谷沢健一のニューアマチュアリズム

新ドメインに移行しました。

2008年の12の? ベイスターズ(その1)

2008-03-06 | プロ野球への独白
 沖縄の7球団目は宜野湾の横浜ベイスターズ。昨年は2軍の湘南シーレックスが、私たちに胸を貸してくれた。関東の強豪クラブの選抜チームと対戦してくれたのである。さかのぼれば、私がクラブ野球に関わった初めの時に、やはりシーレックスが相手をしてくれた。そして完敗した。クラブチームの一部の自惚れの強い選手の鼻をへし折るには、かっこうなのだ。
 「2軍でもこれだけの力があるんだ。自分の今の力を知って、努力を怠るな」ということを、いちいち言葉で言いたくないからである。野球は(おそらくどのスポーツも)体験が言葉を凌駕する。「一験」は百語に如かず、である。(ただし、様々な体験を試行錯誤しても求めるものが得られずに苦悩している時には、ほんの一語でも黄金のような言葉が「百験」を越えることがあるが。)ベイスターズ=シーレックス球団は、YBCのようなクラブチームのために、機会も知恵も道具も、いろいろなものごとを提供してくれる。
 さて、本家の1軍は、大矢監督の2年目である。昨年はセ・リーグの台風の目となって、Aクラス入りかと思えるほどだったが、途中で力尽き4位に終わった。じつは今年は期待できるのである。10年前も、1年目は5位だったが、2年目はヤクルトと優勝争いをして、惜しくも2位。5→2の飛躍が再現されれば……4→1、優勝だ!
 球場へ行くと、大矢監督が快く迎えてくれて、ベイスターズの話だけでなく、アマ野球の情報なども話題にのぼった。沖縄出身の選手で、アマ野球で活躍する場を探してる者を紹介しようか、とまで言ってくれた。(残念ながら実現しなかったが)。
 彼と私は同期である。ともに同一球団一筋に生きて、ずっと戦い続けた好敵手だった。たぶん、打者谷沢健一の欠点をもっともよく知っていた捕手だと思う。「プロ野球ニュース」でも、意見が合うことは少なく、けっこう議論になった。どちらも理屈好きで頑固だが、そんなことで恨みを抱くような下卑た人間でないから、気のおけない仲間だった。