信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

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絆づくり支援金選定委員会&脱炭素化事業に関する村民説明会&宇留賀区の花畑

2023年07月11日 | 生坂村の報告

 11日(火)は強い日差しが照り付けたので昼間は厳しい暑さが続きましたが、夕方には雨が降り涼しくなりました。

 午後1時30分からの「令和5年度 生坂村絆づくり支援金選定委員会」は、今年度3団体から3事業の申請があり、私を含め6名の委員が事業の選定を行いました。私の挨拶と事務局の説明から選定委員会が始まりました。

 最初の事業は、大日向区の申請で、事業名は「大日向神社整備事業」です。

 事業内容は、文政7年頃に建立された村指定の文化財「大日向神社」は、人々が信仰し、毎年祭典を行ってきた神社であり、大日向のシンボルであります。

 以前、120戸余りあった氏子も人口の減少に伴い、約3分の1に減少しました。人々が信仰し、毎年祭典を行ってきた神社でありますが、年月の経過とともに老朽して傷みが進んでいます。

 本年5月より、新型コロナウイルスについても感染症法上5類となり、今後は区での行事も通常通り開催されていくことが予想されます。

 本事業では、大日向神社の畳表の張り替えと地元住民が協働により周辺の草刈り・伐採作業を行い、地域行事での拠点となる施設やその周辺の環境整備を整え、区民が集う行事を通じて、地域の活性化に寄与します。

 次の事業は、生坂村農林水産物生産者組合の申請で、事業名は「いくさか農業 松本山雅FCとともに全緑登頂事業」です。

 事業内容は、

1、農産物販売促進イベントの開催

毎月1回、いくさかの郷にて村内農家による農産物の直売、村内特産品開発団体及び商工業者、喫茶山雅による特産品の販売を行う。

2、193カラットカードの配布

 特産品であるぶどうにちなんだ20種類のカー ドをいくさかの郷、やまなみ荘、高津屋森林公園の利用者及びアルウィンでの特産品購入者に配布する。

 次に、生坂村高津屋森林公園管理組合の申請で、事業名は「令和5年度高津屋森林公園周辺森林整備事業」です。

 事業内容は、昨年から、キャンプ場利用者に対する薪の販売も始まったため、今まで以上に薪を生産する予定です。道具や薪が増える一方、保管する場所が足りなくなってきているため、物置を増設し、より多くの資材等を安全に保管します。

 3事業の支援金要望額の総額は691,000円で、例年よりかなり少ない金額でした。

 私を含め6名の選定委員で、「公益性」「発展性」「協働性」「具体性」「有効性」「独自性」等を審査しまして、それぞれ4段階の評価を行い選定しました。
 選定後に審査会を行い、各団体に選定結果及び条件または意見等を付してご報告させていただきますので、それぞれ協働による取組で、地区の歴史伝承、農業振興、観光振興などに結び付けていただきたいと思います。

 午後7時からは、今年度最初の脱炭素事業に関する村民説明会を小立野区で開催させていただきました。

 出席者は男性12名、出席議員は字引議員、島議員、地区担当職員は赤羽、佐藤でした。

 私が下記の内容で挨拶をさせていただきました。

 皆さん、こんばんは。

 本日は、一日のお仕事などでお疲れのところ、「脱炭素事業に関する村民説明会」にご参加いただきありがとうございます。

 日頃はそれぞれの立場で村政運営に対して、ご理解とご協力をいただいていますことに感謝を申し上げる次第でございます。

 さて、昨今の地球温暖化に起因する異常気象により、世界各地で災害が激甚化、頻発化しており、気候変動は今や人類共通の課題となっております。

 地球温暖化は、化石燃料の大量消費により、大気中の温室効果ガス(主に二酸化炭素)が増加し、太陽光で暖められた地球の熱が、宇宙に逃げにくくなることが原因で起きております。

 このままでは、2100年頃には、長野県内も最大で 6.7℃の気温上昇が予測されており、この気候危機ともいえる非常事態を突破するキーワードが「2050カーボンニュートラル」であります。

 2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることで、世界各地における海面上昇や気象災害で、生命の危機に直面する人口を大きく減らすことができるとされております。

 そこで当村でも、昨年度「生坂村ゼロカーボン推進プロジェクト会議」を設置し、毎月会議を開催して、生坂村がゼロカーボンに向けてどの様に取り組むべきかなど、様々な検討協議を進めてまいりました。

 そういう中、昨年6月16日には「生坂村ゼロカーボンシティ宣言」を行い、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指すことを宣言いたしました。

 また、昨年7月には「地域脱炭素実現に向けた再エネの最大限導入のための計画づくり支援事業」に採択され、有識者で構成しました「生坂村脱炭素ロードマップ検討委員会」も立ち上げ、同時に検討協議を進めてまいりました。

 そして、生坂村脱炭素ロードマップを策定するためと、脱炭素先行地域づくり事業に申請するために、昨年12月に村民アンケートをお願いし、ゼロカーボンの検討内容につきましては、議会全員協議会、区長会議、ゼロカーボンフォーラム、ゼロカーボン文化講演会、各区の総会、広報いくさか等で報告や説明をしてまいりました。

 その結果、2月17日には環境省へ「脱炭素先行地域づくり事業」を申請し、2月末には「生坂村脱炭素ロードマップ」を策定したところでございます。

 そして、4月28日に第3回の脱炭素先行地域に選定されまして、6月7日には、その選定証を西村環境大臣から私が授与されたところでございます。

 また、議会6月定例会において、脱炭素先行地域づくり事業の調査、設計、普及啓発、執行事務費などを計上し、ご採択いただきまして、今回の村民説明会を開催する運びとなりました。

 この事業によりまして、ゼロカーボンに向けて積極的に取り組むことにより、生坂村の経済を活性化させるとともに、再生可能エネルギーの導入により、産業と雇用を創出し、村民の生活と地域のレジリエンスの向上を目指してまいります。

 併せて、引き続き、ゼロカーボンを活用した地域づくりと村民の皆さんへの脱炭素型ライフスタイルの定着を目指して、いくさか『創造の森』プロジェクトも進めてまいります。

 この説明会は、全戸に配布しました「つなぐ、まもる、めぐる生坂、サステナブル農山村モデルの構築を目指して」という冊子を中心に説明させていただきまして、皆さんの忌憚のないご意見、ご要望の把握に努め、これから具体的に詳細な設計等を作成するために、反映できる範囲で取り入れていきたいと考えております。

 そして、来年度から実施します計画等が具体的に作成できます来年の1月から2月にかけましても、この村民説明会を開催させていただきたいと思います。

 当事業は、村民の皆さんのご理解とご協力がなければ成し遂げることは困難でありますので、本日は、忌憚のないご意見、ご質問をお願いしまして挨拶とさせていただきます。

 続いて村づくり推進室長から、6月に全戸配布を行ったパンフレットにより、生坂村がゼロカーボンに取り組む理由、生坂村の現状、村の特徴、脱炭素で目指す将来像について説明を行いました。

 続いて、脱炭素先行地域づくり事業内容について、生坂村の地域エネルギー会社『株式会社 いくさかてらす』について説明し、生坂村と地域エネルギー会社との役割分担について説明を行いました。

 説明を受けて区民の皆さんの質問とその回答の概要は、

 太陽光発電を家にすでに設置しているがこの事業はどうなるかとの質問に対して、すでに設置している方については個別調査を行い、その結果により対応していくと回答しました。

 新たに電線を作るのかとの質問に対してPPT事業では現在の電線を使用していく予定と回答しました。

 設置して対応年数が過ぎた場合の対応についての質問に対して、エネルギー会社では次回の改修も計画して資金計画を立てており、経過年数後の対応についてもエネルギー会社で対応していくと説明しました。

 太陽光発電で計画している発電量についての質問に対して、年間6,279,659kWhと回答しました。

 小水力発電はどこで行うかとの質問に対し、マイクログリットについて説明し、設置する箇所は東京電力生坂発電所の維持放流水を利用して行うと説明しました。

 村内の年間電力使用量についての質問に対して、最大使用月は1月で約650,000kWhで最少が6月の約360,000kWhと説明しました。

 少子高齢化により人口減少が進んでいるが設置しても人が住まなくなったらどうするのかとの質問に対して、脱炭素先行地域づくり事業を実施する事により、ゼロカーボンに向けての取り組みを発信して、生坂村をアピールしていくことにより住んでみたいという人を増やしていたいと考えている。人が住まなくなった家屋についても空き家対策と合わせて移住者を呼び込んでいきたい。

 自己負担はあるかとの質問に対して、PPT事業については自己負担はないと回答しました。

主な意見としては、

・冬場の発電(特に降雪時)についてしっかり研究してほしい。

・実施するなら小立野から行ってほしい。

・水利組合の水利費がかかっているので、このことに対応してほしい。

・水田の揚水した水を利用できないか?

・ゼロカーボンの大義については反対しない。加入していくのは個人なので契約内容やメリット、契約の組み合わせについて、また、現在の電気料と将来の電気料について比較して示してほしい。

・創造の森、ペレットストーブ等の材料は間に合うか、木材の量を確保できるか調査して、経営が成り立つように行ってほしい。また、安曇野市の天平の森の薪ボイラーについても調査してほしい。

 小立野区の皆さんには、多くの忌憚のないご質問やご意見、貴重なご提言等をいただきありがとうございました。今後詳細に調査設計等を行い、来年当初の説明会には、より具体的に説明し、ご納得いただけますように取り組んでまいりますので、引き続きのご理解とご協力をお願いいたします。

▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、宇留賀区の花畑の風景を地上と上空から撮影しました。今年も山清路の郷資料館の近くに素敵な花畑を造っていただきました。

宇留賀区花畑の風景

今年度で15年目になります「地域ぐるみで村じゅう花ざかり」事業の花畑・花壇の写真を、今年度も私がFacebook、Twitter、Instagram、Line、YouTube、Blogで発信しています。

 区民の皆さんには維持管理が大変ですが、引き続き花達が美しく咲き続けられるために、花摘み、水くれ、草取りなどをよろしくお願いいたします。

 その他生坂村では、保育園でブルーベリー狩り、小学校でプール(2.5.6年)、3班の皆さんの元気塾などが行われました。



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