったりライブハウスだったり、
土産物屋だったり、はたまたストリップ小屋(!)だったりするのだ。

もうなんか、おもちゃ箱をひっくり返したようなカンジですよ。
でもちょっと臭いおもちゃ箱ね。

さて、路地から路地へと散策していくと、いきなりパーっと開けた場所に出る。
ジャクソン広場である。
ここには、ストリート・ミュージシャンやら大道芸人やらサイキックやらが大挙
してやってくるようで、こじんまりとした公園を取り囲むように、これらの人々
が芸を競っている。

私がいちいち「へー」とか「ほー」とか言いながら、ほぼ足を止めますよ的な
スピードで歩いているにもかかわらず、夫はずんずんずんずん先を急ぐ。

・・・そんなに急いで一体どこへ?

目的地は彼にもわからない。

長い結婚生活の中で知ったことだが、私の夫は「ぶらぶら歩き」が大変不得手
なのである。
どこかにあるはずのゴールに向かって、常に一直線に進みたいのであろう。

以前、国立公園でトレイルを歩いた時も、一体何をアセっているのかと思うような
ハイスピードで、ほぼわき目もふらずに歩いていく夫に驚愕した。
「ねえ見て見て、この花・・・」と振り返ると、えらく遠くに夫の背中が。。。

散策下手ってやつですか。

まあいい。
どちらにしてもハゲそうなくらい日差しが暑いし、私もちゃっちゃか進みますよ。
ええ、ええ、そうしますとも。


そうこうしてるうちに、おおーーーとっ!


ミシシッピ川! でかい! そして、すごく茶色い!

・・・・・。

以上です、キャップ。
よく考えたら、さほどミシシッピ川に思い入れはありませんでした。


さんざんっぱら酷暑の中を高速散歩し、いささか疲れたので一旦ホテルへ。
なにしろ、私は「疲れが禁物」の帯状疱疹患者。
すっかり忘れていたが。


滞在するのは、フレンチクォーターの中心にほど近い「St.Louis hotel」。
せっかくなので、旧市街の雰囲気を思う存分味わおうと選んだ小さなホテルだ。
この選択が後にちょっとした悲劇を招くことなど、私はまだ知らない。


(ニューオーリンズの夜の話につづく)

ウィルスを連れて旅に出る(1)

2009-06-04 01:00:37 | 旅のはなし
帯状疱疹と診断されて、3日後。

・処方された抗ウィルス薬(真っ青で巨大な錠剤、ノドに詰まるってば)
・処方された塗り薬とガーゼ
・命の鎮痛剤アドヴィル(とにかくたくさん)
・ビタミンBのサプリメント(帯状疱疹にいいらしい)

と、これだけの薬品を旅行荷物に加えて、予定どおりNew Orleansに向けて
レッツラゴー(死語)なのだ。

帯状疱疹ウィルスが活動真っ只中であるため、痛み止めのアドヴィルは
絶対に必要です。
用法としてギリギリ許される「4時間おきに服用」がマストなカンジです。

何故ならば、ヤクが切れると痛みがくるから。

帯状疱疹という病気は、絶対に痛みをガマンしてはいけないのだそうだ。
神経が痛みを記憶してしまい、発疹がひいた後も「帯状疱疹後神経痛」という
恐ろしい後遺症を残すことがある・・・・と何かにも書いてあった。
「そんなもんは我慢してりゃ治るっ」なんていう昭和のオヤジ的発想はご法度
なのである。


かくして、マイアミ空港を飛び立った時の私は、鎮痛剤が効きっぱなしでとっても
ご機嫌であった。(危ない?)

マイアミから2時間のフライトで、無事ルイジアナ州ニューオーリンズに到着。

そこはかとなく漂う<南部の空気>にワクワク度も急上昇。
ディープサウスにキターーーっ!とこぶしを突き上げたくなる。
いささかラリっているのかもしれません。

とりあえず、宿泊ホテルのあるフレンチクォーターに向けてTAXIに乗るも、
その運ちゃんが見事なまでの南部なまりで何を言ってるのかサッパリわからず、
そんなことまで「ルイジアナだね~」と何だか嬉しい。

ホテルに荷物を預けた後、時間的にもランチタイムなので、まずは腹ごしらえ。
目指すは有名な「GUMBO SHOP」だ。



ここは伝統的なクレオール料理が食べられるレストラン。
ニューオーリンズはその歴史的背景から、他のアメリカの都市とはまったく違う
独自の食文化が発達していることで有名である。
ガイドブックによると
「植民地時代に統治国であったフランスやスペインからは洗練された食文化が、
そして黒人の強制移住によりアフリカ料理のスパイスがもたらされ、それらが
ミックスされた独特の食文化が花開いた」
とある。

読んでるだけでヨダレが・・・・。

中でも、フレンチクォーターのレストランでよく見かけるクレオール料理とは、
田舎風でスパイシーなケイジャン料理よりも、やや欧風で洗練されたものらしい。
ちなみに「クレオール」とは、白人と黒人の混血とか植民地出身者とかいう意味
があるらしい。
さすがディープサウス、なんか奥が深いよ~。。。

さて、「GUMBO SHOP」に話を戻す。
ここはひとつ、初クレオール体験にふさわしく、初心者向けの王道で勝負しよう。


私がオーダーした「chicken andouille gumbo」はこの店の名物。
今まで食べたことのない複雑な味ながら、チキンと野菜のダシが利いて無茶苦茶
美味い!
日本人なら絶対好きな料理だと思います。
ちなみに、店名にある「GUMBO」とはこのガンボスープのこと。


夫はクレオール料理のサンプラープレートをオーダー。
シュリンプ・クレオールとジャンバラヤ、レッドビーンズのてんこ盛りです。
どれもイケるけど、ちょっとずつで助かったね、というカンジ。
すべてが濃厚なのよー。


すっかり満腹になった私たちは、「いいねー、ガンボサイコー!」とご機嫌で
街の散策に繰り出したのである。


(書くことがありすぎるので、次につづく)

掟やぶりの逆行日記(6)

2009-06-02 11:15:58 | あれやこれや
5月20日(水)

2日前くらいから、首筋や胸元に赤い発疹がでていて「変な虫にでも刺された?」
くらいに思っていたのだが、昨日になって右耳の後ろを中心に腫れと痛みが。。。

なんかちょっと痛い?・・・痛い、かも・・・いや、痛い・・・痛ーーーいっ!

とみるみるうちに悪化し、なんと夜にはほとんど眠れないくらいの痛みにまで
発展してしまったのだ。

うとうとくらいしかできないまま朝になり、げっそりしながら
「び、病院に行きたい・・・・」
とつぶやく私の様子に、夫はよっぽど仰天したらしい。

彼はすごい勢いでドクターを探し、てきぱきと予約し、激痛で運転もままならない
私を医者に連れて行ってくれた。

夫というのは、なんと有難いものであろうか。
常日頃から、もっともっと大切にしておくべきですよ、奥さん。


診察室に通されて5分もたった頃、満面の笑顔とともに、ふくよかで優しそうな
ドクター登場。
「先生」と呼ぶより「おかん」と呼びたい、そんな印象のドクターである。

2、3の質問をした後に私の発疹をちらりと見て、彼女はあっという間に診断を
下した。

「Shinglesね」

・・・・・・。

えーと・・・・

なんですって?

初耳の単語にきょとーんとするだけの私たちだったが、その後の説明によると
<簡単には感染しないChicken Poxみたいなもの>だという。

そう、Shinglesとは「帯状疱疹」のことでありました。


帯状疱疹。

とうとうヤツがきたか。
思えば、心の奥底で「いつかくる」と思っていた敵であった。

基本的に大変健康な私だが、昔から<まあ命には別状のない程度の皮膚疾患>
には、深刻ではないにしろ「そこはかとなくいつも」悩んできた。
後天性アトピーも手湿疹も口唇ヘルペスも経験してるし、疲れやストレスがまんま
皮膚系の症状として現れる己の弱点もよーく知っている。

おかん、いやドクターの診断を聞いて、即座に納得できたのはそういうわけだ。

が、納得はできたが、よもや帯状疱疹がこんなに痛いものだとは・・・・

さらに、ドクターいわく

・完治するには2~3週間かかる、発疹はまだまだ増えるかも
・痛みはしばらく続く、しかもこれからがピークかもしれない
・基本は対症療法しつつ、経過を見守る

げー・・・・このしんどいのがまだまだ続くのかー・・・・。

それでも、この激痛の原因があっさり判明したことだけで、ほんのちょっと痛みが
和らいだような気がする私である。
ドクターの印象では「大したことないわよー」なレベルみたいだし。

とにかく、症状にあわせた薬(抗ウィルス薬&軟膏)を処方してもらい、帰宅。

「これ読んでね♪」とドクターに渡された<Shingles:What you shold know>と
いうチラシには、重症化すると危険だの、人によっては一生神経症が残るだの、
恐ろしげなことがこれでもかっと書かれていた。

「スポーツも旅行も別にOKよー♪」と笑顔で言われたのに、このギャップ。

おかん、大丈夫か・・・。

こんな時「信じたいほうを信じる」ことにしている私なので、3日後にせまった
New Orleans旅行は当然決行するのである。

・・・大丈夫か?

でも、おかんがいいって言ったもん!