龍体力学覚え書き

中央競馬メインレース雑感・ジョギング日誌・夢日記・読書備忘録、アレルギー持ちのぼやき、その他諸々

「地ひらく・石原莞爾と昭和の夢」読了

2021-08-15 21:23:54 | book
ポツダム宣言を受け入れ無条件降伏した敗戦記念日8月15日。

テレビではお馴染みの第2次大戦ネタが増えている中、こちらはこちらでそちら系の本を読了。文庫本ながら上下2巻の「地ひらく(石原莞爾と昭和の夢)」(福田和也著)。今月前半の2週間をほぼ費やした。

天才だが超変わり者の元陸軍中将の評伝をベースに、その同時代の日本、ヨーロッパ、アメリカ、チャイナについても書いてあり、敢えてスルーしてきた部分の知識を補えたりもして有益だった。

ただ、文庫本になる前の単行本は、もともと雑誌「諸君」で連載されていたもの。そういう雑誌に掲載されたものなのだという前提もふまえて読んだのは言うまでもない。

最近こういう本を読む際は、登場人物はどこのスパイなのかをいろいろ想像することにしている。

優秀な軍人さんは、陸海軍の大学を出た後に外国勤務をすることが多かったわけだが、その時に、駐在国の方からアプローチされてスパイに仕立てられるケースがかなりあったはず。いろいろ情報を得ていく過程で、そういう側面も必要だったにせよ。

昭和期の日本軍は、特定の人物が間違った判断を繰り返し酷い結果を招くケースが多かった印象(しかもろくに処罰もされず)だが、もちろんその前提で優秀な人物が閑職に追いやられることも頻発(今回読んだ本の主人公も、身から出た錆な面もあるにせよ途中からそういう境遇に)。

つまり、軍人にしてはバランス感覚もある比較的まともな人物がその力を発揮できないようにすべきという「力」が働いていた、とくに日露戦争後は八百長負け命令を「旧宗主国」から受けていたのだと考えるとスッキリする面もある。

歴史的に日本にとって悪運をもたらす猖獗地を、日露戦争後に領域内に入れてしまったことからくるツキの著しい低下も響いていたはずで、運気としていかんともしがたかったのであろう、間違いなく。その影響はまだ消えない。哀しいことに(そちら系の何十万人かの国外追放をしないと、根本的な解決にはならないと思われる)。

外国勢力のスパイとして、負けるように負けるように仕向けていった勢力が海軍だけでなく陸軍にもいて(政治家にもごまんと)、石原莞爾元中将がその実力をいかんなく発揮しまくると、単純にヤラズお芝居負けの方に持っていきたい勢力にとって都合が悪い。それこそ、緻密な準備で数に劣る少数精鋭の戦力でまんまと一国をこしらえたこの本の主人公(その後の陸軍らしくというか、いかにも調子にのって向こう見ずに突進したわけでなく)が、中央から排除されていった原因なのだと思われる(配下というか価値観を共有するメンバーに、猖獗地由来の人物を抱えたことも運の悪さに繋がったフシもあるけれども)。

最新情報にアップデートしない古い価値観(チャイナ通とされたいわゆる「支那屋」にもたらされたチャイナ一激論。石原莞爾の方向性とは異なる)に主流派が凝り固まり、刻々と変化する有益情報を軽視、黙殺するのもお芝居負けのため。

同じようなことは、今般の謀略下でも行われている気配が濃厚。

「国全体がある種の空気に包まれ、その中で暴走し始めた時にしばしば起こる現象。(中略)一旦空気が醸造されて事態が動き出すと、その渦中で熱病のように現実感覚が剥落していく。(中略)自殺的な現実喪失」(下巻・242ページ)

その現実感覚をなくさしめる「空気」を作ることを体制側とカスゴミが延々と続けているかのような今般(外国のシナリオに沿って歪んだ判断を繰り返しているとしか見えぬ)。安易に洗脳されないようにしなければと、あらためて戒めにもなる読書となった。まあカスゴミの報道のことは、NHKも含めて一切信用してないが(言ってることの逆こそ真なりと考えるくらいで丁度いい)。

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関屋記念&小倉記念雑感

2021-08-15 13:52:08 | horse racing
九州北部は線状降水帯により豪雨と水害の被害を受けながらも、昨日から小倉開催は粛々とリスタート。

今日はせっかくの小倉記念だが、出走馬が10頭と少なくて馬券検討意欲が激減中。変な狙いをしていかにもガミりそうな予感しかしないから困る。

出走取消が発生しているとはいえフルゲートの関屋記念や札幌メインを中心に買いますか。

天気予報ではまだ当分日本列島上に前線が居座るとのこと。まだ9月の長雨でもないこの時期に。

利権漁りに余念のない体制側への龍神様のお怒りでしょうかね、と思わせておいて、お盆の時期の人の動きを少しでも封じるための気象操作かもしれませぬな。

みんなのKEIBA「柴田阿弥」4月1日(28歳) 愛知県
週末はウマでしょ「ダブルシャープ」(小倉記念)

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