2016年5月15日、はじめて雨飾山に登ってきました。今年は冬場の降雪が少なかったものの、林の中や、谷にはまだ多くの雪が残っていました。
例年だともっと積雪が多いことが予想されます。雪崩の跡を通過しなければならないところもありますし、5月は、ハイキング気分で登るにはまだ早いとの感想を持ちました。
ただし、木道沿いには、水芭蕉の群落があり、ブナ(たぶん)の森は美しいし、2000メートル以下でありながら、アルプスのような山容をみせているし、百名山に名前を連ねていることに納得しました。
なお、雨飾高原キャンプ場の駐車場に車を停めて、登る予定でしたが、林道崩落のため、雨飾荘のすぐ先で、車は通行止めになっています(2016年5月15日時点)。林道を片道1時間余計に歩くつもりで計画を立てましょう。 林道崩落地点の画像は後半に載せてあります。(※後日、小谷村のホームページを見ると、5月18日から幅2.1m以下の車は雨飾高原キャンプ場まで通行可能になったと記載されていました)
行程:雨飾荘300m下駐車場11:55~雨飾高原キャンプ場(登山道入口)12:32~雨飾山頂14:48(~15:23に下山開始)~雨飾高原キャンプ場17:21~雨飾荘前17:46~駐車場17:53 (距離約15km)
キャンプ場から登山開始の予定でしたが、林道崩落で通行止め。雨飾荘から約300m下の広いパーキングスペースからスタートしました。
朝起きたのが8時15分で、登山開始は正午近くになってしまい、初めての山域に入るには大いに問題ありでした(反省)。時間的に無理そうなら、引き返すつもりで出発しました。
200メートルほどで、右側に、露天風呂の入り口が現れます。男女別、無料です(寄付金箱あります)。
雨飾荘。新潟県側にあるのは雨飾山荘です。間違えないようにしましょう。
右端に少し見えるように、笹ヶ峰、妙高市につながる林道は通行止めで抜けられません。
登山口(雨飾高原キャンプ場)に通じる林道も崩落により通行止めになっています。歩くしかありません。
本来なら車で通過してしまうはずの林道。でも山がよく見渡せて、得した気分です。
湯峠、鎌池方面との分岐。標識は全くありません。
雨飾高原キャンプ場。この季節、まだ閉鎖してます。
ここから登山道が始まります(12:32)
少し下ると木道の始まり。水芭蕉が畑の野菜のように勢いよく伸びています。
登山口から800メートル地点。ここから登りです(12:43)。
明るい登山道。トウゴクミツバツツジかな?
木の高い位置に赤色の丸のマーキングがしてあります。低いと雪に隠れてしまうのでしょうね。
山道を雪解け水が流れているエリアも多いです。
雪の上にも赤色のマーキングがあります。踏み跡は少ないです。
マーキング、少し表面を流れているので、そこも考慮して判断しましょう。
また、雪の下に隠れていた枝が跳ね上がって、マーキング通りに進めない箇所も多数ありました。
最大の難所。この雪の斜面を横断しながら下っていきます。前方に雪崩の跡。そして後方に険しい山並。2000メートルに満たないのに、実は雨飾山ってすごかったのね!
雪崩の拡大画像。
雪崩を見上げたところ。古そうで少し安心。
荒菅沢。マーキングあります(13:42)。
横断した斜面を見下ろした図。やっぱり雪崩跡こわい!帰りもここ通るんです。
左奥の山は小噴火したばかりの焼山です。噴煙らしき影が北になびいていました。
落石に注意が必要です。はしごもありました。
笹平。昭文社の2014年版「山と高原地図」の記載と少し位置が異なります(14:28)。
明るい笹原を進みます。前方は雨飾山。この時刻、誰もいません。
登山口から400メートルごとにこの標識があります。でも実際は半分くらいしかみませんでした。雪に埋もれてたのかな。
あと少し。
この雪渓を左に滑り落ちると登ってきた荒菅沢に出るはずです。覗くのは危険です。
山頂到着(14:48)。二峰になっています。こちらは石仏が並んでいます。
こちらは標識、三角点があります。1分で移動できます。
今回はトレランでなく、登山スタイルです。
歩いてきたトレイルが良く見えます。
新潟県の上越市方面。かすんだ中に海岸線が見えます。
下山開始。
陽だまりには花。
荒菅沢までは急な下りです。落石を起こさないように。
下りでは雪上では軽アイゼンを装着しました。
中央そびえているのが、布団菱かな?一番奥の鞍部の雪渓は山頂直下の通過した箇所と思われます。
拡大画像。手前の布団菱のほうが高く見えます。
マーキングを見落とさないように注意。
見上げると月が。
最上級の緑色って感じです。
なぜかおいしそうな水芭蕉。
木道は水に浸かっている箇所もありました。
前方にキャンプ場の建物が見えてきました。
こんな高密度の水芭蕉は初めてです。
ここもみんな元気!
夕刻の木道。
雨飾高原キャンプ場に戻ってきました(17:21)
林道をゆっくり走ります。
ここが通行止めの原因となった崩落個所。
ここの水は飲めました(汲んで飲みました)。ここから左に入ると近道です。
近道はピンクリボンにそっていけば迷いません。。ただし、後半は青木ヶ原樹海みたいで不整地もあるので、帰りは使うとしても、行きは景色のよい林道経由の移動がお薦めです。
近道は雨飾荘のすぐ脇にでます(2014年の昭文社の地図では位置が違ってます)
雨飾荘はきれいそう。
駐車場に戻ってきました。
スタート地点に帰還(17:53)
露天風呂も貸切状態でした。
(まとめ)
はじめにも書きましたように、5月の雨飾山はまだ雪が多いです。現状(2016年5月現在)では、崩落により林道歩きもプラスされますし、時間にゆとりをもって、軽アイゼンも持参して入山しましょう。
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