Praise the Lord!

聖書のことばを通して、生活の中で示されたことやインスピレーションが与えられたことをつらつらと書き記しています。

2019台風19号

2019年10月14日 | 日記
 今回の台風19号の被害は、事前に警戒態勢をしていたにもかかわらず、甚大な被害となりました。河川の決壊があちこちでおこり、街は浸水。多くの方々が亡くなり、行方不明者も未だ見っかっていません。私たちが住む栃木県も、川沿いの地域は甚大な被害を受け、台風一過の日曜日に、何人かの方々と安否確認を互いにし合いました。たとえお互いが大丈夫であって「よかったですね」と言いつつも、他地域で被災されている方々のことを思うと、心が痛み、被害がこれ以上進まないよう、人々が守られるよう祈るばかりです。

 3.11の時に、SNS上で多くの海外から励ましのメッセージと支援が寄せられたように、今回も「#PrayForJapan#」(『日本に祈りを』)というハッシュタグが投稿されているそうです。日本のために、祈ってくれる海外の、知らない場所の人々がいるというのは、とても励まさ、慰められます。今回に関わらず、大きな災害がおこると、皆途方に暮れてしまいます。被災者ご自身たちにとって、目の前の必要に支援してくれる物資、人材はもちろん第一に必要で、それによって助けられ励まされると思います。一方、心の傷、悲しみを感じる暇もなく、生きるのに精いっぱいの精神状態に対しては、誰かに祈ってもらうこと、これが目に見えない行動で、あてにならないと思われるかもしれませんが、大切だと思います。なぜなら、信仰を持って祈る祈りは、必ず聞かれ、また聖書にこのように約束が書かれているからです。

「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。・・主の御告げ。・・それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。」 エレミヤ書29章11節

 この言葉は、平穏無事な時に与えられた言葉ではありません。この言葉は、エレミヤという預言者に、神様が与えた預言のことばで、当時、ユダヤ人は国をバビロニア帝国に破壊され征服され、捕囚の身となって他国に移住させられ、苦しめられていた時の言葉です。捕らわれの身となり、絶望的な状況の時に、「70年たったら元住んでいた国に戻れる」、と具体的に神様が約束され、実際、それが歴史的にも起こりました。バビロニア帝国はこの後ペルシャ帝国に滅ぼされ、そのペルシャ帝国の王がユダヤ民族をエルサレムに帰還することを許可したのです。
 この言葉は、当時のユダヤ人にだけ当てはまるものではなく、現代に生きている私たちすべてにも適応できるというのが、聖書のことばの素晴らしいところです。つまり、信じて、祈りを捧げている神様は、過去の神、一民族だけの神ではなく、今も生きておられる本当の神だから、この約束が私達日本人にも適応されるというのが大きな励ましです。

「家はこんなになってしまい、家族も失い、もう何の望みもないよ。」という状況にある時こそ、神様がエレミヤを通して語られた「あなたの人生は将来と希望に満ちたものだ」という約束を、自分のものとして受け取り、信じることをお勧めします。破壊の後には、必ず回復があります。無秩序な状態はいつまでも続きません。なぜなら神様ご自身が平和の神だからです*1。もちろんインスタントには事は進まないかもしれませんが、これから色々な扉が開かれ、助けが与えられていくでしょう。今日、この聖書の言葉はあなたのためにも用意されている言葉です。

 また、神様が一人一人に与えられているという、将来の計画と言われても、今すぐに具体的にわからないし、検討もつかないかもしれません。もしかしたら、後になって振り返ると見えてくるものかもしれません。それでも神様が将来良くして下さるという希望と、それに伴う神様が与えられる平安を持ちつつ、復旧を祈り続けます。では、なぜ神様が、私たちにこのような約束を与えてくれるのかという理由は、神様が私たちをそもそも計画を持って命を与え、人として生きるように創られたからです。制作者は自分の創ったものを大切にするように、神様はそれをはるかに超えた次元で私たち人間を大切に見てくれています。だから、必ずどんな大水が襲ってきても、大火が迫ってきても、守られるという、安心のことばも、私たちに与えられている言葉です*2。 これらを受け取りつつ、私たちを愛してくれている神様を信じて、様々な困難な状況がありますが、前に進んで行きましょう。

「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。・・主の御告げ。・・それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。」 エレミヤ書29章11節


*1 「神は無秩序の神ではなく、平和の神である。 」第一コリント人への手紙14章33節 
*2「あなたを造られた主はいまこう言われる、「恐れるな、わたしはあなたをあがなった。わたしはあなたの名を呼んだ、あなたはわたしのものだ。あなたが水の中を過ぎるとき、わたしはあなたと共におる。川の中を過ぎるとき、水はあなたの上にあふれることがない。あなたが火の中を行くとき、焼かれることもなく、炎もあなたに燃えつくことがない。わたしはあなたの神、主である」 イザヤ書43篇1-3節