信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

ゼロカーボン文化講演会&生坂ダム湖の風景

2023年03月26日 | 生坂村の行事

 26日(日)は本降りの雨が続き一時的にザッと強く降り、昼間でもヒンヤリ体感となりました。

 午後3時からは、やまなみ荘大ホールにおいて、公民館主催の令和4年度文化講演会が開催されました。

 高野公民館長、私の挨拶の後、村づくり推進室の藤澤室長から、「持続可能な村づくりに向けた脱炭素の取組を通して、村が抱える課題を解決しよう!」という方針に沿って、生坂村がゼロカーボンに向けての「生坂村脱炭素ロードマップ」の概要説明をしてもらいました。

 そして、東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻 准教授 前真之氏から、「自然エネルギーについて」と題して講演をしていただきました。

 「全ての人に暖かく電気代も安心な暮らしを届けるために断熱と太陽光発電でみんなが温まる脱炭素を!」ということで、温度と電気代の関係などについて、前半が断熱、後半は太陽光について講演されました。

 生坂村脱炭素ロードマップについて素晴らしい内容と評価していただき、長野県は天気が良い地域で脱炭素に取り組むことにより地域が豊かになること、地域に雇用を生むとともに地域の中でお金が回り出すこと、現在は冬の寒さがヤバイ、夏の暑さがヤバイ、電気代がヤバイ、地域がヤバイ、日本がヤバイ、地球の未来がヤバイのヤバイが6つあること、地球と人に良いことは安くつくこと、地球に良い暮らしが一番お得な時代になること、冬は暖かく夏は涼しく電気代も安心すると地域が元気に、日本も元気に、地球の未来も安心になるとみんなも安心すること、いいバランスをとるには建物の性能が重要で、「日本の伝統を守るのじゃ!」、「断熱気密や太陽光はいらない」、「電気の問題は新しい発電所」ではいけないこと、燃料代は国外に流出し日本を貧しくして、ニセモノの脱炭素でも日本や地域を貧しくしていること、住宅の性能を上げていくことが大切で、生坂村は寒さ3地域、日射が豊富なA4区分、冬もH4区分であり、太陽光発電は適地であり、生坂村でいいバランスの脱炭素ができること、電気代に再エネ賦課金があるが、4月から800円程度下がり、6割も安くなること、電気代を安くするのに太陽光は最強であること、鳥取県の基準での建築は日本一の高断熱・高気密であり、長野県の信州健康ゼロエネ住宅も高断熱・高気密であること、性能向上リノベの窓の強化で内窓を付けるには、「先進的窓リノベ事業」で窓の高断熱化リフォームにより最大で200万円補助されるので今がチャンスであること、断熱・気密のリフォームは、窓・床・天井を行うこと、古民家の改修ではペアガラスや床下エアコンで行ったことなどの説明を拝聴しました。

 住宅の脱炭素の取組では、断熱・気密、高効率設備、太陽光発電があり、太陽光発電は飛び道具であり、屋根載せ太陽光とメガソーラーとは全く別物であること、メガソーラー(オフサイト)=売電して大儲け、屋根載せ太陽光(オンサイト)=なるべく自分で使う自家消費中心であること、再エネ賦課金は3.45円から1.40円kWhに値下がりし、屋根載せ太陽光の自家消費なら託送料金はゼロであること、パネルで雨漏りした例は、保険10万件でたった2件であり、家が燃える様な火事はなく、パネルの改善に向けた取り組みが進んでいて、リサイクル体制が出来てきていること、パネルは50年以上とも言われ、国内でリユースが始まっていること、パネル等を製造するためのCO2排出は、2年程度で元がとれるという結論が10年前に出ているからパネルの国産化を進めるべきであること、雪の多い地域の長岡市の事例や北海道では設置義務化している所あること、年間発電量の実績で長野県は日本トップクラスであり、既存の家は耐震性があるか調べること、地域の再エネが増えると電気代が安くなることなども説明していただきました。

 メンテナンスの屋根材の保護や物理的な断熱効果については、保護効果があることと屋根と一体化のパネルもあること、断熱と遮熱については、夏は涼しくなるが寒さを防ぐ効果はないことなどの質疑応答もありました。

▽ 毎朝恒例の撮影は、雨が強く降る中、生坂ダム湖周辺からの風景を撮影しました。

生坂ダム湖の風景

 その他生坂村では、やまなみ荘で風呂の日、各区で総会などが行われました。



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