谷沢健一のニューアマチュアリズム

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父の死

2007-09-25 | 個人的な話題
 9月10日午前11時43分、父は永眠した。前日の夕刻、義弟・松田君からメールが届いた。
「本日夕方、当直医師のK先生より以下の説明を受けました。今日の昼過ぎより呼吸状態、循環動態の悪化がありました。A)胸水・腹水の増加が有効な換気呼吸の障害になっている。胸水・腹水の増加原因は?低栄養状態?肝機能の低下にある。その治療としてアルブミン製剤(肝機能を高める)を施行しています。B)心機能の低い状態が続いているため、血圧の低下(60位)があった。胸水による呼吸障害と心機能低下が要因である。血圧維持のため昇圧剤を使います。K先生『今の状態が続くと今後急変の可能性があります』、私(松田)『1~2週間の間に急変する可能性は何%くらいですか?』、K先生『1・2週間ではなく今日明日の内に急変する可能性があります』との説明で、今後危険な状態が続きます、と読み取れました。肺機能も低下しているためか酸素マスクを付けていても、呼吸が速く苦しそうでした」との由だった。
 実はそれに遡る9月8日に、私も医院長と面談した。長く病名不明であったが、8月8日の転院以降の病態データの分析で判明した。「胆管細胞癌」の可能性が強く示唆されるとの話だった。治療は対症療法が主で、父に苦痛をもたらすことは出来るだけしないという方針を聞き、我が意を得た思いだった。
 残念ながら、死に目にはわずかに間に合わなかったが、主治医から「静かに眠るようにお亡くなりになりました」と言われ、私たちの気持ちが父に通じたのかと、わけもなく心が熱くなった。