谷沢健一のニューアマチュアリズム

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さあ、プロの開幕だ-セリーグ(その2)

2008-04-08 | プロ野球への独白
 勝利のみを極端に優先する傾向がセの3球団に強まっているのはじつに残念だが、その最たる読売巨人軍が、いざ蓋を開けると予想外の展開である。開幕投手・高橋尚成君がキャンプ時(2月下旬)に私に語った言葉を思い出す。
 高橋君「沖縄は暖(あ)ったかいんでしょうね。いいなあ、ボクはここでこれから肩をつくるんですから……」
 私「たしかに施設は完璧だよな。でも宮崎はこの時期は寒いよなあ」
東国原知事には悪いが、2月の宮崎はいささか寒冷だ。彼は寒さに辟易していた。父親を亡くした後だけに、一際ナーバスになる気持ちも理解できた。しかし「巨人宮崎」はキャンプ地の代名詞のごとき存在である。
 開幕から2勝7敗、明らかに調整の失敗である。ある巨人OBの話では、選手の中には「キャンプでまともな練習をしていない。この結果は当然ですよ」という声もあるそうだ。確かに、Gキャンプ地の施設そのものは最高だが、選手の立場になればかなりの欠陥もある。例えば、練習の際の動線が悪い。メニューを一つ終えて次のメニューに移動するのが極端に不便である。
 近隣のホークスのキャンプは、ファンも見やすいし、首脳陣も(ファーム選手も含めて)全選手をチェックできるようになっている。それだけハード(施設)が集結しているのだ。メニュー間の移動時に多目的な芝生広場(ファンが昼食をとったりしている)を通過するように動線が敷かれている。(ごく一部のメディアも、ひじょうに遠回しに報道していたのだが、なかなかそれが読み取られていないようだ・・・)