信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

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日岐区の脱炭素事業に関する村民説明会

2023年07月20日 | 生坂村の報告

 7月20日(木)午後7時からは日岐区において、脱炭素事業に関する村民説明会を開催しました。

 出席者は、男11名、女2名、地区担当職員は真島、日岐、鈴木、腰原、村議会議員は、太田議長、島議員でした。

 私の挨拶の後、村づくり推進室長から、6月に全戸配布を行ったパンフレットにより、生坂村がゼロカーボンに取り組む理由、生坂村の現状、村の特徴、脱炭素で目指す将来像について説明を行いました。

 続いて、脱炭素先行地域づくり事業内容について、生坂村の地域エネルギー会社『株式会社 いくさかてらす』について説明し、生坂村と地域エネルギー会社との役割分担について説明を行いました。

 その説明に対してのご質問やご意見、ご要望の概要については、

 説明をした事業は環境省から内定という状況かとの質問に対して、脱炭素先行地域事業については、現在補助申請を行っており交付決定されれば今年度から事業を進めて行くと回答しました。

 他の地域で出た質問内容について教えてほしいと意見があり、他の地区で出た内容については公表していく予定で、事業の問い合わせセンターについても設置していく予定と回答しました。

 身近にかかわる点で電気料等についてはどうかとの質問に対して、現在の計画段階では電気料金は1割から2割安くなるように予定している。設置した後の更新についてもエネルギー会社で行っていくと回答しました。

 事業費に対して削減効果が少ない感じがするがどうかとの質問に対して、示している資料の表については、今回の事業を行わなくてもゼロカーボンに向けてはかなりの事業費が掛かるので、先行地域として取り組むことで多くの交付金がいただけるので進めたいと回答しました。

 エネルギー会社に利益が出た時は村に還元されるかとの質問に対して、利益については各施設の対応年数後の更新について対応していく様に積み立てていくと回答しました。

 太陽光パネルの返還効率をどう考えているかとの質問に対して、2030年までに民生部門の排出量ゼロを目指している。このことを達成するために各事業を計画していると回答しました。

 60億の予算を消化していくのに専門のプロジェクトチームを立ち上げるかとの質問に対して、まずは外部の有識者とかコンサルに委託して詳細な計画を策定していく。また、来年度から設置工事が始まっていくが、エネルギー会社で社員を雇用するように考えている。人員については今年度調査して検討していくと回答しました。

 エネルギー会社のヒッタイショウとエコロミはどんな会社かとの質問に対して、ヒッタイショウは村で起業した企画等を行っていく会社で、エコロミは脱炭素先行地域の計画を立てた会社と回答しました。

 創造の森はどんな計画かとの質問に対して、自然エネルギーを利用し高断熱の省エネ技術を駆使したオフグリットハウスを建設するように計画している。また、オフグリットハウス他の整備は今後計画していくと回答しました。

 松本山雅はどんなことをするのかとの質問に対して、実施していく事業について、山雅のサポーター等に発信していく様に取り組むことを計画している。また、山雅の広報力により行っている事業や脱炭素の必要性を発信していただくように計画している。

 風力発電や太陽光以外で農地を利用した発電は検討しなかったかとの質問に対して 風力についても検討したが実用には適さなかった。また、他の発電方法も村内のポテンシャルを調査して検討したが現在の計画になったと回答しました。

 オフサイトに太陽光パネルを設置する際に支障になる木を伐採していくかとの質問に対して、設置場所を地区で検討して決まった場所については設置できるように木なども伐採して対応すると回答しました。

 民家を貸したり、土地を貸した人のメリットはあるかとの質問に対して、民家や土地を貸して人に対しては電気料金に差をつけていくように計画していると回答しました。

 現時点で設置する場所は決まっているかとの質問に対して、今後調査や地区と検討して設置していくと回答しました。

 太陽光パネルを設置する場合は病気等への影響を確認して設置してほしいとの意見に対して、設置する際は十分確認して対応していくと回答しました。

 太陽光パネルを設置する際は日照条件を考慮しているのかとの質問に対して、設置場所は地区と協議し日照条件も考慮して決めていくと回答しました。

 設置工事を実施する民家について家庭の状況を確認して行っていくのかとの質問に対して、工事は来年度から始めていく。今年度に家庭の状況も調査して、同意いただける人を確認していく。契約は15年間を予定していると回答しました。

 設置した太陽光パネルや蓄電池は買い取ることができるかとの質問に対して 国の補助金で設置していくので補助基準を調査して対応すると回答しました。

 この事業の実施状況をその都度村民に説明して欲しいとの意見に対して、事業の方向性が出た段階で示していく。示し方についても検討して対応していく。また、今年度の1月か2月に説明会を実施していくと回答しました。

 小水力発電の見通しはとの質問に対して現在東京電力と調整をしている段階と回答しました。

その他の意見については、

・太陽光でお湯を沸かすことを検討してほしい。太陽光パネルは海外の材料を使わないようにし、バスをEV化ではなくバイオ燃料とか、使った油等を再生したら良いなと考えている。

・村民に利益が還元できるように考えてほしい。

 私は村長になって4機16年間で、村民の皆さんのご理解とご協力をいただき、基金つまり貯金を約13億円殖やし、起債つまり借金を約20億円減らしました。

 しかしその間、人口減少・少子高齢化には歯止めが掛からず、最重要課題となっている中、当事業によって村内経済の活性化と産業と雇用を創出し、村民の生活と地域のレジリエンスの向上を目指し、子どもや孫の代まで安全安心に暮らしていかれる持続可能な生坂村を構築してまいります。

 日岐区の皆さんには、多くの忌憚のないご質問やご意見、建設的なご提言をいただきありがとうございました。なるべく多くの意見等を反映して計画を作成し、来年1月から2月の説明会には、より具体的にお示しできるように取り組んでまいりますので、引き続きのご理解とご協力をお願いいたします。



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