谷沢健一のニューアマチュアリズム

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キャンプ地紀行(その10)

2006-02-09 | プロ野球への独白
 「そっちは気温13度? 暖かくていいねぇ」と電話先の知人が言う。このブログをお読みの皆さんもそう思うだろうか。沖縄とはいえ、風が強くてどんより曇っていると、体感温度はかなり低いのである。古巣、中日ドラゴンズのキャンプ地・北谷(ちゃたん)は、特に海沿いということもあって、肌寒かった。
 そんな中、若手選手たちが二軍の読谷(よみたん)球場から北谷に呼ばれて、「実戦守備&走塁」のメニューに取り組んでいた。これはたびたび高校野球の練習などで目にする方法で、走者の様々なケース(どの塁上に走者がいるか)をノッカーが想定して、それを大声で野手に告げながらノックするという、ゲーム形式の実戦的な練習である。
 このような練習で、二軍選手の中から突然一軍に抜擢されることは稀だが、鵜の目鷹の目で注視している首脳陣が「魚」だ「小鳥」だと思えば、今度は名指しで北谷に招かれるだろう。(YBCのセカンド及びサードチームの諸君、合宿では大いに自己アピールを期待するぞ。まだ未発表だが、3月4日に発足記念試合の開催が決まったしね。)
 ブルペンは10人並んで投球できることが売りである。私と一緒に見ていた杉下茂臨時コーチは、「今年は各自に調整を任せているのか、三々五々の登板となって(10人揃わないので)、壮観さは薄れたね。しかし、岩瀬の投球はものが違うね。彼が入団したときに、下手投げに変えようとしていたコーチを僕は一喝したんだ。あの時、私が言わなかったら、今の岩瀬はないね」と、話題が尽きない。ついには杉下流フォークボールの投球法まで私に伝授してくれた。