仕事で約3週間ほどミャンマーを旅したことがある。高原地帯が連なるシャン州(中部山岳地帯)には、インレー湖という美しい湖がある。ここで通訳兼ガイドのお嬢さんが、「納豆は好きですか?」と聞いた。「もちろん大好きだよ。だけどミャンマーにあるの?」。「ハイ」と言って出されたのが煎餅状の菓子。いわゆる乾燥納豆である。口に入れると確かに納豆の味。だがこれは日本の納豆とはちょっと違う。それを伝えると、にやりと笑う。当然承知という顔。そして、「明日の朝、楽しみに!」と言った。その翌日、ホテルの食卓に本当に日本式の糸引き納豆が登場していた。 . . . 本文を読む