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第84回長野県治水砂防協会通常総会及び長野県砂防講演会

2022年08月30日 | 私の出席した会議

 30日(火)午後3時15分から、第84回長野県治水砂防協会通常総会が、会員総数83名、65名出席、委任状15名、合計83名で総会が成立し開催されました。

 私が会長として総会の開会に当たり、本県では、令和元年度の東日本台風災害以降、3年連続して豪雨等による甚大な被害が発生しております。今年度も、8月に入り、長野市中條地区や小川村などにおいて、大雨による地すべりや土石流などの災害が発生いたしました。

 全国的にも、災害が激甚化、頻発化している傾向にあり、今年度も東北地方などにおいて、前線が停滞したことによる大雨により、土砂崩れや浸水などが発生するなど、自然災害のリスクが、益々高まっているように感じてなりません。

 こうした激甚化する土砂災害に対して、私どもは、住民の生命と財産を守り、安心して暮らせる地域をつくるため、県土強靱化の取組を一層強化していかなければなりません。砂防事業は、取組による効果が、しっかりと現れる事業であります。当協会におきましても、未だコロナ禍の状況下ではありますが、積極的に活動を展開するなど、砂防事業の一層の推進に向けて取り組んでまいりたいと考えておりますなどの挨拶させていただきました。

▽ 長野県砂防事業功労者の表彰として、前長野市長の加藤久雄様、前長野県治水砂防協会書記 高橋千代子様に感謝状と粗品をお贈りしました。

 欠席された砂防事業功労者表彰は、前安曇野市長の宮澤宗弘様、前麻績村長の高野忠房様、前筑北村長の関川芳男様、前佐久支部書記の依田君枝様の皆様で、代表され加藤様から謝辞を頂戴しました。

▽ ご来賓としてご臨席賜りました、若林衆議院議員、篠原衆議院議員、神津衆議院議員、杉尾参議院議員、羽田参議院議員、国土交通省 水管理・国土保全局 砂防部 保全課 砂防施設評価分析官 田中秀基様、一般社団法人全国治水砂防協会 理事長 大野宏之様、長野県議会危機管理建設委員長 堀内孝人様、長野県建設部長 田中衛様から、それぞれの立場でのご祝辞を頂戴しました。

 砂防功労者表彰を受賞された2名と田中分析官、大野理事長、堀内危機管理建設委員長、田中建設部長、私、佐々木副会長で記念撮影をしました。

 私が会則により議長を務め、議事進行をしました。

 議案は、令和3年度事業報告及び歳入歳出決算について、令和4年度事業計画(案)及び歳入歳出予算(案)について原案通り承認をしていただきました。

 副会長の選任については、理事会の案を提示させていただき、原案通り認められ、副会長に大久保根羽村長さんにお願いすることになりました。

▽ 『国土強靱化対策を強力かつ計画的に推進するため、「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」に必要な令和5年度当初予算を確保するとともに、5か年加速化対策後も中長期的見通しのもとで継続的に取り組むことができるよう、計画的かつ安定的な予算・財源を通常予算と別枠で確保すること。』

 『長野県は、明治期からの歴史的砂防関係施設を多数有することから、砂防関係施設の長寿命化による事前防災対策の計画的かつ強力な推進に必要な予算を安定的・継続的に確保すること。』などの決議(案)について、事務局から朗読していただき、ご参集の皆さんの総意として、盛大な拍手で承認されました。

▽ 国土交通省 水管理・国土保全局 砂防部 保全課 砂防施設評価分析官 田中秀基さんより、「いのち」と「くらし」を守る砂防と題して、近年の土砂災害発生状況、令和3年 全国の土砂災害発生状況、令和4年8月3日からの大雨による土砂災害発生状況、砂防施設が機能を発揮し被害を未然に防止した効果事例、砂防堰堤に堆積した土砂の除石、公共事業関係費(国土交通省関係)の推移、「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」の概要、令和4年度予算決定概要(水管理・国土保全局)、流域治水型砂防事業の展開、ソフト対策の効果事例、令和5年度 水管理・国土保全局 関係予算概算要求概要など多岐に渡り講演をしていただきました。

▽ 全国治水砂防協会 大野理事長さんより、「土砂災害と砂防」と題して、経済財政運営と改革の基本方針2022、増加する豪雨、今後の地域区分ごとの降雨量変化倍率、気候変動の影響の将来予測、流域治水推進行動計画、線状降水帯情報、避難行動のイメージ図、要配慮者利用施設における避難確保計画の作成・活用の手引き、水害リスクを踏まえた学校施設の水害対策の推進に向けて、公立高校における近年の主な激甚災害の物的被害及び災害復旧費、浸水想定区域・土砂災害警戒区域に立地する学校に関する調査、大川小の津波訴訟、遺族勝訴確定 学校現場の責任、自然災害伝承碑の活用などの講演していただきました。

 国の直轄事務所の富士川水系砂防事務所、利根川水系砂防事務所、湯沢砂防事務所、松本砂防事務所、多治見砂防国道事務所、天竜川上流河川事務所、長野県建設部砂防課からの話題提供は、時間の都合上資料提供にしていただきました。

 令和4年度も県民の生命・財産を守る土砂災害対策について、ソフト・ハード両面から砂防事業等を促進し、優先的課題を解決しなければなりませんので、引き続き、本会の活動を積極的に展開するために、会員の皆さん、関係機関の皆さんのご支援、ご指導をよろしくお願いいたします。



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