原野の言霊

風が流れて木の葉が囁く。鳥たちが囀り虫が羽音を揺らす。そのすべてが言葉となって届く。本当の原野はそんなところだ。

台湾シリーズ①―西郷菊次郎を忘れない、台湾の人

2009年02月03日 09時18分05秒 | 海外
西郷菊次郎と聞いて、すぐその名を思い出す日本人はわずかしかいないだろう。西郷隆盛の長男で、第二代目の京都市長に(1904年、明治37年)当選した人物である。菊次郎はその前の1897年から5年間、台湾の宣蘭支庁長として赴任していた。この時に完成した堤防が百年を過ぎたいまもそのまま残っている。宣蘭市の繁栄のために大工事を完成した菊次郎のことを、台湾の市民はいまだに尊敬し、その名を刻んだ石碑を堤防に飾っている。 . . . 本文を読む