楽々雑記

「楽しむ」と書いて「らく」と読むように日々の雑事を記録します。

ビューティフル・ルーザーズ。

2008-08-04 22:26:11 | 散歩。
『ビューティフル・ルーザーズ』という題名の映画の公開に合わせた展示を見に暑い中をラフォーレに出かけた。映画のチラシをに並んだ名前を見ただけで参ってしまう。マイク・ミルズにスティーブン・パワーズ、詳しく語れはしないけれど、熱っぽく語る必要もない種類のクリエイティブだと自分は思っている。そんな感じだからこそ好きなのかもしれない。次の日に職場で「休日は展覧会を見に行った」と話すと、「フェルメールか何かかな?」と尋ねられたが、自分にとってこの展示は語るために見るというよりは、共感するために見るのかもしれないと気付いた。
ちょうどジョー・ジャクソンのワークショップが終わる頃に会場に着いた。紙粘土で様々な国の政治家の顔を作ってペイントするというもの。正解があるわけでもないし、上手だからどうということもない。どの参加者も楽しそうに筆を動かすのを横目に展示を眺めた。お金の匂いのしない展示というのは見る方もとても気が楽だ。映画もきっと面白いだろうから改めて見に行こうと思う。
ワークショップを終わりまで眺め、フラフラと散歩をしながら買い物をした。色々な店に寄りながらスパイラルの地下のパーティーで一杯飲んで、帰り道にタイ料理を食べた。ジェフ・マクフェトリッジを見て、韓国風海苔巻きを食べて、マリメッコとその隣のラルフローレンになぜホームコレクションがないのかと落胆してから、コルソ・コモを見て、音楽旅行をしてからシンハーを飲む。こうやって書いていると、どこにいるのか分からなくなってしまう気もするけれど、東京は随分と楽しい場所だということを改めて感じる。けれど何でも手に入ることが分かれば分かるほど、全く違う場所へ旅をしたくなってしまうのは単なる天邪鬼なのだろうか。

最新の画像もっと見る