原野の言霊

風が流れて木の葉が囁く。鳥たちが囀り虫が羽音を揺らす。そのすべてが言葉となって届く。本当の原野はそんなところだ。

イマジン(Imagine)

2013年02月26日 08時26分20秒 | 社会・文化
  ジョン・レノンのイマジンの歌詞で「想像してごらん、国なんてないことを」という一節がある。国際線に乗ってユーラシア大陸の上空を飛んでいると、いつもこの歌を思い出す。果てしなく広がる大地にはたくさんの国がひしめいている。しかしその国境線はどこにも見えない。それでも地図には明快にその境が記されている。国というものの存在が否が応でもそこにある。ジョン・レノンは宗教とか人種とか考えずにみな一つになればいいという。天国も地獄もない世界があるのではないかと言う。この歌は大好きなものの一つだが、現実はまったく違う。レノンもまたこの矛盾を痛いほど知っていたと思う。だからこそ、Imagineと言っているのだ。 . . . 本文を読む