信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

長野県町村会政務調査会第2回建設部会&下生野上空からの風景

2022年08月23日 | 生坂村の風景

 23日(火)は晴れたり曇ったりで、昼間は厳しい残暑の蒸し暑さでした。

 今年度の県町村会政務調査会建設部会は、引き続き私が部会長として、第2回建設部会を諏訪郡富士見町で開催させていただきました。

 昼食後に富士見町役場で建設部会の会議が開かれ、私が部会長として、当建設部会の町村長の皆様をはじめ、多くの皆様が道路・河川・治水砂防等の要望活動にご協力いただいたことにより、「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」が講じられているなど、要望活動の成果が現れていると感じているところでございます。

 しかし、今年も停滞する前線による影響で、全国各地で甚大な豪雨災害が発生し、近年、大規模な自然災害のリスクが、益々高まっているように感じております。

 我々自治体を運営する者として、この様な状況下において、住民の生命と財産及び私どもの諸先輩が受け継いできた地域資源をしっかりと守り、次世代につなげていく責任の重さを痛感するところでございます。

 今後も、住民の生命・財産を守る防災・減災対策について、ソフト・ハード両面からの取組は、取り組んだだけの効果がしっかりと現れる事業でありますので、今の5か年加速化対策に続く事業推進に向け、引き続き皆様方のご尽力をお願いする次第ですなどの挨拶をさせていただきました。

 次ぎに、開催地富士見町の名取町長さんから歓迎の挨拶などを頂戴した後、国・県に対する提案・要望事項について協議をしていただきました。

 国・県に対する要望は、「道路等交通網の整備促進及びインフラ老朽化対策の充実」「河川の整備促進」「砂防施設の整備推進」「住宅等の耐震化の促進」「空き家対策に対する総合的な支援策の充実」「冬期交通の確保」「地籍調査事業の推進」等の中で、令和元年東日本台風災害や令和2年7月豪雨災害等の災害の現状を踏まえ、今年度も「道路等交通網の整備促進及びインフラ老朽化対策の充実」と「河川・砂防施設の整備促進」としました。

 また3部会の共通要望として「災害に備えた公共事業の推進」も重点提案・要望とすることになりました。

 会議終了後は、富士見町の概要について小林総務課長さんからお話を伺いました。

 富士見町の配置、立地とアクセス、人口、気候、入笠山エリア、八ヶ岳エリア、特産品栽培と加工品、移住定住の推進では、町の方針・人口目標、テレワーク拠点、テレワーク推進補助金、移住相談拠点、空き家改修補助金、新築住宅補助金、移住相談件数、出生数と死亡数の推移、転入者数と転出者数の推移など多岐にわたり説明していただきました。

 次に、カゴメ野菜生活ファーム富士見に行き、タブレットを使いバーチャルで説明をしていただきました。

 ファーム内にある「カゴメ富士見工場」は、「カゴメ野菜生活100」の主力工場の一つとして稼働しており、2018年には操業50周年を迎えました。

 カゴメは富士見町との絆をさらに深めるために、この町が抱える社会課題を相互連携して解決する「地域振興協定」を2016年に締結し、同地域の農業活性化のために、農業法人である「株式会社八ヶ岳みらい菜園」を共同出資で設立されました。

 

 そして、食を通じて社会問題の解決に取り組むカゴメは、「カゴメ富士見工場」「株式会社八ヶ岳みらい菜園」および「カゴメ野菜生活ファーム富士見」をあわせた3つの活動体を通じて富士見町と協働していました。

 「健康寿命の延伸」「農業の成長産業化」「富士見町の活性化」といった社会課題解決に貢献していました。

 次ぎに、1982年に諏訪郡富士見町の標高960mの地に建てられた真澄の富士見蔵に行き、社長さんから詳しく説明を聞き、工場内を案内していただきました。

 富士見蔵は毎年のように建物や設備の更新を繰り返し、今や真澄の主力蔵となりましたが、理想の酒蔵創りは道半ばとのことで、富士見蔵の進化はまだまだ続くということで、今は大きな製品冷蔵庫を建設中でした。

 真澄の酒造りの中心は七号酵母で、いわゆる「香り系酵母」の使用は限定的でしたが、気がつくとその比率は徐々に高まっていました。このままでは本来あるべき姿を見失うという危機感から、若手社員たちが酒蔵の中から再発見した七号系自社株酵母での酒造りへ回帰することを決断し、「落ち着いた香りと調和のとれた味わい」を具えた上質な食中酒造りの姿勢を鮮明にされました。

 「酒は農家と酒蔵の共同作品」というポリシーに基づき、産地と品種がはっきりした米だけを玄米で仕入れ、自社の精米工場で丁寧に磨き上げていて、原料米の約80%が長野県産、20%が兵庫県産で、仕込み水は南アルプス山系入笠山を源とする伏流水でした。

 富士見町の概要と移住定住の施策等をお聞きし、それぞれの町村で参考になったことと思いますし、現地視察の二箇所の素晴らしい施設は、富士見町の活性化、産業振興、雇用創出など多岐にわたり貢献されていると感じました。

 富士見町の名取町長さんをはじめ職員各位、視察先の施設の方々、建設部会の町村長さん、事務局など多くの関係の皆さんにお世話になり、有意義な建設部会の会議や現地視察ができましたことに感謝申し上げます。

▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、下生野の犀川対岸に行き、雲が広がっていた上空からの風景を撮影しました。

下生野上空からの風景

 その他生坂村では、健康管理センターで集団健康診査、元気塾マイナンバーカード出張申請、B&Gで水泳教室、教育委員会定例会、6班の皆さんの元気塾などが行われました。