信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

長野県町村会役員会&現地視察&万平集落上空からの風景

2023年05月09日 | 私の活動報告

 9日(火)は清々しい初夏の日差しが届き、昼間はぐっと気温が上がって過ごしやすい体感でした。

 午後0時50分からの長野県町村会5月役員会は、協議事項として、臨時総会の提出議題として、日程及び役割分担、役員の推薦、決議について、10月役員会(先進地視察)の日程について、6月役員会について、報告事項として第25回「県と市町村との協議の場」について、政務調査部会の所属指定について説明を受け協議しました。

 役員会終了後は、野沢温泉村の富井村長、丸山副村長、岸総務課長、河野係長の皆さんから野沢温泉村の現地視察のご対応をいただきました。

 最初に、野沢温泉村の四季折々の自然、生活、温泉、スキー、お祭り、行事、施設等々の紹介ビデオを見せていただきました。

 次にスキー場等の説明を受けた後、標高差122mを一気に滑り降りる「ジップライン」を体験しました。

 ジップ・スカイライドは、スタート時はスリルを感じ、その後に爽快感を楽しめて、壮大なスケールを体感でき、専用のハーネスは簡単に装着できるシート型で、初心者も手軽に挑戦できると思いました。

 全長は652mのケーブルを最大時速70kmで滑降ができ、野沢温泉の大自然の中でさわやかな風を全身に浴びて最高でした。

 続いて、教会のような外観の日本スキー博物館は典型的なヨーロッパの山小屋風の建物に囲まれていました。

 博物館は、スキーの辿った変遷について詳細な内容を展示されていました。

 展示はふたつのフロアになっていて、アジアのいくつかの地域の古いスキー道具を眺めたり、スキーの発展や服装の変化について学べました。

 ポスターや地元の才能ある選手たちが冬季オリンピックで獲得したメダルなど多数の記念品を見たりすることができ、高松宮殿下が所有されていたスキー板の実物も展示されているなど、日本スキー博物館は、日本や世界におけるスキーの歴史を知るには間違いなく最適な場所だと思いました。

 次に、野沢温泉蒸留所に行きました。当蒸留所は2022年12月15日、地元産の食材やボタニカルを使用した少量生産のシングルモルトウイスキーとクラフトジンを製造するために開業しました。

 野沢温泉蒸留所が位置するのは村の中心部で、野沢温泉村のアイコン的存在の大湯温泉から徒歩わずか数分の場所で、元々は野菜や食材を缶詰にして保存し、村を支えていた歴史的な工場を改装して誕生しました。

 ギフトショップとクラフトバーを備える施設では蒸留所ツアーやテイスティング、マスタークラスなどの体験サービスも提供していました。

 野沢温泉蒸留所がつくり出すのは、野沢温泉村の清らかな山水、地元の植物、原材料を使ったクラフトスピリッツで、下記の異なる風味を持つクラフトジン(御社HPより)を毎年5万本生産する予定とのことでした。

NOZAWA GIN

爽やかな味わいが特徴のシグネチャードライジン。森の中を歩いているような香ばしい香りと爽やかな味わいが特徴。ジュニパーベリー、杉、レモンが深い後味をもたらします。ストレートまたはソーダ割りがおすすめ。

CLASSIC DRY GIN

大胆なスタイルのクラシックドライジン。パンチの効いた柑橘系の香りに、ピリッと感じる山椒の香りが加わり、マティーニやジンベースのカクテルに最適。

IWAI GIN

野沢温泉村の実りの季節を祝うIWAI GIN。すもも、桜の葉、林檎の木の繊細なフレーバーで、フルーティーでフローラルなジンに仕上がりました。トニックと一緒にどうぞ。

SHISO GIN

フルーティーとハーバルのフュージョン。色鮮やかなSHISO GINは、地元産の赤紫蘇の優しい甘みで、様々なカクテルが楽しめる飲みやすいジンに。

 続いて、野沢温泉陶磁器ギャラリーに伺いました。当ギャラリーは、野沢温泉村の地域医療に心血を注いだ故大口秀利医師が開設した旧大口内科を改装し、大口氏が長年にわたりコレクションした様々な陶磁器を中心に、多くの皆さんにご覧いただくことを目的に整備されました。

 当ギャラリーは、第3回企画展「朝鮮半島のやきもの」を開催していました。

 朝鮮半島では、三韓時代に瓦質土器が作られ、三国時代には高温焼成した陶質土器が生産されました。また高麗時代には翡色青磁や象嵌青磁が生産され、続く朝鮮時代には陶製の粉粧灰青沙器を経て再び磁器の生産が始まり、白磁、染付、鉄砂、辰砂)等の製品が作られました。

  当企画展では、三国時代から朝鮮時代に作られた焼き物に加え、それらの影響を受けた日本のやきものも併せて紹介していました。

  朝鮮半島の焼き物は、「新羅の黒色土器」「高麗の青磁」「朝鮮(李朝)の白磁・染付・粉粧灰青沙器」などに大別されますが、いずれも華美を求めず、朴直で清楚な美しさが魅力でした。

 最後はまくね川小水力発電所を視察しました。

 当発電所は、農業用水路であるまくね川から稲作に影響を及ぼさない範囲(65対35)で取水し、発電量を安定させるため、川沿いや農道を活用した全長約950メートルの送水管を設置し、約70メートルの落差を利用して水車を回し発電していました。

 最大出力は97キロワットで、年間発電量は598メガワット時を見込み、国や県の補助を活用し、総事業費3億5千万円のうち村が約1億1千万円を負担したとのことでした。

 再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)を活用し、中部電力への売電で年2千万円ほどの収益があり、農業集落排水等の特別会計に充てていました。

 私は若い頃、野沢温泉村にスキーをしに数回来ましたが、今回の視察でスキー場の1年を通しての活用や豊かな自然、歴史などに触れることができまして、本村の持つポテンシャルの高さやインフラ整備の充実さに感心させられました。

 富井村長さんをはじめ関係の皆さんには、親切な視察対応など大変お世話になり、心から感謝を申し上げます。

▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、朝霧が深く立ち込めた万平集落上空からの風景を撮影しました。

万平集落上空からの風景

 本日生坂村では、保育園でソーシャルスキルトレーニング、乳幼児健診、いくさか歩こう部、児童館で本大好きの会1年生読み聞かせ、中学校で北部教育会総集会、2班の皆さんの元気塾などが行われました。



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