Praise the Lord!

聖書のことばを通して、生活の中で示されたことやインスピレーションが与えられたことをつらつらと書き記しています。

イースト菌パワー

2019年03月11日 | 日記
 那須塩原エリアは美味しいパン屋さんがたくさんあります。もともとは、那須が別荘地として開発されるに従い、こだわりのパンのお店が増えて行ったそうです。先日、パン好きの私は最近TVで紹介されたパン屋さんへ行ってみると、行列ができており、ほぼ開店直後にメイン商品は売り切れとなっていました。このようなパンは高価なため、普段はホームベーカリーで食パンを焼いて食べています。ホームベーカリーはオーブンがなくても自動的に焼き上げてくれる便利な機械で、朝起きると、パンの焼きあがるいい匂いが漂うこと、ふかふかのパンを食べられること、保存料など人口的なものを入れてないため安心して食べられるという利点があり、非常に満足しています。

パンはイースト菌を入れることで膨らみます。イースト菌(酵母)は目に見えない程小さな菌ですが、生地全体をふくらますという、驚きのパワーを持っています。聖書には、ユダヤ人の間では過越しの祭りというのがあり、その間はイースト菌なしのパンを食べるという慣習があり、何千年もそのお祭りが彼らの間でなされています。その由来は、ユダヤ人(イスラエル人)が昔エジプトで寄留していた時に奴隷として酷使されていたのを、神がそれを顧みてエジプトから約3百万人の民を脱出させた時、夜中に急いで逃げる為、パンを発酵させる時間がなかったのもあり、以後この出エジプトを覚えるためにイースト菌を除いたパンをこのお祭りの7日間に食べます。*1

イースト菌を除くというのはあることの象徴であります。小さな悪でもほおっておくと、パンが膨らむように悪が広がってしまうので、除く必要があるということです。下記の箇所にあるように、イエスご自身も「パリサイ人のパン種に気をつけなさい」と言われていて、彼らの悪い教えや偽善を指して言われました。生活の中で「これくらい、いいよね」と思い不正や悪い事、偽善を続けると、大変なことになります。またちょっとしたことで相手に対して嫌悪感を抱きそれを持ち続けると、それが悪口・ゴシップとなり、自分だけでなく、周りの人をもまきこんだ人間関係の悪化を引き起こします。

私は何かをする時、また思いを持つとき、人は気がつかなくても神様が見ているという健全な抑止がかかることは幸いだと思います。小さい悪は自分だけの被害にとどまらず、回りを巻き込み、その痛手は大きく、自分も他者も心を傷つけてしまいます。神を恐れることは、結局人同士の問題の勃発を防ぐことにつながります。イースト菌は良いものですが、小さい悪はすぐに悔い改めて、赦して頂き、取り除きたいと思います。


「パリサイ人のパン種、すなわち彼らの偽善に気をつけなさい。おおいかぶされたもので、現れてこないものはなく、隠れているもので、知られてこないものはない。だから、あなたがたが暗やみで言ったことは、なんでもみな明るみで聞かれ、密室で耳にささやいたことは、屋根の上で言いひろめられるであろう。」 ルカによる福音書12章1-3節

 
*1*1 申命記16章1-8節 出エジプト記12章15-20節 過越しの祭り参照