楽々雑記

「楽しむ」と書いて「らく」と読むように日々の雑事を記録します。

鳥取の夕食。

2008-04-19 23:59:59 | 散歩。
久しぶりに土日の連休が取れることになったのを聞き、鳥取に行くことにした。羽田から飛行機で1時間。行こうかどうか迷っている間に着いてしまうのだから、思いついたら行ってみるというのも悪くない。相方が持っていた「来鳥手帳」という冊子を見ながら、行きたい場所を決めていく。民藝美物館と併設している民芸品店、そして割烹料理店に鯛焼とパン、とうふちくわも美味しそうだ。美味しいものと楽しい買い物ができれば、旅は十分に楽しい。
昼過ぎに到着した鳥取は県庁所在地とは思えないくらいに小さく、静かなのに驚かされる。徒歩で行きたいと思っていた場所はすぐに見終えて、途中で道を尋ねた店で最中を食べ、いくつかの小洒落た店にも寄り、地元の魚を見ようとスーパーの鮮魚売り場に寄る頃に漸く暗くなってきた。決して退屈な街ではないけれども時間がゆっくりと流れている。
ひと休みしてから民藝美術館の隣にあるたくみ割烹店に行った。前週に行った京都で開店直後の居酒屋に入れずに悔しい思いをしたから、予約をしたが、店内はガランとしている。予約の旨を伝えると二階の座敷に案内された。襖一枚向こうでは親子三代でしゃぶしゃぶを食べているようだ。刺身に「もさ海老」が入っていることを確認して郷土料理としゃぶしゃぶのコースを頼んでビールを飲む。先付からカレイの煮付、刺身も旨い。山の幸も海の幸もある鳥取を羨ましく思いながら、燗酒を頼み、鍋に野菜と肉をくぐらせて胡麻ダレで存分に味わう。最後に饂飩か中華麺を入れて食事になるという。そういった食べ方もあるのかと感心していると、襖の向こうの声の主が数回入れ替ったことに気付いて時計を見た。三時間以上も過ぎている。時間の流れなのか、酒のせいかはわからない。すっかり満たされた腹を抱えて階段を下りると随分と卓が埋まってた。やはり予約をして良かったようだ。
翌日に鳥取の窯を訪ねる旨を伝えると、店の女性が窯元に連絡をつけてくれると言う。有難くお願いをして会計を済ませてレジ近くを見ると弁当の箱が目に入った。明日はこれを持って出かけよう。牛肉弁当が先か、窯元を見るのが先かと明日の順序を考えて嬉しくなりながら店を出ると少し空気が冷たい。まずは少し頭を冷やせということかもしれないが、結局、傘も差さずに次の店へと向かった。

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