タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹と生きる・竹を生かす」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

団欒(乃南アサ)

2024年01月04日 | 読みました!見ました!

年末に図書館から借りていた文庫本の「団欒(乃南アサ)」を、年末年始に読了しました。乃南アサさんの小説を読むのは、ボクにとって初めてです。

乃南アサ(のなみ アサ:1960年8月19日生まれ) 

『幸福な朝食』(1988年)以降、サスペンス、推理、大河小説と多彩な作品を、巧みな構成と緻密な心理描写で紡ぐ。『凍える牙』(1996年)で直木賞受賞。ほかに『鎖』(2000年)、『晩鐘』(2003年)、『水曜日の凱歌』(2015年)など。

これが乃南さんのプロフィールです。「お相撲好き」という一面もある女流作家です。

この「団欒(だんらん)」は1990年代に書かれた短編集で、収録作品は「ママは何でも知っている」「ルール」「僕のトんちゃん」「出前家族 」「団欒」の5編です。

この5編が、どれもぶっ飛んでる家族の物語です。たしかに家庭にはその家独自の習慣ややり方ってあると思うので、法律を犯さない範囲で他人に迷惑をかけなければ自由だとは思います。

だけど嫁ぎ先や配偶者の実家が「ママは何でも知っている」のような狂った家だったらたまらないです。「ルール」にあるような潔癖家族は、程度の差はあれこういう家はありそうな気がします。「僕のトんちゃん」の夫婦は、行き過ぎた悲劇というかやっぱり許容範囲を超える歪みがあったと思います。はっきり言えば気持ち悪い。「出前家族」は、高齢化が進んでる現代では絵空事とは思えない話でした。ボクも高齢&一人暮らし&認知症になったら、こうなるかも(怖い)。「団欒」に登場する家族は、「気にするところが違うでしょう!」って突っ込みどころが満載の、ズレまくってる家族でした。

いやぁ〜ブラックユーモア満載のこの短編集「団欒」。面白かったな。乃南アサさんの小説、機会があったらまた読みたいな…と思いました。でもまだ、今はお腹がいっぱいです。(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする