現在、進行中のお仕事のひとつにジオパークの仕事があります。
地球の大地の動きを岩石から知るための公園とでもいいましょうか、
まだ認定はされていませんが、認定にむけて佐渡市が活動しています。
佐渡の海岸沿いの岩は、色々なタイプの岩があるらしく
(何億年前の岩がこっちとか、何万年前の岩石があっちに、とかそういう感じで)
だから佐渡をジオパークにしよう、と。
説明不足も甚だしいのですが(専門的に知りたい方はコチラジオパーク推進室)
そんなジオパーク認定のため、行われるジオパークのガイド養成のための
教科書の挿絵の仕事をしています。
この仕事は、地学という学問です。
とても苦手な分野です。
でも苦手なんて言ってられない。
腹をくくりました。
図鑑を買って勉強しました。
「母ちゃん、今頃になってな~に勉強してんの?」娘、興味深げ。
地球の成り立ち、火山の仕組み、大地の仕組み・・・。
やっぱり難しいのです。
だけど、ひとつ気づいたこと。
手のひらに乗るくらいの小さな石ころに、何億年という悠久の時の流れがあることに。
億単位の年月を、80年くらいしか生きられない人間という生き物が想像できるものなのか?
していいものなのか?
そしてそれはどんな感覚で想像するべきものなのか?
少なくとも、35年生きてきた自分には経験したことのない、しようとしたことのない世界でしたね。
非常に難しい仕事でした。
この何週間か、頭が地学モードです。
ケーキの断面を見ると「地層」に見え、雪が積もった様子を見て「付加体」に見え、
鶏鍋に入っている鶏のぶつ切りを見て、マントルの落ち込みに見えたりするのですから。
しかし、とても楽しかった。
うまく想像できたできないは別として、
非常におもしろい時間の流れを旅したように思います。
かきかけの地図。海底の地図、です。
日々の1日24時間の暮らし、1年365日、1時間60分の世界を「縦」とするならば
今回のような1億年、1万年の単位で考える世界は
まったく異なるベクトルの方向で、「横」とも「斜め」とも言いがたい
不可思議な方向で思考を持っていく「知的な遊び」ともいえる営みでした。
「想像力」。
これが今回の仕事には本当に必要とされるもので、そして同時にこの力は、つくづく
人間だけに与えられた貴重な営みだな、と思いました。
この能力、もっと活かすことができれば
争いも原発もなくなるなあ、と思ったりなんてしました。
左上に日本があり、その右側に落ち込みがあります。
地上と同じような形が海底にもまんまある、っていう事実はすんごいロマンがあるなあ。
アメリカ方面。こうして描くと国境なんてないね~と感じます。
製作時間は果たして何時間なのか。
はかっていませんが、娘の夜泣きと戦いながらの仕事でした。
いい仕事させてもらいました。
額にかざっておこうか、大海原の地図は将来の子ども達に贈りたい。
教科書は4月以降に発行予定です。
地球の大地の動きを岩石から知るための公園とでもいいましょうか、
まだ認定はされていませんが、認定にむけて佐渡市が活動しています。
佐渡の海岸沿いの岩は、色々なタイプの岩があるらしく
(何億年前の岩がこっちとか、何万年前の岩石があっちに、とかそういう感じで)
だから佐渡をジオパークにしよう、と。
説明不足も甚だしいのですが(専門的に知りたい方はコチラジオパーク推進室)
そんなジオパーク認定のため、行われるジオパークのガイド養成のための
教科書の挿絵の仕事をしています。
この仕事は、地学という学問です。
とても苦手な分野です。
でも苦手なんて言ってられない。
腹をくくりました。
図鑑を買って勉強しました。
「母ちゃん、今頃になってな~に勉強してんの?」娘、興味深げ。
地球の成り立ち、火山の仕組み、大地の仕組み・・・。
やっぱり難しいのです。
だけど、ひとつ気づいたこと。
手のひらに乗るくらいの小さな石ころに、何億年という悠久の時の流れがあることに。
億単位の年月を、80年くらいしか生きられない人間という生き物が想像できるものなのか?
していいものなのか?
そしてそれはどんな感覚で想像するべきものなのか?
少なくとも、35年生きてきた自分には経験したことのない、しようとしたことのない世界でしたね。
非常に難しい仕事でした。
この何週間か、頭が地学モードです。
ケーキの断面を見ると「地層」に見え、雪が積もった様子を見て「付加体」に見え、
鶏鍋に入っている鶏のぶつ切りを見て、マントルの落ち込みに見えたりするのですから。
しかし、とても楽しかった。
うまく想像できたできないは別として、
非常におもしろい時間の流れを旅したように思います。
かきかけの地図。海底の地図、です。
日々の1日24時間の暮らし、1年365日、1時間60分の世界を「縦」とするならば
今回のような1億年、1万年の単位で考える世界は
まったく異なるベクトルの方向で、「横」とも「斜め」とも言いがたい
不可思議な方向で思考を持っていく「知的な遊び」ともいえる営みでした。
「想像力」。
これが今回の仕事には本当に必要とされるもので、そして同時にこの力は、つくづく
人間だけに与えられた貴重な営みだな、と思いました。
この能力、もっと活かすことができれば
争いも原発もなくなるなあ、と思ったりなんてしました。
左上に日本があり、その右側に落ち込みがあります。
地上と同じような形が海底にもまんまある、っていう事実はすんごいロマンがあるなあ。
アメリカ方面。こうして描くと国境なんてないね~と感じます。
製作時間は果たして何時間なのか。
はかっていませんが、娘の夜泣きと戦いながらの仕事でした。
いい仕事させてもらいました。
額にかざっておこうか、大海原の地図は将来の子ども達に贈りたい。
教科書は4月以降に発行予定です。
大学で「環境地球科学」「地学実験」とか、受けてなかったっけ?そういや、いなかった気もするが。
私は地学系結構好きだな。今から勉強となると、そりゃ大変だったね。でも結構面白いでしょ。
きっと苦手意識を克服しようと思っていたのだと思う。
あ、でも環境地球科学はおもしろかったような気がします。
真剣に勉強するとおもしろいよ。
当時はきっと真剣さが足りなかったのだね、うん。