谷沢健一のニューアマチュアリズム

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東北楽天の格言・箴言(その1)

2008-05-29 | プロ野球への独白
 セパ交流戦が始まった5月20日、東京中日スポーツ紙の仕事で仙台に行った。雨が上がり雲間に日が射す夕暮れ時、北国らしい湿った冷たい風が吹いていた。仙台駅の地下は広いショッピングモールが占めていて、地元の名産・名物並ぶ空間は、グルメでもない私でも時を忘却しそうになる。これまで仙台土産で贈って喜ばれたのは「笹かまぼこ」「ずんだ餅(枝豆を擦りつぶして塗した甘味の餅)」である。今回もそれらを選んだ。
 今年からクリネックスが命名権を得た球場は「Kスタジアム」と呼称が変わり、いっそうアミューズメントパークの色合いを濃くしていた。中日サイドのベンチ前で落ち合った小原記者を、球場横に新設された室内練習場の見学に誘った。
 練習場は一塁側スタンド後方にあり、3階建てで、球団オフィスも兼ねていた。ところが、警備員にあっさり拒否されてしまった。球団によっては、警備がすぐに広報やマネージャーや管理部へ連絡するのだが、楽天はそういうサービスはしない方針のようだった。
 小原氏は「せっかく見に来たのだから、広報に頼みましょう」と改めて連絡をとると、運良く球団広報の岩越亮氏が対応してくれ、室内練習場を見せてもらうことになった。
 そこは神宮の室内練習場に様々なオプションを加味したように、私には見えた。一通り拝見して礼を述べ、辞去しようとすると、岩越氏が「折角ですから他もご覧になりませんか」と勧めてくれて、2階フロアーの球団事務所へ赴くことになった。
 谷沢「球団職員が多いですね」
 岩越氏「広報・宣伝・営業・・・球団業務全般が機能しています。他球団と違うのは、球場使用権が楽天にありますので、その業務に優秀な人材を投入しています」
 岩越氏「谷沢さん、選手ロッカーはこちらです」
 小原氏「昨年、メディアへのリリース時には全館のお披露目がありましたが・・」
 岩越氏「じつは、ここまで案内するのはお二人が初めてだと思います」
 ロッカールームには、数人の選手が試合への準備をしていた。元中日の川岸強君が目に入ったので、「ヨォー元気でやってるか。期待してるぞ!」と声をかけると、照れくさそうな顔をして頭を下げてくれた。