いーちんたん

北京ときどき歴史随筆

マンジュの森ーーヌルハチの家族の物語53、戦争は将が若い方が勝つ

2019年03月12日 18時49分31秒 | マンジュの森 --ヌルハチの家族の物語
戦争には人の命がかかっている。
将には、命令一つで兵士らの命を落とさせる危険があり、
そのために慎重にならざるを得ないし、それだけにプレッシャーも大きい。

一説には、戦争は将が若い方の軍勢が勝つ可能性が高い、という統計があるという。

それは年をとればとるほどプレッシャーに耐えるだけの精神力が弱くなるからだろう。
失敗すれば人に嫌われる、人に怨まれる。

誰だって人に好かれ、褒められたい。

怨まれるかもしれないという大きなプレッシャーを受けてでも自分の信念を曲げず、
作戦を遂行するには、強靭な精神力が必要となる。

そのプレッシャー合戦で老いたほうが負けやすいということなのだ。


それは過去の失敗の後に批判にさらされた「痛み」を覚えているから、怖くなることもある。
失敗したことのない若者なら、
「痛み」がどういうものか、わからないからこそ、大胆になれることもあるだろう。

怖気づけば、仲間の中から上がる反対意見、皆が好き放題なことをいうさまざまな意見に流されてしまった結果、
作戦が一貫性を失い、支離滅裂になりやすい。


**************************************************************
遼寧省の撫順市新賓満族自治県永陵鎮

ホトアラ城



前述のとおり、ホトアラ城は、ヌルハチが先祖代々暮らしてきた土地に建てられた。
ここでは、その跡地にタクシの家を再現している。

つまりはヌルハチの生家である。


ぽちっと、押していただけると、
励みになります!

にほんブログ村 海外生活ブログ 北京情報へ