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東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業50年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

すべては用意のいかんにかかっている

2011年09月28日 09時00分00秒 | 野球の話

【本日は定休日。予約投稿にて】

23日に行われたドラゴンズvsスワローズとの首位攻防戦。同点に追い付かれた後の8回裏2死ドラゴンズの攻撃で、井端の打球は前進守備のセンター青木のやや左で弾んだ。二塁走者の荒木は捕球した時点で三塁ベース手前。三塁辻コーチはアウトを覚悟で手を回し、荒木は「(三塁コーチに)止められるまではいってやろう」と迷うことなく本塁に向かい、捕手のタッチをかいくぐって生還。これが結局決勝点となり、ドラゴンズがゲーム差2.5へと縮めた。

翌日の報知新聞・太田記者の記事が非常に興味深かった。記事の冒頭で小説の一部を取り上げ、プロとしての心得を極めて短い言葉で表した一節があると紹介した。

「すべては用意のいかんにかかっている」

今回のシーンではセンター青木のプレーについて言及していた。前進守備の青木が二塁の頭を越えた打球に猛然と突っ込んだまでは良かったが、打球をほぼ正面でさばいた。両手捕球は基本であるが、失点が許されない場面では勢いよく片手ですくい上げた方が早い。ついでに送球も一塁方向にそれた。試合後、青木が悔やんだのは送球の方で、「刺せなかったのが悔やまれます。準備は出来ていたけど、結果的にそれてしまった。あれが勝敗を分けてしまった」とのこと。しかし飯田守備走塁コーチは「送球までのプロセスを厳しく指摘した。「ダメでしょう。両手で捕りにいってんだもん。走者は(足の速い)荒木で、ギャンブルで走ってんだから。捕ってから、アッ、走った、投げた、としか見えない。油断だよ。走らないと決めつけているからああなる。準備していたのなら技術不足。」と現役時代7年連続ゴールデングラブに輝いた名手は辛らつそのものだった。

両手捕球の画像は無かったが、昨夜見たスポーツニュースでは確かに大事に捕りに行った映像が流れていた。1993年スワローズvsライオンズとの日本シリーズ第4戦でセンターの飯田は70m近いダイレクトのバックホームで二塁走者の笘篠誠治の生還を阻止したシーンを神宮球場で実際に目の当たりにしたことがある。彼が言うのであれば説得力がある。

これはスポーツだけではなく何事にも当てはまる言葉なのだろう。でもなかなか難しい・・・

有限会社やな瀬不動産