わたなべ動物病院の獣医さんブログin行橋

日々の思いをこごと、たわごと、ひとりごとに

相関関係と因果関係

2016年10月01日 | 日記
 健康にいいといわれる運動や食事をとってもがんやいろんな病気になるし 健康に悪いといわれることをいくらしても病気にならない人もいる。人も動物も似たようなもの。
以前から参考にしている「人と動物の病気を一緒にみる」から『がんは相手を選ばないときがある。タバコも吸わない、酒も飲まない あらゆる健康にいいといわれて実践してる人も、有機栽培で野菜を育てる人も母乳で子供を育てた人もがんを患う。幼児 5歳の子 15歳の若い人 55歳の中年 85歳の高齢者 がんになるのに年齢も関係ない。一方体に悪いとされることを片っ端からやってきた高齢者ががんの兆候がまったくみられないのも珍しくない。』とあった。
 相関関係と因果関係(朝日新聞 福岡伸一の動的平衡)から
「Aが増えれば、Bが増える(または減る)のように二つの間に何らかのつながりがありそうなとき、相関関係という。でも相関関係はあくまでたまたまそう見えるだけでの関係。Aが原因でBが結果、つまりここに因果関係があるとはいえない。
たくさんある相関関係の中で、本当に因果関係が証明された関係は驚くほど少ない。
私たちは関係妄想の中に暮らしている」と載がってました。
 病気を見るときに病気の結果(診断)と原因 誘因など知りたくなるけど、あれが悪かった、これが悪かったと病気を説明するが理由付けにはうってつけ。想像で勝手に決め付けてないだろうか、あれが原因 これが悪いかった あれが悪いといえば納得 聞けば納得するけれどもよくよく考えれば本当にそうだろうか、原因がはっきりわかるときもあればむしろ分からない場合のほうが多い。
今ある結果から最善の方法を模索するほうが先決だと思う。
 
 

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