信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

令和6年度第88回 全国治水砂防協会通常総会&長野県治水砂防協会砂防講演会&宇留賀上空からの風景

2024年05月23日 | 私の活動報告
  5月23日(木)は雲優勢の空で朝は少しヒンヤリと感じても、昼間は気温が上昇しました。

 全国治水砂防協会通常総会に先立ち、10時20分から「地震津波の警報等についてー令和6年能登半島地震を事例としてー」と題して、東北大学特任教授(元気象庁長官)、全国治水砂防協会 理事 西出則武氏からご講演をしていただきました。

 活発な日本周辺の地震活動、「令和6年能登半島地震」の概要、情報・警報等の発表の流れ、能登半島地震の緊急地震速報、緊急地震速報の特徴、大地震発生時に伝えたいこと、震度速報と震源・震度情報、推計震度分布図、津波情報の仕組み、気象庁の報道発表資料などについて詳しく説明していただきました。

  午前11時からは令和6年度(第88回)一般社団法人全国治水砂防協会通常総会が開会されました。
 その模様を、私が全国治水砂防協会監事として壇上の席にて撮影しました。

 全国治水砂防協会の森山裕会長が、昨年も集中豪雨や台風により1,500件に迫る土砂災害が発生し、各地で大きな被害が発生しました。また本年の元日に発生しました能登半島地震は455件もの土砂災害を引き起こし、石川県能登地方を中心に甚大な被害をもたらしました。犠牲になられた方々に心からお悔やみを、そして被災された方々にはお見舞いを申し上げます、地域の一日も早い復旧・復興を願っております。
 この2月私は、この能登半島地震による土砂災害の激甚さと被害の大きさに鑑みまして、斉藤国土交通大臣にお会いをして、国自らが先頭に立って役割を果たしていただけるよう緊急提言を行いました。

 現在現地に、新たに国土交通省の能登半島分署が設置をされ、被害が甚大であった箇所において、国による直轄事業や権限代行事業が積極的に進められております。国等の関係機関におかれましては、被災地において懸命且つ迅速な対応をされていることに改めて感謝を申し上げますとともに敬意を表する次第であります。

 また、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策後も土砂災害対策を切れ目なく計画的に進めていくため、令和6年度内の出来るだけ早期に国土強靱化実施中期計画を策定すべきという方針が、この夏の骨太の方針に反映されるように引き続き皆様のご支援をよろしくお願いいたしますなどと挨拶をされました。

 来賓を代表され、斉藤鉄夫国土交通省大臣が、我が国は四季折々に姿を変える美しい自然環境に恵まれておりますが、地形、地質、気象等の自然条件が厳しく、古来より多くの自然災害に見舞われております。
 特に近年は、気候変動の影響により、自然災害が激甚化・頻発化しており、このような中土砂災害から国民の安全安心を確保することは、国土交通行政の重要な使命でございます。

 命はもちろん、住民の暮らしを守る土砂災害対策を推進することが極めて重要であり、国土交通省では、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策をはじめとする、流域治水に基づいた事前防災対策を強力に推進してまいります。

 また全国に張り巡らされた地方整備局等のネットワークを最大限活用しながら、現場の最前線でご尽力されている市町村長の皆様と連携し、国民の生命と財産を守る砂防行政の一層の強化に全力で取り組んでまいる所存でございます。皆様方におかれましても、砂防関係事業の推進を通じ、安全で活力ある地域づくりに一層のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げますなどの祝辞を頂戴しました。

 長野県選出国会議員の若林健太衆議院議員、宮下一郎衆議院議員、務台俊介衆議院議員の皆さんが応援に来ていただき、紹介されるとうちわを使って皆で声援を贈りました。


 総会では、議案として令和5年度収支決算審議、役員等選任審議が提出され、報告として、令和5年度事業報告、令和5年度公益目的支出計画実施報告、令和6年度事業計画報告、令和6年度収支予算報告が提出され、それぞれ原案通り承認され、役員等選任では、私は監事から理事に選任されましたので、全国治水砂防協会のためにもしっかりと活動していきたいと思います。

 総会後の功労者表彰では、多大な治水砂防関係のご貢献・ご尽力に対し、6名の皆様が表彰され、全国治水砂防協会の理事19年間、その内副会長5年間務められた前出雲崎町長小林則幸氏に感謝状が贈呈されました。

 午後1時30分からは、恒例の長野県砂防講演会が行われました。
 私が長野県治水砂防協会の会長として、県土強靭化の重要性がますます高まっている中において、本日の講演会は、地域住民の安全・安心な暮らしを実現するための取組を進める上で、参考になるものと考えておりますなどの開会の挨拶をさせていただき始まりました。

 草野砂防部長より、「いのち」と「くらし」と「みどり」を守る砂防と題して講演をしていただきました。

 令和6年能登半島地震による土砂災害対応状況、能登復興事務所の設置、直轄砂防事業における河道閉塞箇所への対応、直轄地すべり対策事業による斜面崩壊対策、地すべり対策事業の施設効果、急傾斜地崩壊対策事業の施設効果、令和5年 全国の土砂災害発生状況、土砂災害発生件数の推移、施設効果事例、事前の避難により被害を逃れた事例、避難により難を逃れた事例(長野県茅野市)日頃の備え、土砂災害に関する防災教育について、近年のTEC-FORCE砂防班の活動及び人材育成の取組、

 令和6年度予算決定概要(水管理・国土保全局)、水管理・国土保全局関係予算の推移、5か年加速化対策と補正予算及び当初予算の関係、国土強靱化の動向、流域治水時代の砂防事業の展開、「いのち」と「くらし」と「みどり」を守る砂防事業、砂防事業におけるDXの推進、地すべり災害対応のBIM/CIMモデル、砂防堰堤を活用した小水力発電や観光資源としての活用、砂防関係施設整備による地震や津波への備え、砂防を活用した「防災啓発」「地域活性化」の取組、砂防ダムツアーなど多岐に渡り説明していただきました。

 大野理事長より「近年の土砂災害から学ぶ」と題して講演をしていただきました。

 近年の土砂災害発生状況、近40年における豪雨と土砂災害の傾向、流木による被害の拡大、近年の土砂災害実績を踏まえた課題、日本の地震地すべり発生事例、岩手・宮城内陸地震(2008)、東日本大地震と土砂災害、熊本地震と土砂災害、熊本地震による土砂災害発生状況、北海道胆振東部地震による土砂災害、厚真川水系直轄砂防事業、令和6年能登半島地震(最大震度7)による土砂災害発生状況、被害の概要、市ノ瀬地区、鈴屋川地区、金蔵川地区、稲舟地区、清水地区、仁江地区、川島地区、土砂移動現象と被害の特徴、 
 余震・融雪及び出水期における二次災害発生の対策、地震により崩壊した斜面の特製の検証と地震による土砂災害のリスク表示の可能性の検討、砂防関係施設の効果等の把握、道路を保全する砂防関係施設の整備、地震砂防に関する研究の推進、被災地域の復旧のあり方について、被害軽減に向けた課題、地震時の土砂災害、地震砂防、今後の地震対策などについて分かりやすく説明していただきました。

 長野県に関係する直轄砂防事務所の所長各位と吉村砂防課長から、最新の事業概要について情報提供をいただきました。

 利根川水系砂防事務所 大坂剛所長からは、天明3年の大噴火と近年の噴火、融雪型火山泥流および噴火後の土石流、浅間山直轄火山砂防事業(火山噴火緊急減災対策事業)・(火山噴火緊急減災対策事業)、事業の進捗状況、令和5年度工事状況、無人化施工の取り組み、技術開発の取り組みなどについて説明してもらいました。


 富士川砂防事務所 藤平大所長からは、富士川直轄砂防事業の役割と基本方針、釜無川出張所管内の主な事業、令和6年度富士川砂防事務所の事業内容、長野県内事業箇所(5箇所)、釜無川上流左岸山腹工などについて説明してもらいました。


 湯沢砂防事務所 松本直樹所長からは、湯沢砂防事務所における令和6年度予算の概要、中津川上流砂防堰堤群、秋山郷床固工群、中津川上流域砂防堰堤改築、避難確保計画作成支援、地区防災計画(案)策定支援(ワークショップの開催)、キャンプ砂防、砂防学習会、出前講座等の実施状況などについて説明してもらいました。


 松本砂防事務所 石尾浩市所長からは、松本砂防事務所の令和6年度事業概要、令和6年度事業費、所 事務及び管内区域、大規模土砂災害対応力の強化、大規模土砂災害への対応、砂防インフラツーリズム(姫川水系 おたり直轄砂防めぐり)、工事安全対策の強化などについて説明してもらいました。


 多治見砂防国道事務所 森下淳所長からは、多治見砂防国道事務所における砂防事業の概要、木曽川水系の概要、四ツ目川災害、木曽川水系における直轄事業化の経緯、梨子沢土石流災害、御岳山噴火災害、施設効果事例、災害発生への備え、小学生等を対象にした防災教育の取組、令和6年度事業費及び事業箇所などについて説明してもらいました。


 天竜川上流河川事務所 吉田桂治所長からは、事務所の概要、流域治水対策の推進として、流域治水の理念、治水計画の見直し、情報共有の場、啓発イベント等、林野庁との連携、流域治水推進の取り組み、天竜川上流の砂防事業として、令和6年度の主な砂防事業(砂防堰堤・床固工群)、危機管理、事業効果などについて説明してもらいました。


 長野県建設部砂防課 吉村元吾砂防課長からは、土砂災害対策の3本柱、長野県砂防課の予算推移と国土強靱化予算、土砂災害の発生状況、施設効果事例、砂防事業の進め方、応急対策のアンカーネット式構造物が土石流を捕捉、地域の防災力を高めるための取組、土砂災害防止に関する絵画・作文、長野県治水砂防協会の要望活動などについて説明してもらいました。


 気候変動、大規模地震、火山噴火に伴う深層崩壊等の大規模土砂災害から、人命・財産の保護による安全安心な生活のために、防災・減災対策による施設整備と、災害からの避難に資する対応を迅速的確に行うための防災訓練など、国土の強靭化と地域防災力の強化の取組が重要であると感じました。

 意見交換会の後に新田建設部長と記念撮影をしました。
  全国治水砂防協会、国土交通省砂防部、長野県建設部砂防課等の皆さんにはお世話になりました。そして、参加された皆さんお疲れ様でした。


△▽ 毎朝恒例の撮影は、先日朝日が差し青空が広がっていた宇留賀上空からの風景を撮影しました。
宇留賀上空からの風景


 本日生坂村では、小学校であおぞら給食・運動会児童係会①、中学校で不審者対応訓練・あおぞら給食、なのはなで4~6月生まれ誕生会、民生児童委員定例会、脱炭素事業打合せ、下生野地区堤防整備事業工事説明会などが行われました。



最新の画像もっと見る