信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

ゼロカーボン推進プロジェクト会議&生坂農業未来創りプロジェクト会議&草尾上野ぶどう畑上空からの風景

2023年07月27日 | 生坂村の会議

 27日(木)は真夏の強い日差しが降り注ぎ、むせ返るような厳しい暑さになりました。

 午前10時からは第4回生坂村ゼロカーボン推進プロジェクト会議を行いました。最初に私から、24日(月)には上伊那方面にペレット工場などの視察に行かれましたが、木質バイオの活用は森林整備を兼ねて実施したいと考えており、視察先はかなり大規模であり、当村が取り組むには課題もあるようですので、今後皆さんで検討協議していきたいと考えます。

 昨日で脱炭素事業に関する村民説明会は6地区が終了し、多くの意見や要望をいただいておりますが、心配されている意見は同様な内容でして、その我々の回答により納得されていると感じていますが、更に検討協議をしていく案件も多く、今年中に方向性を出して来年当初には説明会を開催しなければなりませんから、当会議で時間的にタイトではありますが、しっかり検討協議をお願いいたします。

 次に、脱炭素先行地域事業の調査、設計等の委託業務は一般の公募型で行い、8月2日にプロポーザル診査により業者を決定させていただきますが、業者決定後は速やかに各案件に対し、当会議で詳細に具体的に計画を協議してまいりたいと思いますので、引き続きのご理解とご協力をよろしくお願いいたしますなどと挨拶をさせていただきました。

 村づくり推進室からの報告事項として、

・地域エネルギー会社の設立について、7月12日(水)に法務局に届出をし、名称は「株式会社いくさかてらす」であり、定款にあります通りの内容で運営していくとの報告がありました。

(1)上伊那森林組合木質バイオマスエネルギー工場及び株式会社DLDの視察について

 脱炭素先行地域事業に伴う木質バイオマスの活用による当村の事業構築に向けて、県内での先進事例として、上伊那森林組合のバイオマスエネルギー工場の視察見学を実施しました。また、周辺施設として、薪ストー ブ関連の販売サー ビス等を行う株式会社DLDを併せて見学したとのことでした。

・上伊那森林組合のバイオマスエネルギー工場は、設備によるペレット生産能力は、1 t/h で、1日約17時間、365日稼動で、従業員11名の交代制で対応しています。

・上伊那の木質ペレット「ピュア1号」は、上質なペレット材(品質規格 A) として、生産されています。

・ペレット材の樹種は、ヒノキ、スギが一般的であるが、「ピュア1号」は事例が少ないカラマとアカマツを使用しています。

・伊那市での、普及支援として、毎年、公共施設20台の設置入替と他に設置補助が、ペレットストー ブ購入補助(2/3 、上限42万円)、薪ストー ブ購入補助(2/3 、上限30万円)、ペレットボイラー購入補助(2 /3 、上限:住宅 200万円、事業所300万円)となっています。

○視察された方々の意見とそれに関しての意見等の概要は

・スケールが大きく質も良いので、山の整備とペレット化の運営や経営を脱炭素化のために、木質バイオを活用するには、検討調査が必要で、どの様に生坂モデルを構築するか。

・熱意を持って取り組まれていて、同じ規模は難しいと感じたので、皆さんで検討していきたい。

・上伊那森林組合は、日本有数のペレット工場であり、生坂モデルを構築するには、計画の同規模程度のペレット工場を参考にして検討したい。

・上伊那森林組合は、軌道になるまで大変苦労したとのことで、今後行っていく事業の中で、森林整備をどうするかなど村としてのスタンスを決めて調査し、採算が取れるには、薪の宅配も選択肢として検討したい。。

・規模が大きくて凄いことであり、軌道に乗るまで10年程掛かったとのことで、機械等の準備ができればペレットができるものではなく、伊那地域ではペレットストーブの導入が少なく、全国に販路を広げて品質と販売に特化した工場であり、森林整備を主に考えてペレット工場を運営していくために、山の整備と脱炭素として山の状況を調査して検討するべきである。

・ペレットストーブの補助は、伊那市の中で普及しているか、またどうして普及しないかの理由を調べていただきたい。

・森林整備やぶどうの剪定枝を使えるかなど、当村が計画している規模のペレット工場を参考にして、どうしたら経営が成り立つか、森林整備を費用が必要ならどの位かなど、具体的になるべく早く詰めていくことが必要である。

(2)脱炭素事業に関する村民説明会について

前半5地区の内容について、事業に至った経緯、次回の説明会に向けての検討、参加されていない方がいるので、8月25日(金)の全戸配布でアンケートを配布したいこと、脱炭素のアンケートだけでなく、各部署の課題等についても意向調査を行いたいことなどの説明を受けました。 

 前半5地区の意見、要望等の内容は下記の資料で説明してもらいました。

(3)生坂村脱炭素先行地域事業計画作成、設備設計等委託業務公募型プロポーザルの

実施について

 8月2日(水)にプロポーザルを行い、事務事業、調査、設計などの審査を行い、業者を決定し、脱炭素先行地域づくり事業の交付決定日以降に、臨時議会をお願いし、契約をすることになるとの説明がありました。

 その後、業者が決まったら、当会議に今後の諸々のスケジュールを示していただき、夏場の電気料等を調べるなど動かなければならない点、すべての案件の方向性は年内に決めることは難しいので、2年間掛けてなどスケジュールを決めていきたいことなど様々な検討協議をしました。

 午後1時30分からは生坂農業未来創りプロジェクト会議を開催しました。

 最初に私から、まずは道の駅いくさかの郷の協議を今回もお願いする訳ですが、6月末の生活応援商品券の配布、また7月20日には生坂マル得商品券スーパープレミアムの発売もあり、それから特に6月3日の全国放送の放映などによりまして、お陰様で直売所もかあさん家も売り上げが前年度より良い状況が続いております。

引き続き村民の皆様からご利用いただき、村外からのお客様も増えており、良い傾向と思っております。また、8月からはハウス葡萄の出荷も始まりますし、8月終わりから9月にかけてイクサカラットのぶどうが大変多く出荷され、多くのお客様にいくさかの郷をご利用いただく時期となります。これから10月頃までは、いくさかの郷は大変忙しい時期となりますので、ここにいる皆さんにもご協力をいただきながらしっかり運営をしていきたいと思います。

 それからもう一点は、前回の会議でも上野ぶどう畑での利用権設定の件でして、法律が変わり相続登記をしないと来年度から罰金10万円以下というような事になります。こちらの方は担当の税務係長から説明をしていただきますが、不在地主関係の相続登記が大変ではと考えております。小舟地区も農地中間管理機構をお願いするに当たって、相続登記をしていなかった3,4名の方が急遽相続登記をして、農地中間管理機構を通して鳥原さん達に今耕作をしていただいて農地が荒れずに済んでいるというような状況でございます。

 こういう地区は当村の中に何地区もあると思いますので、農地中間管理機構を使って耕作をしていただくことも、祖先からいただいた田畑を維持管理していく上では重要と考えていますので、この生坂農業未来づくりプロジェクト会議でも検討をしていかなければと思いますので引き続き皆さんから忌憚のないご意見をいただきますようにお願いしますなどのあいさつとさせていただきました。

協議事項

1) 道の駅いくさかの郷について

 5月の収支については歳入が5,509,488円で、歳出が5,078,040円となり431,448円の黒字になり、5月の利益面についても昨年度より改善している。利益構造の見直しを行い、ロスも減っているために黒字幅が伸びたと説明がありました。

 6月・7月(途中経過)農林水産物直売所販売実績について、6月の売り上げは5,859,246円で、前年度対比106.6%、集客数が5,807人で前年度対比101.8%となり昨年度を上回った。

 商品券の売り上げは配布時期の影響で少なかったが、全体の売り上げが伸びて補った。多くの農産物を出していただき、仕入れも工夫した結果ではないか。

 7月の途中経過は、今日までのトータルで売り上げ客数を上回っている。6月末に交付された生活応援商品券の売り上げも昨年を上回っている。30日の土用の丑の日について、鰻販売収入が見込まれる。また、ごみの袋の値上げが広報されたことにより売り上げが伸びている。

 ハウスぶどうの販売は今週の土曜日からを予定していると説明がありました。

 8月の営業カレンダーについて6日(日)にかあさん家七夕まつり、19日(土)に特産市を行うこと、14日(月)に営業し16日(水)を定休日にすると説明がありました。

 かあさん家の実績については、食堂売上が 1,415,672円、おやき売上が1,883,050円、直売場売上が1,850,315円で昨年度6月の売上を上回った。

 おやきの売上が特に伸び、購入の個数制限もあり、7月の25日まで来店者が210バーセントと伸びている。

 これは、6月3日のテレビ放映の影響で宣伝効果となり売り上げが伸びた。

 この間、整理券についての苦情があったが店長と協議して対応したと説明がありました。

○この説明に対して

・生産者組合からの出荷はどのようなものが増えているかと質問があり、生産者組合の出荷では夏野菜が多く出てきていると説明がありました。

・おやきの機械化の検討はどうなっているかとの質問に、次回までに対応していくと説明がありました。

○意見として

このようにおやきが売れている時の状況を分析して、マーケティング戦略を検討していけばどうかという意見がありました。

意見に対して、機械化も検討して行かなければいけないが、おやきを作る人は手作りに対してのこだわりもある。現在は人員も増やし増産するように取り組んでいると説明がありました。

お饅頭について、いろは堂は機械化しているので研究を行っていくようにと意見がありました。

2) 相続登記申請の義務化について

 住民課の税務係長から、相続登記申請の義務化について説明を行いました。

内容は不動産登記制度の見直しにより相続登記申請が義務化され、令和6年4月1日から施行され、相続によって不動産を取得した相続人はその所有権を日から3年以内に相続登記を申請しなければならないことになる。このことに正当な理由がないのに義務違反した場合、10万円以下の過料の適用対象となる。また、相続土地国庫帰属制度について、民法のルールの見直し等について資料により説明がありました。

○説明に対して

・相続放棄を行うとどうなるかと質問があり、財産管理人を立て対応し国に帰属するようになると説明しました。

・村へ移管することはできないかと質問があり、村ではその様な土地を受け始めると前例になり増えていく事が懸念されるので対応していないと回答しました。

その他として、JA松本ハイランド生坂明科支所地域農業振興について、JA松本ハイランド生坂支所営農関連スケジュールとして、7月27日(木)川手地区水稲共同育苗施設利用組合実績検討会から始まり、9月4日(月)米出荷及び集荷開始までの日程及びぶどう部会川手支部のスケジュール、山清路Ⓡぶどうファンクラブのスケジュールについて説明がありました。

○質問として

・現在のぶどうの出来はとの質問に対して、現在までの生育は良い状況と説明がありました。

・山清路Ⓡぶどうファンクラブの運営について質問があり、いろんな意見を聞いて改善していくと説明がありました。

▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、草尾上野ぶどう畑の高台に行き、朝日が朝霧の中から差してきた上空からの風景を撮影しました。

草尾上野ぶどう畑上空からの風景

 その他生坂村では、保育園でB&Gプール(以)、なのはなで水遊びweek(~8/4)、こども水泳教室、陶芸教室、水田現地確認、令和4年度決算審査・例月出納検査、民生児童委員定例会、いくさかの郷へのぶどう出荷に係る打合せ会議などが行われました。



最新の画像もっと見る