山の記憶 再び

「静岡のK」 山歩きの記録




コッフェル449 竜ヶ岳

2012-01-10 | Weblog
2012.1.8(日)
初登りは干支にあやかって、富士五湖の一つ、本栖湖に寄り添うように隆起する竜ヶ岳に向かった。
富士山の噴火で流れ出た溶岩が本栖湖に流れ込み、
伝説では、湖の主の竜が熱さに耐えられなくなって、隣の山に逃げ上がったのが山名の由来とか。
名前にそぐわずマッタリした山容を見せる。

冒頭写真は、下山後、国道139号から振り返る竜ヶ岳。山容から「竜」の名前が付いたのではないことは一目瞭然だ。












登山口に向う途中で立ち寄った「道の駅 朝霧高原」から見上げる毛無山。
稜線付近は樹木は樹氷に覆われているようだ。
晴れていれば、反対側(後ろ、東)にドーンと迫る富士山は雲で見えなかった。











午前7時過ぎに到着した、竜ヶ岳登山者用駐車場。
広い駐車場は予想以上の混雑。
山頂でダイヤモンド富士を撮影するため、未明に到着した登山者たちのクルマと推察した。











曇天下、緩やかな斜度の登山道を進む。右に目指す竜ヶ岳のピークが見える。











富士山は雲に覆われているが、雲間から日差しが差し込んできた。
天使が舞い降りてきそうだ。











やがて未明に登った、下山する登山者たちとすれ違うようになった。











振り返れば御坂山塊が美しい。











左にあずまやが見える。石仏は近い。











石仏3体が鎮座する社。











あずまやと富士山を覆う雲、差し込む日差し。











御坂山塊と青木ヶ原樹海、中央に西湖。











本栖湖越しに望む奥秩父の山々と左に八ヶ岳。











山頂直下の雪が残る道。











広々した山頂。到着時点では富士山、南アルプスは雲に隠れていた。展望は南の富士市、駿河湾方向だけだった。











と、ほどなく南アルプスの雲が急速に取れ始めた。
右から悪沢岳、赤石岳、聖岳。











南ア北部、左・塩見岳から間ノ岳、北岳、右端に甲斐駒ヶ岳の山頂部も見え始めた。
南ア、富士山の展望を諦めていた先着の人たちは、下山準備の手を休め、歓声をあげて山々にカメラを向けた。











やがて、銀嶺がクッキリ。












少しでも高い位置から銀嶺を撮ろうと頑張る、私より少し年長の登山者。











登山者たちは南アに注目しているが、右端の黄色いジャケットの子供は、双眼鏡で正反対の方向を見ている。











子供が望む先には、頭を雲の上に出す富士山だ。
登頂時は見えず、その展望は諦めていた富士山、南アルプス。登頂30分ほど、奇跡的と思える速度で姿を現した。










雲が全くなくなり、スッキリ望む荒川三山(中央)と赤石岳(左)。
手前のカップルがいい感じだ。











右半分は白峰三山。左端は塩見岳。











笹原越しに望む南アルプスの稜線。











山頂には続々と登山者が到着し、目にする眺望に歓声をあげた。












下山開始直後の展望。左に白峰三山、右に仙丈ヶ岳、鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳。











八ヶ岳。











雲がますます薄くなった富士山。











登山時、富士山が全く見えなかったあずまや。











下るに連れ、雲は消えて行った。











本栖湖越しの八ヶ岳。











戻った駐車場近くから望む本栖湖。











帰りの139号線から望む毛無山。よく見ると、たくさんのパラグライダーが浮かんでいる。











振り返る竜ヶ岳。











富士山は再び雲に隠れた。

その展望を期待せず、というか100%諦めていた富士山と南アルプスに、山頂で向き合うことができ、誠にラッキーな山行となった。
山頂で多くの登山者とその眺望と感動を共有し、喜び合えたことが何より嬉しかった。



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