映画「長崎ぶらぶら節」のDVDがなかなか見つからず、諦めて本を探すもののこれまたなかなか見つからないので、休日に八重洲ブックセンターで探してみた。高校時代から本で困る度に立ち寄った地下1階地上8階建の本専門店ビルである。
五階までスルスルと上り、「文庫フロア」で探し始めるが、数え切れないほどの本棚がまるで樹海のようですっかり捜索意欲を無くす・・・仕方なく若い女性店員さんに検索を依頼する。彼女は横にあるパソコンを叩くかと思いきや、彼女はススーと本棚の森へ慣れた軽快な足取りで進み、さっと「長崎ぶらぶら節」を取り出し、私に差し出した。プ、プロだ。格好良い~その感動を店員さんに告げると「いえいえ・・・」と何事も無かったかのようにカバーを付けてくれた。
待ち切れず、帰りに遅めのランチ(ランチビール付き)を食べながらしばらくの間、物語の主人公になる。舞台となった花街・丸山近くに宿泊するので、その情景を思い浮かべながらページが進む。非常に文章が「柔らかい」ので、ページをめくる指が止まらない。機内で読む予定だったので無理やり本を閉じるが、結局二日間で半分以上を読み終えてしまった。
さてさてこの主人公になるまであと二日である。