山の記憶 再び

「静岡のK」 山歩きの記録




コッフェル451 雪の丹沢 <鍋割山・塔ノ岳・丹沢山>

2012-01-23 | Weblog
2012.1.21(土)~22(日)
雪予報の先週末、かねてから山小屋山行を計画していた丹沢を歩いてきた。
コースは大倉バス停から二俣経由で鍋割山に至って名物・鍋焼きうどんを食し、
その後、塔ノ岳を通過して丹沢山まで足を延ばし、みやま山荘で一泊。
2日目は丹沢山から塔ノ岳に至り、大倉尾根を大倉バス停に下るというもの。
雪が予想以上に深ければ初日・塔ノ岳山頂の尊仏山荘に泊まる選択肢も考えたが、
雪は予想を超えていたが、計画通り丹沢山に到達できた。

冒頭写真は、2日目朝、出発時点のみやま山荘。雪の丹沢は初めてではないが、これほどの積雪は初めてだった。











大倉バス停の24時間営業の駐車場。1日最大800円。広いスペースに先着車両は、「沼津」ナンバーが1台のみ。
正面の1台がマイカー。
実は、ここに来るまでにチェーン装着を覚悟していたが、意外にも雪、アイスは皆無だった。











雨模様の秦野ビジターセンター。背後に僅かに姿を見せる、冠雪した山並みに心ときめいた。
スパッツで足元を整え、傘を差して出発。











大倉バス停の目の前に位置する分岐。鍋割山・二俣方向へ進む。










今回の山行を計画中、ヤマレコやブログで見慣れた立派な国定公園表示。リアルで見て感動した。











今回のコースは登山道までの林道が長い。
この標識地点から二俣まで3.4キロとあるが、林道は二俣から先まで続ていた。











周囲はガスに覆われていたが、ようやく雪に覆われた山肌が見え始めた。この辺りで雨は上がった。











到着した二俣。登山届を入れるポストがポツンと立つ。











沢に架かる橋に薄っすら雪が積もっている。揺れるし、滑りそうだし、少し緊張した。











名物のペットボトルが現れた。ザックがいっぱいなので、持ち運びはエスケープさせてもらった。










いよいよ登山道に雪が現れた。











後沢乗越。ここからいよいよ本格的な山登りが始まった。











雪に覆われ始めた気持ちのいい尾根道。











高度を上げると、雪が降り始めた。











山頂に近づくと雪はますます深くなった。
頭の中では「うどん!うどん! ビール!ビール!」と、「木更津キャッツアイ」の岡田君を真似ていた。











ようやく鍋割山山頂に到着。











山頂に立つ鍋割山荘。入ろうとしたら、主人に「そこのタワシで濡れを落として入ってくれ」と“指導”され、外で雪を落として中に入った。
中は結構混んでいる。
入ると同時に「鍋焼きうどんとビール!!」をオーダーしたら、
ボッカで有名な主人「鍋焼きうどんは注文票に名前を書いて。順番だからね。それからビールは350ml、500mlのどっち?」とクールな応対。
「500mlを…」と言いながら注文票に記名した。











で、やがて出てきた500mlの「一番搾り」と名物「鍋焼きうどん」。正直、美味かった。
小屋を出るとき「御馳走様でした」と言ったら、
意外にも「ありがとうございました」と主人。
「これからみやま山荘に向かう」と言ったら「塔ノ岳の先は雪が深い。気を付けて」と。
最初の“厳しさ”は、まさに登山者への“教育”であり、実は優しい人なのだと思いながら小屋を後にした。












鍋割山から塔ノ岳へ向かう稜線は、雪が深くトレースは薄いが、ブナ林が美しい。






















塔ノ岳が近い。










塔ノ岳山頂に立つ尊仏山荘。










振り返る塔ノ岳山頂。人っ子一人いない塔ノ岳は初めてだった。いつもいる大きな鹿もいない。
ここで14:40。尊仏山荘泊も選択肢の一つだったが、所期の計画通り、丹沢山までの2.6キロを歩くことにした。












塔ノ岳から先は、雪はさらに深く、トレースも薄かった。






















風も強くなり、横殴りの雪で顔が痛かった。











ヤセ尾根には小規模ながら雪庇がせり出していた。雪庇の横を通過。











雪深い竜ヶ馬場。今年、元旦の浜石岳を除いてこれまで2つの山に登った。竜ヶ岳、竜爪山。
ここ竜ヶ馬場で、干支の山(ピーク)3座目だ。












雪深い丹沢山への道。以下、同。

































丹沢山山頂。











今宵の宿、みやま山荘。
以前泊まった時に感じたアットホームな雰囲気は今回も健在だった。いい山小屋だ。
夜も雪が降り続いていたが、未明外に出たら満天の星。
2日目の好天を期待したが、朝、一帯はガスに包まれていた。












翌22日(日)、出発時点のみやま山荘。
屋根に積もる雪が前日より多い。











樹木にもしっかり雪が張り付いている。











ガスが濃く、ラッセルも厳しい。











前日と違い、吹雪いていなくてラッキーだった。幻想的な尾根歩きを楽しめた。











塔ノ岳の手前で初めて周囲の展望が現れた。











塔ノ岳山頂。山頂ではスコップを使って道を作っていた。












雪に覆われた山頂の石碑。











通称バカ尾根の大倉尾根を下る。時折ガスが晴れ、視界が広がった。











雪深い下りで初めて出会った登山者。











朝日を浴びて輝く相模湾が望めた。










下りで望んだ塔ノ岳。











麓まで雪に包まれた、白く輝く富士山。











さらに下り雪もなくなる頃、登山者が急増した。











相模湾も街並みも近づいてきた。











大倉登山口手前の並木道。











登山口から大倉バス停に向かう途中で出合ったロウバイ。











大倉バス停から望む稜線。
雪山丹沢を堪能した山行となった。

今日25日、安倍奥を望んだら、大谷崩れ、山伏は雪に覆われていた。
次の週末は安倍奥か山梨県の山に向かうか、楽しみながら迷っている。

2 コメント

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丹沢の雪 (賢パパ)
2012-01-29 04:56:13
結構な雪なんですねぇ。

丹沢は暮れの忘年会で毎年訪れますがいつも「小屋止まり」で塔ノ岳のピークを踏んだのはたったの一度だけです。

ヒルが出る前にぐるりと周遊してみたいですがどうなることやら・・・

ロウバイは見頃ですねぇ。
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賢パパさんへ (静岡のK)
2012-01-30 18:59:47
今晩は
今日も静岡は冷え込みましたね。安倍奥、愛鷹山が冠雪しており、この週末少し足を延ばせば雪山が楽しめそうですね。
先日の丹沢、雪が多くてビックリでしたが楽しめました。
賢パパさんの山友忘年会、毎年大盛り上がりですよね!拝見しています。
今週、出産のため長女が里帰りします。東京にいた次女も、アパートを解約して今日、我が家に戻ってきました。
賑やかくなって、生活環境が一変しそうです。
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