信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

令和6年度 村政懇談会及び脱炭素事業に関する村民説明会(上生坂区)

2024年07月04日 | 生坂村の懇談会
 7月4日(木)午後7時から下生坂区において「令和6年度村政懇談会及び脱炭素事業に関する村民説明会」を開催しました。

 説明者は、村長、副村長、教育長、総務課長、健康福祉課長、住民課長、振興課長、教育次長、村づくり推進室長、水越 地区担当職員 吉川係長、石井
保育園 宮坂保育士、川上保育士 矢口保育士

 出席者は、区民 男性17名、女性4名、村議会議員 望月議員、島議員
脱炭素に関する村民説明会は、上記に加え(株)エコロミ 小峯社長、平林建設(株)平林専務、合同会社 ヒッタイショ 斎藤代表 

 村政懇談会の主な意見及び質問とその回答の概要について
・防災行政無線がアナログからデジタルに変わる事でどう変化するのかと質問があり、防災行政無線の電波が、国の方針でアナログからデジタルに変える事になり、その事により特に変わる事はないが、デジタル電波は飛びが悪くなるといわれているので、聞き取りにくい事がないように調整をしている。今年度と来年度において工事を実施していく。電波が直線的に発信するのでその特性を生かせるように対応していきたいと説明しました。

・消防団の機能別団員制度でどんな方を団員対象としているのか。また現在機能別団員は何人いるのか質問があり、消防団員が勤務等で村外にいる団員が多い為、日中の火事のような状況に対応できるように、役場職員や日中村内にいる退職した団員により組織している。現在の団員数は8名となっている。定数は10名となっているので定数まで増やしていきたい。活動服、報酬等も対応していると説明しました。

・UIJターン就業・創業移住支援事業の対象者は東京圏だけかと質問があり、 村独自の支援金ではなく国・県が制度設計した事業で、東京都市圏と限られていると説明しました。その後に東京圏だけでなく他の地方も対象になるように要望して欲しいと意見がありました。

・公用車EV化で充電器が12台も必要なのか、また急速充電機も考慮したらどうかと質問があり、普通充電器で予算的に12台を予定しているが、充電時間が長いため、充電時間を考慮し、急速充電器の設置も考えて台数を設定していきたいと説明しました。

脱炭素事業に関する村民説明会
村づくり推進室長から資料に基づき、(株)いくさかてらすについて、契約プランについて、各料金について、料金シミュレーションについて、(株)いくさかてらすPPA電力販売事業収支について説明をしました。

脱炭素事業に関する村民説明会の主な意見及び質問とその回答の概要について
・発電量が何キロのパネルを設置するのか。また家庭ごとで違うのか質問があり、設置パネル数は18枚で1枚7.8kWhが上限になっている。家屋の状況により異なると説明しました。
・パネルの大きなについて質問があり、1枚1.7m×1.1mくらいと説明しました。
・小舟の集会場の太陽光パネル設置枚数について質問があり、小舟集会所は避難状所でもあり防災の観点から多めにして32枚設置している。またV2Hも設置して車から受電できるように計画していると説明しました。

・家の状況で太陽光パネルが18枚設置できない家庭の対応と、家屋の屋根の状況や耐震化しておらず設置できない家庭の対応について質問があり、太陽光パネルの設置を希望する家庭には調査に入り、設置個所の状況を確認していく。また、その結果で設置できなければ倉庫や車庫及び家屋周辺の空き地等への設置を検討して希望者と相談していくと説明しました。
・太陽光パネル1枚の重さについて質問があり、1枚の重さはおおむね20キロと説明しました。

・太陽光パネル1枚の発電量が7kWhとすると、モデルケースと比較して、発電量が使用電力に対して足りないのではないか質問があり、太陽光パネル1枚で7kWh出力のパネルは1日当たり25kWh発電する様になる。また、夏の天気が良い日は40kWh発電するようになる。しかし雨の日は発電量が少なくなるが平均すると1枚で25kWh程度となり、1カ月にすると750kWhとなりますので、余った分は蓄電池に貯まって夜間使用でき自給率を高めていく事になります。

・電力を売電するのはいつ頃になるのか質問があり、経済産業省から売電の登録許可を取得して、売電が始まるのは概ね来年の1月位になると説明しました。

・木質バイオマスの薪ストーブについてメーカー指定はあるかと質問があり、薪ストーブのメーカー指定はないが指定業者取付工事を行っていくようになると説明しました。
・太陽光パネルを設置するときに切った枝についてはどう対応していくか質問があり、今年度やまなみ荘のボイラーを木質チップボイラーにして設置していく。そのためのチップを作る事を村内事業所に依頼するので、伐採した木を運び込む指定場所を設けるよう計画していると説明しました。

・河川内の木が大きくなっているのでそれを有効活用できないか質問があり、河川内の木の伐採について、上生坂地区の犀川の管理は松本建設事務所で行っているので要望していきたいと説明しました。

・(株)いくさかてらすの解約金について、長期に使った場合は解約金をいらなくすればどうかと意見があり、国の補助を活用しているため償却年数に合わせて契約年数を設定し、色々なプランを用意した。やむを得ない場合も違約金は発生すると説明しました。

・計画期間を更新する場合はどうなるか質問があり、契約期間が過ぎると後は契約を更新して頂くようになる。また長年使った方は料金等を割り引けないか検討していきたいと説明しました。

・太陽光パネルの発電効率はどのくらい落ちるのか。また、蓄電池はどうか質問があり、太陽光パネルは毎年0.5%程度発電量が落ちていくので20年後は90%の発電となる。蓄電池はリチームイオン電池を使用しており15年経過時で85%位となると説明しました。

・家庭毎の電力使用開始はどのような方法で行っていくか。昨年度調査し意思表示を頂いた家庭から随時行っていくようになる。その家庭には工事事業者及び(株)いくさかてらすの社員が説明に伺い売電契約を結んで頂き進めて行くと説明しました。

・電気料について(株)いくさかてらすで示した1kWhごとの料金は高いような気がするがどうなのかと質問があり、他の電力会社は、使用した電気料金に燃料調整費、再エネ賦課金を上乗せしていくようになっている。(株)いくさかてらすの示した料金プランには燃料調整費、再エネ賦課金が含まれた料金になっていると説明しました。

・加入世帯365世帯を目標にしていると思うが、達成できるのか質問があり、365世帯の内シミュレーションでは太陽光を設置しないで売電契約を行って頂く過程が65軒想定している。残り300世帯のうち、昨年度調査を行った世帯が6割となっている。これから説明を行っていく中で、家屋の敷地内で倉庫、車庫、空いた敷地など設置できる個所を検討していただき、太陽光パネルを設置していく家庭を増やしていきたいと説明しました。

 最後に私から、お疲れのところを忌憚のないご質問、ご意見を頂戴しましてありがとうございました。令和6年度も3ヶ月が過ぎました。脱炭素先行地域づくり事業はまだ4年以上もございます。その中で多くの村民の皆さんにご契約を頂ければ、それだけゼロカーボンに向けて、早めに生坂村は達成できますし、(株)いくさかてらすも経営が順調になっていく訳でございます。
 多くの村民の皆さんにご理解とご協力を頂くために、これら説明会で多くの疑問などを解消して頂いて、再生可能エネルギーで日常の電気をまかなう事は脱酸素につながるという事もご理解頂けると思います。

 また、今年度から省エネエアコン等の更新、木質バイオマスストーブの導入補助も行っていますし、予算もたくさん残っております。どんどんと申請をして頂き、それらを導入して頂く事によって、また脱炭素につながりますので、よろしくお願いしたいと思います。
 その他にも村の各種事業も順調に遂行しているところですので、皆様方から何かございましたら、何なりと担当部署や脱炭素関係の問い合わせ先にご質問を頂ければと思います。皆さんのご意見を拝聴しながら、良い建設的な意見は反映させて頂きたいと思いますので、引き続き村民の皆さんのご理解とご協力をお願い申し上げ、御礼の挨拶とさせていただきました。


「地域ぐるみでむらじゅう花ざかり」事業の日岐区の花畑の風景&大町ダム等再編事業促進期成同盟会総会

2024年07月04日 | 生坂村の報告
 7月4日(木)は日差しが届いたり曇ったりで変わりやすい空でしたが、昼間は厳しい暑さになりました。

△▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、日岐区の素敵な花畑の風景を地上と上空から撮影しました。
地域ぐるみでむらじゅう花ざかり」事業の日岐区の花畑の風景


 今年度もいつもの畑に黒マルチを敷き詰めて、草が出ないようにして花畑を造っていただきました。


 今年度で16年目になります「地域ぐるみで村じゅう花ざかり」事業の花畑・花壇の写真を、今年度も私がFacebook、Twitter、Instagram、Line、YouTube、Blogで発信しています。


 日岐区の皆さんには維持管理が大変ですが、引き続き花達が美しく咲き続けられるために、草取り、花摘み、水くれなどをよろしくお願いいたします。


 午前10時から、大北農協会館アプロードにおいて、大町市・長野市・安曇野市・池田町・松川村・生坂村が構成団体として、大町市建設水道部建設課が事務局を務めていただき、大町ダム等再編事業促進期成同盟会総会が、副会長の太田安曇野市長の開会のことばで始まりました。

 会長の牛越大町市長が、信濃川水系の最上流域に位置する高瀬川は、北アルプスを代表する槍ヶ岳に源を発し、豊富な水量は流域の地域社会・経済に様々な恩恵を与えてまいりましたが、近年の気候変動などの影響により、台風の大型化や線状降水帯の発生など各地で災害が多発しており、今後も当地域をはじめ下流域におきましても、これまで以上に自然災害の発生が懸念されており、今般、高瀬川、犀川、信濃川における洪水被害を防止・軽減するため、洪水調節機能を確保するため「大町ダム等再編事業」が着実に進められ、高瀬川及び下流全域の住民が安心して安全に生活できますよう、さらに事業が加速することを期待しておりますなどの挨拶をされました。


 来賓の杉尾秀哉参議院議員、羽田参議院議員、西沢県議会議員から、令和元年東日本台風の豪雨災害により、千曲川の長野市穂保地区の堤防決壊をはじめ、各所で越水等による浸水被害などで改めて洪水の恐ろしさを感じ、早期の復旧・復興に努めていくこと、下流域の生坂村下生野地区で築堤工事の起工式があり、上下流のバランスを考慮して整備が進められていること、甚大な豪雨災害が常態化している状況下、当事業による治水対策、利水対策の重要性の発信、下流域の安全安心な生活を守ることなど、それぞれの立場で当事業の推進を支援してまいりますなどの祝辞を述べられました。



 千曲川河川事務所 浅見所長と、長野県建設部新田部長が、東日本台風の甚大な被害に見舞われたことを教訓に、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトにより、流域内の関係機関が連携して河川整備によるハード対策と地域等関係機関の連携によるソフト対策を一体的かつ緊急的に進める「流域治水」を行うこと、大町ダム等再編事業は、令和2年度に建設段階への移行し、今年度から、3ダム連携操作に必要な管理設備を完成させ、土砂対策設備の土砂輸送用トンネル工事に着手すること、今後も防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策後も「国土強靱化実施中期計画」により着実に工事が進むように皆様のご支援をお願いしますなどと挨拶をされました。


 牛越大町市長が議長を務められ、令和5年度事業報告・収入支出決算、令和6年度事業計画(案)・収入支出予算(案)・要望書(案)が原案の通り承認され、役員改選は、事務局案により全員再任されました。


 その後、千曲川河川事務所から、大町ダム等再編事業の位置図、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトー主要の対策ロードマップ、大町ダム等再編事業の内容(洪水調節)、洪水調節方法の変更―新たな操作運用をR7年度より実施、大町ダム等再編事業 新たな操作の効果(試算)、大町ダム等再編事業の内容(土砂対策)、大町ダム等再編事業の事業工程(予定)、土砂輸送用トンネル工事についてなどの説明をしていただきました。


 最後に、牛越大町市長から、総会で決議された「既存ダムの有効活用により洪水調節機能を確保、強化する本事業の積極的かつ速やかな推進を図ること」「迅速かつ着実な整備促進のため、令和7年度予算編成におけるダム事業予算の確実な確保を図ること」の要望書を、国・県・関係機関の来賓の皆様にお渡ししました。

 最後に理事の私から、提出した議案を原案通りお認めいただき御礼を申し上げ、今後も関係の皆様のお力添えにより当事業が順調に推進しますことをお願いするなどの閉会のことばを申し上げ総会は終了しました。

 その後、現地視察会として、大町ダム等再編土砂輸送用トンネル工事の篭川右岸にある工事用資機材を置くストックヤードに行き説明を伺いました。


 受注者の前田・安藤ハザマ特定建設工事共同企業体の方から、今月中旬ごろにヤード内の坑口から高瀬ダムに向かって掘削を始め、最初の約200m発破で掘り進め、来年1月ごろから岩盤を圧砕する大型機械を使い、2028年2月末ごろに貫通させる予定などの概要の説明を受けました。



 その他生坂村では、小学校で児童会・イクサカラットリンタイム(全校)、中学校で高津屋宿泊合宿(1,3年)・職場体験学習(2年)・進路学習(3年)、健康応援隊in宇留賀、地区担当職員会議、村政懇談会及び脱炭素事業に関する村民説明会などが行われました。