近所の図書館が、特別整理休館とやらで10日も閉まっている。
自称<速読系・活字中毒>患者の私にとって、これは本当に痛い。
なにしろ、ここに越してきて1年余り、図書館のシールがついた本が常に3冊は
手元にあるという生活をずーっとしてきたのである。
なにをどう整理しているのか知らないが、とっとと開けて欲しい。
なんなら手伝うぞ。
私が今、必要以上に図書館オープンを熱望しているのには、実は訳があるのだ。
そもそもの発端は、10日ほど前に遡る。
その夜、久しぶりにお顔にパックなぞしてみた私は、鏡に映った己の顔に、ふと
懐かしいものを思い出した。
興が乗ったので、そのままリビングで寝転ぶ夫のもとへ行き、ひと言
「あおぬましずまだ~」
・・・・・・・・(シーン)
「なにそれ?」
・・・・・・・・
通じなかった(泣)。
あの金田一のさ、『犬神家の一族』のさ、気持ち悪いゴムマスクのさ、
しどろもどろになりながら説明しようとしたところで、ハタと気づいた。
いや、私、『犬神家の一族』ってよく知らないじゃん。
よく知りもしないネタで夫から笑いを取ろうとするとは、なんと浅はかな妻よ。
深く反省した私は、「次に読むのは金田一シリーズ・・・」と低くつぶやきながら
スケキヨパックを落とした次第である。
そう、そんな淋しい出来事があった数日後、訪れた図書館で脇目もふらずに横溝
コーナーに突進したのは言うまでもない。
借りたのは2冊。
『本陣殺人事件』および『獄門島』だ。
ネットで調べた<金田一シリーズ発表順>にあわせて読破しようという魂胆よ。
どうだ、参ったか。
むかーし昔、ミステリ好きの叔母の影響で、『八つ墓村』と『悪魔が来たりて
笛を吹く』は読んだことがある。
が、所詮ハナタレ小僧の頃の記憶なので、あの奥深そぉ~なオドロ世界の3%も
理解できていなかったに違いない。
やはり、今読むことに意義があるはずだ。
そして、恐ろしいスピードで読み終えました、2冊。
横溝先生、万歳っ!!!!
そして、金田一耕助に乾杯っっっ!!!!!
いやあ、素晴らしかった・・・・・。
一切無駄のない淡々とした文章で、背筋がゾワゾワしっぱなしの不気味な世界を
紡ぎだせるその技量!
恐ろしいと同時にあまりにも美しい、完璧なまでのトリックの数々!
これでもかこれでもかと登場する「いかにも」な小道具たちもタメ息ものである。
京極夏彦も、坂東真砂子も、横溝先生の前ではまだまだ小粒ってもんだ。
金田一耕助と聞いて、
バスクリンたっぷりの池から足にょっきり とか
志村の「八つ墓村の祟りじゃあ~!ひえ~!」 とか
ドリフ的なことしか思いつかない中年に差しかかった方々、ぜひご一読を。
あー、とにかく早く図書館開けて、続きを貸してくれー。
自称<速読系・活字中毒>患者の私にとって、これは本当に痛い。
なにしろ、ここに越してきて1年余り、図書館のシールがついた本が常に3冊は
手元にあるという生活をずーっとしてきたのである。
なにをどう整理しているのか知らないが、とっとと開けて欲しい。
なんなら手伝うぞ。
私が今、必要以上に図書館オープンを熱望しているのには、実は訳があるのだ。
そもそもの発端は、10日ほど前に遡る。
その夜、久しぶりにお顔にパックなぞしてみた私は、鏡に映った己の顔に、ふと
懐かしいものを思い出した。
興が乗ったので、そのままリビングで寝転ぶ夫のもとへ行き、ひと言
「あおぬましずまだ~」
・・・・・・・・(シーン)
「なにそれ?」
・・・・・・・・
通じなかった(泣)。
あの金田一のさ、『犬神家の一族』のさ、気持ち悪いゴムマスクのさ、
しどろもどろになりながら説明しようとしたところで、ハタと気づいた。
いや、私、『犬神家の一族』ってよく知らないじゃん。
よく知りもしないネタで夫から笑いを取ろうとするとは、なんと浅はかな妻よ。
深く反省した私は、「次に読むのは金田一シリーズ・・・」と低くつぶやきながら
スケキヨパックを落とした次第である。
そう、そんな淋しい出来事があった数日後、訪れた図書館で脇目もふらずに横溝
コーナーに突進したのは言うまでもない。
借りたのは2冊。
『本陣殺人事件』および『獄門島』だ。
ネットで調べた<金田一シリーズ発表順>にあわせて読破しようという魂胆よ。
どうだ、参ったか。
むかーし昔、ミステリ好きの叔母の影響で、『八つ墓村』と『悪魔が来たりて
笛を吹く』は読んだことがある。
が、所詮ハナタレ小僧の頃の記憶なので、あの奥深そぉ~なオドロ世界の3%も
理解できていなかったに違いない。
やはり、今読むことに意義があるはずだ。
そして、恐ろしいスピードで読み終えました、2冊。
横溝先生、万歳っ!!!!
そして、金田一耕助に乾杯っっっ!!!!!
いやあ、素晴らしかった・・・・・。
一切無駄のない淡々とした文章で、背筋がゾワゾワしっぱなしの不気味な世界を
紡ぎだせるその技量!
恐ろしいと同時にあまりにも美しい、完璧なまでのトリックの数々!
これでもかこれでもかと登場する「いかにも」な小道具たちもタメ息ものである。
京極夏彦も、坂東真砂子も、横溝先生の前ではまだまだ小粒ってもんだ。
金田一耕助と聞いて、
バスクリンたっぷりの池から足にょっきり とか
志村の「八つ墓村の祟りじゃあ~!ひえ~!」 とか
ドリフ的なことしか思いつかない中年に差しかかった方々、ぜひご一読を。
あー、とにかく早く図書館開けて、続きを貸してくれー。