目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

佐渡人ながら初上陸!岩首地区へ行ってまいりました

2010年11月14日 | 佐渡だいすきネタ
佐渡は、想像以上に広く、佐渡出身の私も訪れていない土地がまだまだ沢山あります。
佐渡の大きさは、東京23区の1.25倍。
そういえば「ああ、結構広いかな~」と思っていただけるかも。

今回、はじめて「岩首」なる場所へ行ってまいりました。

きっかけは、このパンフレット。


辺鄙な人口が少ない地区で作られているとは思えないくらいセンスあふれるパンフレット。
イラストをふんだんに盛り込み、見やすく、「あ、行ってみたい」と思わせてくれました。

特に気に入っているのはこのイラストと記述。


一番小さい棚田は茶碗2杯分の大きさ!
「これは見てみたい!」と思わせてくれました。
かつての農家なら恥辱的な部分でもあった部分ですよね、
それを見たい!という時代がくるんだから、時代も変わるもんですね~。


以前、我が家に岩首で田舎体験に来ているという大学生を連れて、
「廃校になった岩首小学校を使って地域おこしをしています」
という方が見えられました。

「一度遊びにきてください」と名刺を置いて、突風のように去っていったその方、
大石惣一郎さんに、今回連絡をとり、岩首に遊びに行きました。


途中で寄ったのが「日蓮、世阿弥上陸の地」


風が強く、あいにくの曇り空。
日蓮さんや世阿弥さんも、こんな日に佐渡に着いたかもしれませんな。

ここから歩いて国仲へ行ったという看板がありました。
車でもしんどいくらいの長距離です。歩いてなんて…。


「寒い寒い、車にもどるぞ~」と息子を抱きかかえる父ちゃんと、
「おまいりっ!」といって、その腕を振り払い、手をあわせる息子。


日蓮も世阿弥も歴史上、有名中の有名人。
もう少しひたりたかったのですが、息子もいるのでこの辺で…。


次は「養老の滝」


その昔、石工の者がたどりつき、この滝にえらく感激し、しばらくこの地に住み着いたそうです。

この地区に伝わる、ただそれだけの伝承だけを元に「もりあげよう!」と頑張っている
その健気さに、私は胸をうたれました!(笑)

素性も分からず、名前も残っていないその石工。
滝の近くには、石工の使った道具などが展示してある小さな家が建っています。

その中で展示されている品々の一部です。

「どうして、名前も知らない人を町おこしの題材にしようと?」と聞いてみたら
「それくらいしか(町おこしの素材が)ないんだよなあ」と答えてくれた大石さんに拍手!

私は応援したい!


それはそれとして(笑)、

滝は本当に、素晴らしいものでした。
凍てつくような寒い日だったのですが、滝のそばまでくるとその寒さがふっとやわらぐような
感覚を覚えました。


さて、ついに岩首小学校へGO!

この小学校を使って町おこしを進めておられる大石惣一郎さんが迎えてくれました。
同じ廃校を使う者同士、「あうん」で伝わるところも多々ありました(笑)

しかし、大きさ、規模共に、我が家とは違うし、立場もかなり違う、
何よりも大石さんの意気込みが、私達なんかとは全然違う(笑)

この岩首小学校をひとつの「ランドマーク」にしていこうという意気込みを感じられました。


例えば、教室の一室を環境調査の会社さんに貸して、この学校の運営協力費を捻出したり…。

※奥の「トキ」ののぼりの立っている所の教室がその事務所さんです。


例えば、相川の版画美術館の作品を展示即売をしたり、



棚田を使った農作業体験を大学生にやってもらって、地元の人と交流をしたり、
「宿泊で使う布団とかは倒産したホテルからもらってきてね」
なるほど(笑)
※大石さんの後ろの絵は、赤泊の民話語りをするときに使われる絵、だそうです。


そして朱鷺の資料がてんこ盛り。


「朱鷺の写真や資料がここまでそろっているのは、トキ交流会館とウチくらいだよ」と
さりげなくアピール。
まるで小学校の理科の授業の一環のように貼ってありますが、中身はかなり濃いものです。
朱鷺の勉強をされたい方は、一見の価値ありです。




体育館は集落の人の宴会にも使われ、さらにイベントでももちろん使われます。
ここにも版画甲子園の作品が貼られています。

図書室では、裂き織りを安価で販売したり、写真家さんの写真を展示したり、
「美術展を常時開催するっていうのもいいよね」と色々とアイディアを練っては実行されています。

この小さな学校の中から
次から次へと色んなものが出てくるので、びっくり。


最後には、冒頭のパンフレットを「そちらでも配布してほしい」と何十部か渡してもらいました。
このパンフレット、デザイン会社さんに作ってもらったものだそうで色々と納得。
惜しみなく力が使われていることを行ったら
「実際にデザインした人も来てくれて、色々話をさせてもらった」とのこと。
きっとデザイナーさんもこの岩首の魅力を感じたのだろうな、と思います。

今度はまた、暖かい日に散歩しながら出掛けたいな、と思わせてくれる場所でした。

都会の友達が来たら、案内したいなあ。




問い合わせ 岩首談義所 〒952-0857 佐渡市岩首573 
090-5435-7498(代表 佐藤喜寿)
090-5345-9020 (事務局 大石惣一郎)
問い合わせ時刻  午前10時~午後5時







ちなみに現在、佐渡市の持ち物です。
こんなに活用されている小学校ですが、佐渡市は設備投資に二の足を踏んでいるとか。
理由は「他の廃校にも同様の設備をしなくてはならなくなるから」とのこと。…(汗)
シャワーくらいなら(モノにもよりますが)20万程度?
是非設備投資してほしいものです。
きっと佐渡の素晴らしいアピールポイントになるでしょう! な1クリックを↓




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