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モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

フリーとしての仕事の悩み

2008年05月09日 | フリーなお仕事
ほんの少しだけ引き受けるのに悩んだ、一件のお仕事がありました。
それは「柏崎刈羽原発の廃炉を求める全国集会」のポスターを
作ってほしいというお仕事でした。

何故、そのお仕事を一瞬でも悩んでしまったのか。

それは、自分自身が「反原発派」というイメージを
もたれることへの恐れがあったからです。

自分自身、今まで何度も原発に対して、様々な疑問と不振を
文章にしてブログにのせたり、通信を作ったりしてきました。

だけど、それは「エコ」を自認する私の個人的な行動の一部に過ぎず、
決して「反原発派」としての活動のつもりではありませんでした。

これまでに反原発以外にも、
合成界面活性剤でなく石けんを使おう、という記事も書いたし、
里山保全活動にも何度も参加したりしているし…
自分としては、エコについて、特定の活動ひとつにこだわることはしたくないと
思っていました。
(なので、里山活動家でもないし石けん推進派でもないつもり)

何故、反原発派と言われることに抵抗があるのか、といえば
それは反原発派という言葉に、ネガティブなイメージを持たれていること、
そして(何故か)心ない中傷が多いこと、
そして、加えて言うならば、そうしたイメージをつけられることで
フリーとして仕事をしている立場に影響があるのではないか、
という、とても人間的に「小さな」恐れがあるからです。

「フリーとして仕事をしていく」
と言った私に、企業で仕事をしている知人は、アドバイスとして
「政治的な活動、エコ活動にしても突出したイメージはつけないほうがよい」
というアドバイスをくれました。
それはある意味、とても的確で、今の社会を表した言葉でもありました。

アドバイスをもらった当時は、さほど気にしていなかった私も
様々な仕事をする中で、知人のその意味がわかってきました。
同時に、「反原発」を唱える人が特殊と思われがちな社会の風潮も
わかるようになってきました。


迷いはありましたが、最終的に引き受けました。

上記のような現実もある中で「反原発派」として公に活動している人がいて、
その人達が堂々と活動していること、
決してネガティブにならずに、地道に運動し続けていることに敬意を表したいから、

そして、ふと見たフリーペーパーの中の海外のミュージシャンの肩書きに
「反原発派」という文字を見た時に
かっこよさと潔さを強く感じたからです。(←ミーハー・笑)

この日本でも、堂々と「反原発派です」と言うことがなんでもないことである、
後ろめたい気持ちにならないでいられる、
そんな「自由」が手に入れられたら、と思います。

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4 コメント

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共感 (ヒロッスィー)
2008-05-09 21:00:45
いつもながらいいこと言いますね~。自由じゃない空気って放射能みたいに目に見えないんですよね。縛っているのは自分かもしれないけど、そろそろそこから抜け出したいですよね。
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Unknown (ヒロッスィーさんへ)
2008-05-11 15:09:50
共感していただけるのが、やはり一番嬉しいです。
放射能のように目に見えないものが一番やっかいですね。
返信する
Unknown (gardenbook)
2008-05-12 16:34:36
すみません、いつもコメントが遅くって。

フリーだと悩むよね。
私も、若い時、フリーをやっていたので
気持ちはよくわかります。

会社勤めしていた時、先輩が、
原発の立地促進のPRなんぞを担当していて、
ものすごく、割のイイ仕事なんですが、
嫌だなと思っていました。
幸い、私は担当しなかったですが…。
組織に属していると拒否できないものね。

とは言っても、実際フリーになってからも、
稼ぐためには、体によくないものや、
環境に良くないもののPRの仕事をやっていました。
ストレスですよね。そういう仕事は。

ある日、広瀬隆さんの本を読んでからは、
原発の仕事だけは絶対にやるまい。と思い、
フリー仲間にも原発推進の仕事やったら、
家に出入り禁止だよと宣言してました。
80年代後半のころの話です。

今だったら原発反対派でもOKではないでしょうか。
K省の仕事はなくなるかもしれないけど
(冗談だよ)
恐れず頑張って下さい。





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Unknown (gardenbookさんへ)
2008-05-14 09:25:36
コメントありがとうございます。
反原発派も、原発派も同じテーブルで、極端な争いなく話し合いの立場に立つことが出来れば、と私はそう思っています。互いの利害を広げながら。
問題が決して小さくはないので、どうしてもヒートアップしてしまう要素を多く含んでいますが、そうなればいいなあ、と思っています。
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